こんにちは!くらしごと編集部です。
今回の記事は現役のホタテ漁師さんが担当!1年のうちたった2カ月しか採れない希少な能取湖のホタテ。多くの人たちに支えられて行う「稚貝」の放流について、リアルなお話を聞かせてくれました。
Vol.5〜現役ホタテ漁師のReal Voice/稚貝放流は時間勝負!〜
北海道網走市、オホーツク海に通じる能取湖でホタテ漁師をしています。こちらではホタテの稚貝を放流する「地捲き式」が主流で、今年は6月半ばにその放流作業を終了しました。
実はこの稚貝放流、多くの人手が必要なんです。なぜかというと、養殖籠を揚げてくる沖の作業員、丘でその養殖籠からホタテ稚貝を取り出す作業員、そしてそれを他地区の海に運ぶ人や海に放流をする作業員など、生き物を扱う仕事なので時間勝負なんです!なので多くの人手を雇うために、そしてホタテは暑さに弱いので早朝に作業しています。
昔に比べ機械化は進んではいますがそれでも繊細な作業なので、どうしても人の手は必要なんです。そこで東京農大オホーツクの学生さんなど若いアルバイトさんのパワーが支えになっています。みんな、ありがとう!!
学生や網走市民のホタテバイトさんたちは4月に能取湖から始まり、サロマ湖、網走沖と間髪入れずに渡り歩いているというのも特徴的です。そして僕達漁師も人材不足なので、出来るだけ日程が重ならないように努力しながら働き手さんを確保しています。
そうして育てた能取湖のホタテ、貝柱の大きさと甘みには自信があります。6〜7月の約2ヶ月しか操業期間がない希少なホタテ。今年の漁は終わってしまいましたが、機会があればぜひ味わってみてください!
文・山本正樹(やまもと まさき)
北海道網走市、オホーツク海に面した能取湖のホタテ漁師。能取湖のホタテの魅力を伝えようと仲間の若手漁師達と共に即売会・PR・小中学校での食育などで活躍中。好きな魚介は能取湖のホタテ。
北海道網走市、オホーツク海に面した能取湖のホタテ漁師。能取湖のホタテの魅力を伝えようと仲間の若手漁師達と共に即売会・PR・小中学校での食育などで活躍中。好きな魚介は能取湖のホタテ。
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