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お魚メルマガバックナンバー

Vol.8〜街中のオフィスで海を考えています。〜20220920

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こんにちは!くらしごと編集部です。今回のおさかなメルマガは海のゴミ問題について。
海の環境のために自分たちができることはなんだろう?
(株)北海道アルバイト情報社のSDGs担当者が、環境への取り組みや思いをお話します。


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Vol.8〜街中のオフィスで海を考えています。〜

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札幌の中央区にあるオフィスビルのデスクで、「海」のことを考えています。

私はくらしごと編集部がある北海道アルバイト情報社で、SDGs関係の業務を担当しているのですが、数年前にSDGsの勉強会に参加したときの「ある衝撃」が、「海」を考えるようになったきっかけです。

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世界各地の海岸線を埋め尽くすゴミ。その多くを占めるプラスチックゴミ。まずプラスチック自体が動物や魚を傷けたり死に至らしめていること。そして、プラスチックはやがてマイクロプラスチックという小さな粒となって、海の中に残り続けること。さらに、マイクロプラスチックはすでに魚などの体内に入り込んでいて、それが魚自体や、魚をを食べる人間に対してどんな影響を及ぼすのかはまだわかっていないこと。そんな現実を教えられての衝撃でした。

海をとりまく厳しい現実に対して私たちのできること。それは業務で使用しているプラスチック関係のものを見直してみることでした。そこで私たちはひとつ改善ポイントを発見! 当社で印刷製本された求人情報誌を、広告掲載主に見本誌として発送しているのですが、その封筒がビニル封筒だったのです。

ビニル封筒を「紙」の封筒にチェンジすることになりました。実は当社、「紙」については少々こだわっているので、それは普通の「紙」ではありません。『FSC認証紙』という、環境や地域社会に配慮された森林管理のもとで生産された木材を原料としていることが証明されている紙です。『FSC認証紙』を使用することは、適切な森林管理を行う生産者や地域を支援することにもなります。

当社は求人情報誌で大量の印刷用紙を使っていることから、森林資源を守りながら紙を使い続けていくにはどうすればいいかを考え続けてきました。その結果、現時点でのベストセレクトが『FSC認証紙』ということなのです。

環境や地域社会を支援する紙を使うことで、使用するプラスチックを減らすことができる。街中のオフィスで、森と海がつながりました。求人情報誌の制作や印刷、発送に関わる人たち私たち全員が、この件をきっかけに、美しい海に思いを馳せていけるといいなと思っています。

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文・森末 忍(もりすえ しのぶ)
(株)北海道アルバイト情報社  EMS(環境マネジメントシステム)、SDGs担当。編集者・プランナー・ギャラリーオーナー。岸和田生まれ。大阪名古屋東京を経て、北海道へ移住。弟子屈 & 札幌の二地域居住。好きな魚はアジとヤマメ。

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Vol.8〜街中のオフィスで海を考えています。〜

この記事は2022年9月20日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。