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学校と学生の取り組み
美唄市

未来への道をいくつも切り拓かせてくれる美唄尚栄高校20180816

未来への道をいくつも切り拓かせてくれる美唄尚栄高校

歴史に歴史を重ね、多くの人の想いが詰まった学校

北海道美唄市には2つの高校が存在しています。1つは、看護に特化した北海道美唄聖華高等学校、もう1つは5つの分野が学べる総合学科の美唄尚栄高校。どちらも将来を見据えた学習ができる高校です。


美唄の高校が熱い。
そんな噂が我々のもとに届き、今回は美唄尚栄高校さんにお邪魔しました。

統合に統合を重ね現在の「美唄尚栄高校」として生まれ変わったのは2011年。最後の統合は、美唄高等学校と美唄工業高等学校でした。尚栄高校としての歴史はまだ7年と浅いものの、統合しながらも受け継がれてきた技術や歴史は今の尚栄高校で確実に活きています。

bibai_shoei2.jpg学校の名前も変わってきた歴史は、しっかりと今の尚栄高校で残しています。

その強みとは、総合学科として普通科目はもちろん農業、工業、商業、家庭が学べること。それも、大学のような単位制なので、1つの系列に偏らず、幅広く様々な分野が学べるということが面白さの1つ。

そう、ここは将来の夢を叶えるためのステップを踏むことができる学校なのです。

例えば、将来パティシエになりたいという場合。尚栄高校で製菓について学びつつ、将来的に独立して店舗を構えるという目標があるならば、ビジネス関係の勉強をすべく商業の科目を選択したり、その後海外進出も夢見るのであれば、英語もしっかり身に付けなければいけないから、文理教養(普通科目)で英語はしっかり勉強し....と、夢に向かって様々な方向から知識や技術を磨くことができます。

そういった夢実現につなげるための勉強が、尚栄高校ではできるのです。

bibai_shoei3.jpg将来は通訳士に。こうして夢を胸貼って言えるのが、尚栄高校の特徴。

また、必要な科目であれば次年度以降に再度履修し、改めて修得することも可能というのが、単位制の魅力。学年制だと留年(原級留置)となることがありますが、単位制の場合は留年がありません。卒業までに取得すべき74単位以上を修得し、かつホームルームなどの特別活動を履修。その成果を認められると卒業認定となります。

そして、なりたい自分を思い描いて積極的に将来を切り拓いていく強い意思を持てるよう、一人ひとりの生徒に対しガイダンスなどを通してしっかりとサポートも行っています。

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だって、中学校卒業して若干まだ15才の高校1年生で「将来の夢は?」「どの科目を履修するの?」なんて言われても戸惑ってしまいますよね。それは先生方も数多くの学生たちと関わってきたからこそ重々理解しているのです。

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1年次までは普通科目をみんなで勉強し、2年次以降自らの意思で授業を選択します。そのため、1年生の7月頃からガイダンスをスタート。実習を実際に体験してもらったり、模擬授業を受けてもらったりと、こうした経験を通して生徒たちにイメージを掴んでもらっています。

もちろんいざ履修科目を決めるときも、バランス良く取れるよう先生方のサポート体制も万全です。

尚栄高校に入って良かったこと、現役生徒たちに聞いてみました

そんな「夢を叶えるための勉強」ができる、将来に一番近い尚栄高校に通う現役の生徒たちに、将来の目標や夢をボードに書いてもらいました。


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誰よりも早く、「できた!」と手を挙げてくれた一人の女子生徒。ボードに書かれた文字は「生」の一言。生き抜いてやる、と言わんばかりの一文字ですが、理由を聞いてみるとこの生徒のお名前が「生」。「うぶ」と読むのだそう。うぶちゃん、名前の通り、まっすぐに生きる!そんな強い意思を持って書いた一枚です。

「え〜何書こう」と悩みつつも、書き終わった生徒にカメラを向けるとみんな良い表情。その顔からは、どこからか自信溢れる清々しさを感じました。

撮影の合間に、「この学校に入ってみて良かったことは?」と生徒たちに問いかけてみると、

「自分に合った授業を選択できる。就職先も選びやすい!」「将来何をするか決まっていなかったけど、ここで色んなことを経験できて、やってみたいことが見つかった!」「自分の選択肢が広がった」という声がほとんど。多くの生徒が総合学科だからこその良さを実感しているようです。

他にも、「座学の勉強以外の実習もあって楽しい」「実習するにも、機械などの設備が整っている」と、実習についての楽しさを教えてくれる生徒もいれば...

bibai_shoei9.jpgこのような本格的な実習もあり

「先生も含めフレンドリー!」
と先生について話してくれる生徒もいました。

bibai_shoei10.jpg外国の先生もいらっしゃいます。

「あ、○○先生だー!」なんて廊下を歩けば生徒たちが気軽に声をかけ、先生方も優しく対応している姿はまさに信頼関係ができている証拠。

尚栄高校の生徒たちは、今日もイキイキ自分が思い描く将来に向かって一歩一歩を力強く踏み込んでいます。

総合学科だからこそのマルチに富んだ活動

農業系の授業では、美唄市内の幼稚園生や小学生と共に田植えの交流なども行っています。その後はもちろん精米してみんなで食べるなんて楽しみも。


bibai_shoei5.jpg一緒に田植えを体験した子どもたちからお礼のお手紙が

また、尚栄高校の生徒たちが考案した「とりもつカレー」。これは実際に美唄市内の温泉宿泊施設ゆ〜りん館のメニューとして採用されました。(現在は販売を終了しています)

そうそう、美唄といえばもつの焼鳥、通称「美唄やきとり」が有名です。その軌跡を少しお話すると、美唄といえばかつては炭鉱が盛んなまち。炭鉱マンの妻たちが、今まで捨てられていた『もつ』も有効活用しようと生み出したのが美唄やきとりの始まりなのです。そんな歴史と思い出深い特産品を使っての商品開発も生徒たちにとっては良い経験となりました。

他にも、農業系の授業で生徒たちが田植えをして栽培し、その後自らの手で精米したお米や、これまた生徒たちが製造しているソーセージを用いてカレーライスをつくり、地域住民の方に食べて楽しんでもらおうと、1日限定のレストランを開いたこともありました。

こういった商品を編み出す際、この学校ならではのマルチさも発揮されます。

例えば、1つの商品ができるまでの原価計算などは商業を学ぶ生徒たちが。商品をどうお客さんに見せるかを考えるのはデザインを学ぶ生徒たちが。時には、パンをつくるぞとなれば工業を学ぶ生徒たちが型をつくることも。

bibai_shoei11.jpg瓶に貼られたシールなどは、デザイン系列の授業を選択している生徒たちが考案

このように、『チーム美唄』として学校全体で1つのことに取り組める楽しさがあります。

bibai_shoei20.jpgスモーカーがあるのも珍しい。食品製造を学んだ卒業生の多くは、食に関わる仕事がしたいと進路を決める人が多いようです。

将来が決まっていない人こそ、尚栄に来てみたら良い

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尚栄高校を卒業した、ある生徒が言いました。

「将来が決まっている人しか行けない学校ではないと思います。私だって将来の夢は決まっていなかったです。でも、在学中に自分の好きな道を見つけ、さらにその後その道を切り拓くことができました」。

尚栄高校の先生はこう言います。

「ここは職業高校ではありません」

学校は夢や目標を見つけるためのステップ。尚栄高校はそれを探すお手伝いを。そして、それが見つかったのならばその道を切り拓くべく尚栄高校がバックからサポートするために存在しているのです。

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ここの学校は、多くの学校が統合し最終的に1つとなりました。「自分の母校がなくなってしまった」と言う方もいるかもしれません。しかし、その当時の学校の歴史は、この校舎内の1室に集約し、大切に保管されています。

母校はなくなってはいないのです。
尚栄高校と、姿名前は変わってしまったかもしれないけれど。あなたの母校はここにありますよということを伝えていきたい、そう校長先生は話しています。

今尚栄高校の広いグラウンドには、陸上のトラックが整備されていますが、実はこれ地元の建設会社さんが寄贈してくれたもの。先生方だけではなく、美唄市民の皆さんが大切にしている学校なのです。

卒業生はみな、「尚栄で良かった」と口を揃えて言う素敵な場所。この学校には間違いなく、キラキラ輝く生徒たちがたくさんいます。

夢・目標を持ち、志高く未来を拓く!

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北海道美唄尚栄高校
北海道美唄尚栄高校
住所

北海道美唄市西1条南6丁目1番1号

電話

0126-64-2277

URL

http://www.b-shoei.hokkaido-c.ed.jp


未来への道をいくつも切り拓かせてくれる美唄尚栄高校

この記事は2018年6月20日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。