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まちおこしレポート
十勝

地域を繋ぎ、人を繋ぐ。北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部20180910

地域を繋ぎ、人を繋ぐ。北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部

「北海道の道路って広いよね」
道外からの移住者や観光客の方からよく耳にする言葉です。確かに北海道の道路は幅が広く作れられているのですが、北海道自体が広い土地だからということではなく、ちゃんと理由があるんです。それは、冬に積もる雪が理由。この雪を除雪した際に、積んでおくスペースとして利用するためなんです。なので、通常2車線の道が、積雪量の多い冬には1車線になってしまうなんてこともあります。

他にも北海道の道路は、日本一長い直線道路があったり、シカやクマといった動物注意の道路標識があったりと、広大な土地や自然・生き物とリンクする北海道ならではの特徴があります。
こうした道路って誰がどのようにして作っているのか、気になりませんか?
今回は、その謎を解くべく、十勝地方の道路や橋梁といった交通網を整備する「北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部」に取材に伺いました。

「北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部」とは

北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部 事業室 地域調整課長である橋本雄太さんに、まずは単刀直入に業務内容について伺いました。

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「北海道庁の建設部、そして道内10箇所にある建設管理部、その出先機関として50箇所の出張所があり、これらの組織が連携し、道路・河川・海岸といった、人々の生活には欠かせない社会資本の整備や維持管理を行っております。その中で私たち帯広建設管理部は、十勝地方本部の役割を担い、道路事業、街路事業、下水道事業、公園事業、河川事業、砂防・急傾斜事業、漁港・海岸事業、災害復旧事業と8つの事業を行っています」。

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うーんなるほど、この広い北海道、エリア毎に組織を細分化し、役割は多岐にわたるようです。
それでは、ここからは冒頭でも触れた道路に着目して、「道路事業」についてさらにひも解いてみます。

道路に橋梁。でかい仕事、道路事業。

「道路事業は主に道路や橋梁の整備や維持管理を行う事業です。それぞれの地域のニーズを踏まえ、どういう道路を作ろうかといった計画を練り、立案を行います。立案した計画を実行するにはお金が必要になりますので、国の補助金の確保や道の予算組みを考えます。そうして予算が整ったら計画を実行に移すというのが主な事業の流れです」。

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道路といっても、国が管理する国道、道が管理する道道、市町村が管理する市町村道と種類があります。帯広建設管理部では十勝エリアの道道が主な担当となりますが、国道の事業計画に関する調整や市町村道に関する予算・計画・技術指導といったことも役割の一つとのこと。道路はそれ一つだけで存在するのではなく、いくつもの道路それぞれが繋がっていますもんね。国や市町村とも連携しながら事業を行うのだそうです。
では実際に道路を作るとなった場合、具体的にはどのように仕事を行うのでしょう?

「道路を作る際に大きく分けて3つの仕事・役割があります。1つ目が『計画』、2つ目が『設計』、3つ目が『施工』です。私たちの主な仕事となるのが、『計画』にあたる部分で、地域住民の道路に対するニーズを汲み上げ、事業規模などを検討、実施計画を策定し、予算組みを行います。残りの2つ、『設計』は主に建設コンサルタント、『施工』は主に建設会社(ゼネコン)が担当します。ただ、この3つの役割は密接していますので、例えば私たちは設計時に建設コンサルタントと一緒に打ち合わせしたり、施工時には工事監督や検定を行ったりする仕事もあります」。

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この3つの仕事・役割を、それぞれが連携しながら計画を進めることが重要とも橋本さんは仰います。特に技術職員については、その自らの技術・知識を基に、建設コンサルタントと建設会社(ゼネコン)と調整を取りながら、事業全体を取りまとめる役割もあるとのことです。
ここで疑問が一つ。この技術職員ってどうやったらなれるのでしょうか?こちらも橋本さんに伺っていきます。

公務員試験の総合土木が最初の入口

「もちろんこの技術職員も公務員ですので、北海道行政職員採用試験に合格していただく必要があります。そして道路事業に関わるには、試験区分の総合土木/建設土木試験(※)を受験していただきます」。

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毎年、北海道行政職員採用試験は試験区分によって受付期間、試験日程や内容が異なります。(※)
総合土木試験(A区分)に関しては平成29年度から従来方式に加えて新方式試験が導入されました。新方式では公務員試験の専門試験対策をしていない民間企業志望者なども試験を受験しやすくなるよう、試験日程の前倒しや、筆記による専門試験に代え、口頭試問を実施するなど試験内容の見直しがされましたので、より多様な方々の受験が可能となりました。また、民間企業などでさまざまな職務経験をお持ちの方を採用すべく、社会人枠として試験のC区分があり、いわゆる経験者採用としての受験も可能となっています。

(※)試験はA・B・Cと区分があり、それぞれ試験名称が異なります。また各区分毎に、年齢、民間企業における職務経験などの受験資格が決められています。詳細については、北海道行政職員の採用HPをご覧下さい。

現在、帯広建設管理部で働く職員は181名。その内、技術職員は102名となっています。ここで働く皆さんも、もちろん北海道の職員です。概ね3〜5年毎に異動があり、北海道全体の事業に従事されているといいます。
異動となると気になるのは転勤があるということでしょうか?橋本さんに聞いてみました。

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「そうですね、異動には転勤が伴うケースが多いです。私自身も門別町や苫小牧市、帯広市、札幌市などと、色んな地域で仕事をしましたが、正直に申し上げて本当に実りがあったなぁと感じています。特に道路事業など建設部の仕事は、その土地の気候や土壌といったことや、まちやその地域との関わりに密接しているんです。全道色んな土地を見られたことは、非常に貴重な経験になりましたね」。

年2回の面談による勤務エリアの希望申告が行えることや、近年は道の取り組みとして、生まれ育った地域や過去に勤務経験のある地域など関わりの深い振興局を「ホームグラウンド振興局」とし、当該振興局を拠点とした人事配置に努める「ホームグラウンド人事制度」も導入されたりと、より自身の働く場所の幅が広がっています。

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北海道はこの広さですので、それぞれの地域でもカラーが異なります。こうしたそれぞれの地域で暮らし、仕事をすることで、北海道全体を肌で感じることができ、その時々によって触れ合う地域に慣れ親しんでいくことはきっと大きな財産になることでしょう。
また、北海道の職員になるということは、全国展開しているような民間企業とは異なり、基本的には道外への転勤はなく、道内で働くことになります。この点は、地元就職志向の道内出身者や、北海道へ移住したい方など、北海道で働きたい方には、一つの就職方法ともいえるのではないでしょうか。

tokashin07.JPG最近では、北海道移住の一つの手段として、道職員を選択される方もいらっしゃいます。道職員住宅があるので、移住に際して住まいの心配はしなくて良いのは大きなポイントと言えそうです。

繋がる道路、人、北海道。

最後に仕事のやりがいについても橋本さんに伺いました。

「この仕事は道路や橋梁を作ることを通して、人の生活を支えること、人の役に立つ仕事です。また、災害が起きた際には、人を助けることもにも繋がります。こうしたモノを作ること、ましてや道路なんてものすごい規模ですから、チームワークは不可欠です。本当にたくさんの人が関わり、みんなで協力しながら作り上げた時には大きな喜びがありますね」。

土地と土地、地域と地域を繋ぐ道路。ひいては人と人とを繋ぐ仕事。
北海道の道路はこのようにして作られ、繋がっています。

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北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部
北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部
住所

北海道帯広市東3条南3丁目1番地

電話

0155-26-9005

URL

http://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp


地域を繋ぎ、人を繋ぐ。北海道十勝総合振興局 帯広建設管理部

この記事は2018年6月28日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。