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Vol.1〜幻の珍味!? 糠ホッケ〜20220621

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Vol.1〜幻の珍味!? 糠ホッケ〜

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桜の時期が終り、多くの花々が咲き始める時期となりましたね。
北海道では、この時期に美味しくなる魚があります。
その一つが魚へんに「花」と書く「ほっけ」です。

旬は、たくさん獲れ始める秋季と思われがちですが、最もおいしい時期は、花の時期を迎える初夏なのですよ。
この時期の美味しいホッケは、お腹に花びらのような赤みがかっているものが一つの見分け方です。
それでは、どの様な食べ方が美味しいか?
やはり、居酒屋の定番である「開き(干し魚)」でしょうか?それとも、フライ?煮付け?
大衆魚の代表としてどんな食べ方でも美味しいホッケですが、ここでは、何と「生で食べられるヌカホッケ」をご紹介したいと思います。

 ヌカホッケは、通常は焼くか三平汁で食べるものですが、皮を剥いてそのまま食べる「生で食べられるヌカホッケ」は、北海道中探しても利尻と礼文にしかありません。その風味、仕上がりから一部では「ホッケの生ハム」と呼ばれています。
 昔から利尻・礼文の漁家で保存食の一つとして、ヌカと塩を適度にまぶして各軒下に数週間ぶら下げられて作られていたものです。同じ製造方法・期間でも、身に含まれる脂の量によって、出来上がりの魚肉の固さが違ってきます。脂分が多く柔らかく仕上がったものが「ソフトタイプ」と呼ばれ、刺身と同様に生(=そのまま)で食べられるのです。塩で引き出されたホッケの身と脂の旨みが、どんなお酒にも合いますよ。
「食べられる」のではなく「食べるべき」美味しさです!是非「そのまま」で食べてみてください。
他の珍味のように、マヨネーズ、醤油、七味等は必要ありません。少しの酢醤油は許容範囲です。
 こんな「ヌカホッケ」を是非一度、ご賞味ください。浜にはまだまだ美味しいものがたくさんありますよ。まずは知ってください!北海道の「海」のこと。

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文・宮本正夫(みやもと まさお)
水産業普及指導員として、オホーツク海域を除く道内の各浜で、多くの新人漁師さんから相談を受けたり、漁業の人材育成に貢献。趣味は音楽とバドミントン。好きなサカナは旬の大衆魚

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Vol.1〜幻の珍味!? 糠ホッケ〜

この記事は2022年6月7日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。