就職活動では説明会や面接等への参加で遠隔地に足を運ばなければいけないケースも多いですよね。そんな場面に必要になるのが宿泊施設。今回はそんな「就活×宿泊施設」に関するお話です。
さて、突然ですが皆さん「ゲストハウス」ってご存じでしょうか?
どんなイメージがありますか?
「バックパッカーが使う安宿」
「外国の方が泊まる宿」
「安いけどちょっと汚い共有部屋」
もしかするとこんな印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ですが、近年は「お洒落・格安・交流」をキーワードに、そのイメージが大きく変わってきているんです。古民家や空き屋をリノベーションしたお洒落な施設、個室の他にドミトリーといった形式があり格安、オーナーや宿泊客同士で交流が生まれる。そんなホテルや旅館ともひと味違う宿泊施設がゲストハウスなのです。
道外・海外から、都市部から地方へ。
北海道への就職は「ゲストハウス就活」を、くらしごとから提案します!
札幌市/Guest House waya
このゲストハウスを金銭面でも精神面でも就活に上手く活用した例をご紹介いたします。
お話を聞いたのは実際にゲストハウスを利用して就活をしていた菅祥子さん。
こちらが菅祥子さん
学生の時は、北海道函館市に居住し、北海道教育大学函館校に通っていました。就職は札幌市または東京都でと考えていたことから、就活は函館を離れて行うことが多かったそうですが、そんな菅さんがよく宿泊先に選らんでいたのが「ゲストハウス」でした。ということで、その活用した方法について、当時を振り返っていただきました。
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Q.まずは菅さんの基本的な就活方法について教えてください
就職は札幌か東京かのどちらかで、ITの仕事に就きたいと考えていました。なので、札幌と東京に出向き、大規模な合同企業説明会への参加や単独企業説明会に参加し、選考も現地で進めていくというスタンスでした。
実家は旭川ですが、学生の時は函館に一人暮らしでしたので、札幌、東京に行く際はいつも宿泊先を決めてから向かう感じでしたね。 -
Q.その宿泊先としてゲストハウスを選んだのはどうしてでしょうか?
主にゲストハウスを利用していたのは札幌なんですが、宿泊施設をまとめている大手オンライン予約サイトで見つけたんです。2019年に閉店してしまったのですが、「Wagayado 晴-Hale-」というJR札幌駅から徒歩10分ほどのところにあるゲストハウスを利用していました。
選んだポイントはやっぱり学生でお金もなかったので、まず宿泊費用ですね。確か一泊2,000円くらいだったと思います。合同企業説明会へ参加しはじめてから就活を終えるまで3カ月くらいだったのですが、その期間トータルで30泊くらいお世話になりました。 -
Q.実際にゲストハウスを利用してみてどうでしたか?
人生初のゲストハウスの利用だったので、カプセルホテルの二段ベッド版みたいなもので「安かろう悪かろうなのかな?でも我慢しよう!」的な心構えで予約しました。でも、いざゲストハウスに行くと、チェックイン時にスタッフさんがとても丁寧に説明をしてくださったり、宿泊していたゲストさんも気さくに話しかけてくれたりと良い意味で裏切られました(笑)。
気にしていた共同スペースがあることによる清潔感も全然問題なくて、この金額でこのクオリティ。しかも話し相手もいるし言うことなし!ずっとゲストハウスを使おうって思いましたね。 -
Q.就活という観点で、ゲストハウスを利用して良かったことがあれば教えてください
就活ってある意味孤独だと思うんですよね。特に私のように日常生活と離れた場所での就活だと、友達に相談したりとかも難しいですし、何より普通のホテルに泊まっていたらおそらく話し相手もいなかったと思います。でもゲストハウスを選んだことで、オーナーさんやその日泊まっている人たちとの交流がとても就活の支えになりました。
説明会や面接に行って、どっと疲れて帰ってきた時に「おかえり〜今日はどうだった?」って声をかけてもらえるのがもう嬉しくて!内定が出た時には「祝杯だ!」なんて言って、みんなでお祝いしてくれたりもしました。あと、年齢も国籍もいろんな人がいるので、人生の先輩たちの経験を聞けたり、アドバイスを聞けたりしたのも就活の糧になりました。
また、設備の面では、無料のWi-Fiがあり、洗濯機も300円くらいで使えました。他にも、鍵付きロッカーや自由に使えるキッチンもあります。私はコンビニやお気に入りのパン屋さんばかりの食事でしたけど(笑)。 -
Q.逆に困った点などはありましたか?
ドミトリーなので、たまにゲストの中にイビキがうるさい人がいましたね(汗)。なので、「今日はハズレの日だ・・・」となった時にサッとつけれるように常に枕元には耳栓を置いていました。
あと、共有スペースのリビングでは、日々ゲストさんたちが集まって食事をしたり、話をしてたりすることが多いので、次の日にエントリーシート出さなきゃ!なんて日はその楽しそうな誘惑を振り切る必要があったことでしょうか。 -
Q.最後に、ゲストハウスを活用した就活はオススメですか?
オススメですね!費用的な面はもちろんですが、私の場合それ以上にそこで出会った人たちから得られることが大きかったです。この時お世話になったオーナーさんとは今でも繋がっていますし!
菅さんのゲストハウス活用就活のまとめ
菅さんに伺った就活でのゲストハウス活用についてポイントをまとめてみました。
◇格安での宿泊はやはり学生には嬉しい!
◇昔と違って今はお洒落で清潔なゲストハウスが多い!
◇特徴である人との交流は就活にとってもメリットあり!
◇洗濯、料理、インターネットと設備も充実!
◇プライベートな空間は限られるが、ない訳ではない!
菅さんの就活スケジュール大公開!緑色の丸が付いているのが、ゲストハウスに宿泊した日です。
今回、菅さんは札幌での就活でゲストハウスを利用しましたが、北海道では札幌以外にもゲストハウスがどんどん増えてきています。いろんなWEBサービスでゲストハウスを調べることもできますが、くらしごとではゲストハウスの一覧やオーナーさんに取材した記事もございます。ぜひ、ご自身に合いそうなゲストハウスを探して、遠隔地やUIJターン就活などの宿泊先として活用してみてはいかがでしょうか?
北海道のゲストハウス一覧はこちらから
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菅さんが利用していた「Wagayado 晴-Hale-」は2019年に閉店しました。当時オーナーだった粕谷勇人さんは、現在函館市でTUNE HAKODATEというゲストハウスを運営しています。
こちらが「Wagayado 晴-Hale-」のドミトリーベットの様子。左側にあるのが鍵付きのロッカーBOXです。
こちらは女性専用部屋。扉のノブ上の黒い部分は鍵になっていて、夜はパスワードを知らないと入れないシステムです。
ゲストのみなさんとのパーティーの様子。菅さんは帰ってきたばかりでしょうか?スーツを着ていますね(笑)
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