こちらの北海道上士幌町のレポート記事で「上士幌ウィンターバルーンミーティング」についてお届けさせていただきましたが、くらしごと編集部の熱気球体験についてVR動画を交えてレポートいたします。
雲一つない最高のフライト体験!
さて、2019年2月10日、ウィンターバルーンミーティングの2日目。編集部は熱気球体験をさせていただくことになりました。天気は快晴、風も雲もほとんどない絶好のフライト日和です。期待に胸を膨らませイベント会場に向かうと、イベントの1日目に続き、各競技チームの方々がフライトの準備を始めています。「こっちこっち!」と呼ばれるがままに向かうと、そこでは編集部が搭乗させていただくオフィシャル熱気球「アルスくん号」の準備も着々と進められていました。
朝日がとても綺麗な日でした。
熱気球は、まず送風機で球皮内に空気を送り膨らませます。そうして、ある程度の大きさまで膨らんだところでバーナーを点火し空気を熱します。空気は熱すると膨張して軽くなるという性質があるため、少しずつ浮力を得て、風船のように浮かんでいくのが基本的な熱気球のフライト方法です。バーナーを点火すると上昇し、リップラインと呼ばれる紐を引くと天頂部分から空気が抜け、降下することができるのです。
さて、気球の球皮も大きく膨らみ立ち上がったところで、いよいよゴンドラと呼ばれる部分に乗り込みます。パイロットはこのイベントのために熊本県から来られた龍野幸敏さん。編集部が慣れない手つきで乗り込むと、いよいよフライトの瞬間が訪れます。「それでは出発しますよ~」の龍野さんのかけ声とともにバーナーが激しく火を噴いたところで、ゴンドラが宙に浮かびました。
夏の大会では競技委員長でもある龍野さん。
最初は少しずつ浮かんでいるように感じたのですが、気がつくと上空10、20、30mと、どんどん高度が上がっていきます。フライトの準備をしている方々もテイクオフを祝うように手を振って見送ってくれます。高度はさらに上がっていき、最大高度は約400m。一般的に気温は100m上がるごとに0.6度下がるといわれていますので、確かに地上にいるより少し寒く感じます。
果てしなく広がる雲一つない青い空と水平線、眼下にはどこまでも白一色の白銀の大地、一本の線のように綺麗に続く動物の足跡、遠くには標高1,000mを超える白雲山やナイタイ山といった山々、一面に広がる十勝平野、そして上士幌の市街地。この圧倒的な景観に編集部は言葉を失いました。
時折噴射するバーナーの音以外は驚くほど静かです。気球自体が風に乗って進んでいるため、風の音も抵抗も感じることはありません。感動でフライトしてどれくらい時間が過ぎたのかも分からぬまま、気球はそろそろ着陸地点へ目がけて航路をとります。
着陸地点はパイロットがその時にの風向きなどを読み決めるんだそうです。そうして、地上で待機している回収班に無線で連絡を取って、その地点を目指し、回収班は連絡があると、気球を回収する大型のバンで回収地点へ向かいます。ここ上士幌は農業が盛んなまちでもあるため、広大な農用地を着陸に使用します。
「そろそろ着陸しますので、ゴンドラ内部の取っ手に掴まって、地面に着く時は膝で衝撃を吸収してください」と龍野さんが搭乗者に指示を出します。
今度は離陸時とは逆でみるみる高度が下がっているのが分かります。地面がもうすぐそこまできて、いざ着陸の時。ずっと重力に逆らっていたためか、着陸の瞬間「ドシン」という衝撃が想像していたよりも強く感じます。回収班の方々が浮力を押さえるようゴンドラを掴んでくれて、ランディング完了です。
フライト時間はトータルで40分ほどだったのですが、寒さも気にならないほどの一瞬の出来事のように感じました。このフライトを、VRカメラで撮影してきた動画を下部よりご覧いただくことができますので、ぜひこの感動を少しでも感じていただけたらと思います!
→VR動画のYOUTUBEへのリンクはこちら
(※PCからは最新Chromeブラウザなどの対応ブラウザから、スマートフォンからはYOUTUBEアプリからご覧ください)
【VR】北海道上士幌町/空から眺める白銀世界 ー真冬の熱気球体験ー
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