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「森の魅力発信し隊」便り
旭川市

vol.8「北森カレッジの生徒に聞いてみた!」20220112

この記事は2022年1月12日に公開した情報です。

vol.8「北森カレッジの生徒に聞いてみた!」

私たちは、「森の魅力発信し隊」という若手林業・木材産業従事者を中心とした仲間を集い、日々情報交換をして盛り上がっています。そんな私たちの会話の一部をご紹介!

vol.7では旭川市にある北の森づくり専門学院(北森カレッジ)の新校舎の潜入レポートをお届けいたしましたが、今回は「生徒」に焦点を当て、北森カレッジの生徒たちへ、色々な質問を投げかけてみました!

2021年度は、1年生40名と2年生33名の2学年が在学しており、今回、「森の魅力発信し隊」の隊員である生徒にお話を伺いました。質問毎にいくつかの回答をピックアップして、ご紹介させていただきます!

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北森カレッジへの入学・林業を志したきっかけは?

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    鎌田 和希さん(2年生)長野の大学で山や森の生態系を勉強しており、卒業後は林業への就職を考えていたのですが、働きながら資格を取るより、北森カレッジで集中して資格を取得した上で、就業した方が良いと考えて入学しました。祖父が林業をやっており、後継者がいないことも知っていたので、ゆくゆくは継ぎたいという気持ちがあります。

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    武田 麦さん(2年生)前職では建築関連の仕事をしており、その時に輸入材を多く扱っていました。元々、田舎の山育ちということもあって、北海道の地域材を使うことはできないのかと、考えるようになりました。建築という材を利用する立場では、限界を感じて、それなら自分がと思い立ち、林業の世界に興味をもったのが入学のきっかけです。

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    江頭 功祐さん(1年生)東京で高校生活を送っていて、将来を考えた時、自然の中で働ける仕事を漠然と考えていました。そんな時、林業の仕事に興味を持ち、自然の中で学べる北海道での大学進学を考えていたのですが、より実践的に学べる北森カレッジがあると聞いて、入学を決めました。

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    佐藤 一樹さん(1年生)出身は北海道なんですが、沖縄の石垣島に家族で移住することになり、高校時代は石垣島で過ごしました。そこで色々なアルバイトを経験した時、ずっと屋内にいて、作業をするのが自分には無理だなって思ったんです。その場所にいて苦じゃないのって山の中だなと思って、進路指導の先生に相談し、北森カレッジを教えてもらいまいした。
  • 北森カレッジに入学するために、道外から来られた方も多く、自然が溢れる北海道での学びをみなさん期待して入学したんですね。また、北森カレッジでは、卒業までに最大14の資格を取得可能で、生徒のみなさんが就業する際に、確実に役立つ技術が習得できるのも、魅力の一つのようです。

    入学して良かったこと・楽しかったことは?

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      和泉 一絋さん(2年生)短期、長期のインターンシップで道内各地のさまざまな事業体を見ることができた点です。また、新型コロナウイルスの影響でオンラインとなってしまいましたが、スマート林業の先進国であるフィンランドでの海外研修があるのも魅力的でしたね。

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      佐藤 佐紀子さん(1年生)実践的な実習が多いことです。地域の事業体で、仕事の様子を見せてもらったり、実際に働いている方から直接お話を聞けることがとても良い経験になっています。これは個人でやるのは、なかなか難しいですし、WEBなどの就職情報では得られないことです。また、仕事をしながら学ぶより、より集中して学業に専念できる点も、社会人から入学した私にとっては良い点です。
    • 個人で事業体のことを調べたり、実際に現場を見るのはなかなか難しいというのは、想像できるかと思います。しかし、北森カレッジでは、インターンシップや学校で持っている資料や、先生からのアドバイスなど、より多くの情報を得ることができることは大きなメリットですね。

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      思い出に残っている授業はありますか?

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        杉戸 達矢さん(2年生)元々繋がりのあったoutwoods(アウトウッズ)に、1カ月間みっちりインターンシップに行かせていただいたことです。実際の森林作業道の付け方、生の仕事を見せてもらったことが良い経験になりましたし、とても思い出に残っています。

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        鎌田 和希さん(2年生)どの授業ということではないですが、例えば何かわからないことがあった時などに、同じように悩んで、気軽に聞き合える仲間がいることですね。全くの未経験から就業して学んでいく過程とは、全然違うのかなと感じています。
      • 北森カレッジは1学年最大40名、同じ志を持った多くの仲間と学べるのは、かけがえのない時間だと思います。また、インターンシップの長期滞在は他の生徒も良い思い出となって、心に残っているようです。

        学校生活以外で楽しんでいること・苦労していることは?

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          武田 麦さん(2年生)私は妻と子どもがいるので、北森カレッジへの入学で旭川に来るにあたって、当初は中古のバスを購入し、キャンピングカーに改造して、そこで3カ月ほど暮らしていたんです。また、収入も必要なので、建設関連のアルバイトと学業の両立は苦労しているところかな(笑)

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          江頭 功祐さん(1年生)全部楽しくて、印象に残っています(笑)。学校での生活もそうですが、毎日、吸収することがたくさんあるんです。これまで食事から朝起きるのも全部両親に頼っていましたが、今ははじめての一人暮らしなので、苦労しながらですが、自由な生活を楽しんでいます。
        • キャンピングカーのお話は驚きました!社会人から北森カレッジへ入学される方も多くいらっしゃるので、生徒といっても皆さん年齢は様々なのが特徴です。そうした年齢が異なる人と接することで、コミュニケーションも学べる環境なんですね。

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          北森カレッジを志す方に一言 & 今後の意気込みを教えてください

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            杉戸 達矢さん(2年生)学校での学びの他にも、学校外で学べることもたくさんあります。私は、色んな人に会いに行ったり、山を見せてもらったりしていました。そうすると、繋がりができて、自分自身の林業に対する考え方の幅も広がりますので、おすすめします。
            私は山を壊すような林業はしたくないという想いがあり、技術をしっかり身につけて、自分の理想の林業をしたいと思っています!

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            佐藤 佐紀子さん(1年生)北森カレッジは幅広く知識を学ぶことができ、技術も深く学べます。また、得意な分野を磨くこともできます。
            私自身は、森林計画に興味があるので、将来は森林施業プランナーとして活躍したいと思っています。ただ、自分の専門分野以外は知らないということのないよう、現場を分かる人間になりたいと思います。
          • お二人以外のみなさんも、「こうしたい」「こうなりたい」というように、それぞれの将来像をしっかり持っていました。生徒同士、先生たち、事業体の方々など、さまざまなコミュニティを通して、リアルな林業を感じることができることは、2年間の学びの最大の財産かもしれませんね。

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            さて、全ての回答をご紹介できないのが残念でありますが、北森カレッジで活躍する生徒たちの生の声をお届けいたしました。皆さんのように、何か目標を持って、日々の学びで成長できるのはとても素晴らしいことだと思います。今後、北森カレッジへ入学してくる生徒も、そうした先輩たちの背中をみて、それぞれの林業道を歩んでいくことでしょう!

            <北海道立北の森づくり専門学院>
            北海道旭川市西神楽1線10号
            TEL : 0166-75-6161
            FAX : 0166-75-6160

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vol.8「北森カレッジの生徒に聞いてみた!」

この記事は2021年12月1日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。