こんにちは!くらしごと編集部です。
今回は、北海道漁業就業支援協議会の指導専門員、渡邉和記さんに、さんまについて色々教えてもらいました!
庶民のさかなではなくなりつつあるさんまですが、どのように皆さんの食卓に届くのか?美味しい食べ方は?
改めてその価値を知ってみませんか?
Vol.12〜庶民のさかな さんまのお話し〜
北海道で漁獲されるサンマは、庶民のさかなとして昔から親しまれていますが、日本からアメリカ西岸までの北太平洋に広く分布しています。
北海道のサンマ漁船が漁獲するのは、道東太平洋海域が中心です。
最近では少なくなっていますが、オホーツク海や日本海でも漁獲されます。
また、公海でも外国漁船が漁獲してきていることから、日本ばかりではなく世界的にも重要な水産資源となっています。
それでは、サンマはどのような漁法で漁獲されるのでしょう?
光に集まる習性を活かした、棒受け網漁という方法が主に用いられています。
まずは、サーチライトや魚探で群れを探し、見つけたら船の右舷側だけ集魚灯をつけてサンマを集め、左舷側に網を用意します。
次に右舷の集魚灯を消して、左舷の集魚灯をつけサンマを網へと移動させ、集魚灯を消して、最後に赤色灯を点灯させるとサンマは赤色灯の下に密集するので、網を引き上げて漁獲します。
習性を活かした見事な漁法です。
このほか、サンマは海中の上層部を回遊することから、7月からは、サンマ流し網漁も行われます
操業期間は、7月中旬から12月末までですが、漁船の総トン数によって異なり、小型の漁船から順次操業となります。
サンマは餌を食べながら成長し、回遊するので、時期によりいわゆる脂のノリが違います。
8月頃には、脂のノリは少ないですが、刺身で食べるとあっさりとした味で、とても食べやすいです。
ちなみに刺身は、ワサビでなく、醤油に南蛮を入れて食べるとおいしさが増しますよ。
9月から10月になるとくちばしの下あごが黄色くなり、体高も大きく、脂のノリが良くなり、さっと塩をふり、炭火で焼くとじゅうじゅうと脂が焼け、香ばしくとても美味しいですよ。
好きな人はサンマのお腹部分も大根おろしと一緒に食べると苦みも若干あり、酒のつまみに最高と言われています。
調理方法は多用で、刺身、焼き魚(生鮮、開き、糠)のほか、煮魚、蒲焼き、つみれ汁などもお薦めです。
道東では、お正月に欠かせないサンマのいずしも各家庭で作られています。
サンマは栄養が豊富で、IPAやDHAが豊富に含まれるほか、タウリンや、ビタミンDなども含まれており、大人から子供まで食べて安心安全な魚と言えましょう。
旬の今、美味しく、調理も簡単なさんまを、是非今晩のおかずにどうぞ!!
新しく漁業者になりたい方と、新しい担い手を育てたい漁業者の方との橋渡し役として活躍中!。趣味は韓ドラ、スキー、ウオーキング(最近復活しました)。好きなサカナはさんま(刺身)、ほっけ(フライ)、まだら(粕漬け)、すけとうだら(煮付け)、牡蠣(フライ)!
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