日高地方待望の「農業高校」としてのスタート
新ひだか町は、2006(平成18)年に静内町と三石町が合併してできた比較的新しい町です。その中心地でもある静内は、日高地方の行政、産業、経済、そして文化の中核都市でもあります。そんな地域を学び舎とするのが北海道静内高等学校(以下、静内高校)です。
1941(昭和16)年、日高地方における農業技術者の急激な需要に伴い「北海道庁立静内農業学校」として産声をあげました。その後、学制改革によって何度か改称したのち、1950(昭和25)年に現在の「北海道静内高等学校」となりました。昭和53年には農業科が分離独立。「北海道静内農業高等学校」が同地域に誕生し、現在に至ります。
日高全域から集まった仲間たちと過ごす充実した高校生活
全校生徒数は、450名(令和3年度)を超え各学年4〜5クラスを維持しています。生徒数減による閉校の危機にリアルタイムで直面している高校も多いなか、日高全域から集まったこれだけの仲間とともに3年間を過ごすことができるのは、生徒にとっても影響が大きいはず。
部活動も盛んで、11の運動部、6の文化局に加えて、3つの外局と(ボランティア局・図書局・放送局)同好会(女子バスケットボール同好会)が日々活動しています。また、水泳やカヌー、そして日高地方ならではの馬術といった競技でも生徒が活躍しているそうです。
静内高校のスローガンは「静高PRIDE:静高生としての誇りと自信に満ちあふれた学校」そして「静内でかなえる!地域に愛され地域になくてはならない学校」。静内という地域のアイデンティティを大切にしながら、ひとりひとりの夢や希望を大切に、きめ細かなサポートを行なっています。
「静内でかなえる!」地域のアイデンティティを大切に
2009(平成21)年度からは「全日制普通科単位制」として再編成。単位制とは、学年を問わず3年以上在籍し決められた単位を取得すると卒業ができる制度のことです。必修科目こそあれど、自分の興味や関心、将来の進路に合わせて履修する科目を自ら選択できるのです。
1年生の時点で3年間のカリキュラムを決定するため、一般的な「学年制」をとる学校よりも比較的早い段階から進路について考えることになります。
静内高等学校の生徒は、進路もそれぞれ。
国公立大学や難関私大を目指す生徒は、特進クラスで仲間とともに志望校合格を目指します。専門学校や就職を目指す生徒には、専門学校の授業を先取りできたり、就職にダイレクトにつながる科目が用意されています。家庭福祉教室での福祉・介護実習や、商業・情報科の教員による検定取得指導などがそれに当たります。さらには、町内外の企業や公共機関の協力を経ての就業体験(インターン)、面接練習や企業面接指導なども実施しています。
生徒ひとりひとりがもつ異なる希望や夢に対して、徹底的に応えていく。まさに「静内でかなえる!」を全方位的に体現しているのが、静内高校なのです。
- 北海道静内高等学校
- 住所
北海道日高郡新ひだか町静内ときわ町1丁目1番1号
- 電話
0146-42-1075
- URL