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まちおこしレポート
白老町

廃校になった白老の中学校に、新しい風が吹く20171026

廃校になった白老の中学校に、新しい風が吹く

道内で続く中学校の廃校と再活用問題。

2013年3月、白老町にあった3つの中学校が、静かにその長い歴史に幕を閉じました。少子高齢化が深刻なスピードで進む中、北海道内でも毎年のように中学校が廃校。そんな中、同町虎杖浜地区にあった虎杖中学校の再活用が大きな注目を集めています。

naturalscience_2.jpg廃校となった旧虎杖中学校の校舎。

校舎は残して再活用!名乗りを上げた東京の化粧品会社。

「見てください、このきれいな校舎。建物はしっかりしていますし、とても廃校になったとは思えませんよね?中には子どもたちが描いた絵がたくさん飾ってあり、本当に愛されていた学校だったことがよく分かります」
そう話してくれたのは、東京に本社を置く化粧品メーカー、ナチュラルサイエンスの代表を務める小松令以子さん。校庭だった場所の一角には同社の新工場が建設され、2017年10月現在、本格稼働に向けた準備が急ピッチで進められています。

naturalscience_3.jpgナチュラルサイエンスの小松社長。

ナチュラルサイエンスと白老町は、2011年より中学校の跡地利用について協議を始め、同社の新工場「ナチュラルファクトリー北海道」が2017年8月に完成。胆振エリアでは大きな話題となりました。
「私たちがこの地を選んだ一番の理由が水。中学校に隣接する親水公園には、非常に良質な倶多楽湖の浸透水が湧き出ています。工場ではこの水を活用してスキンケア商品を製造し、またキッチンでも湧水を使ったヘルシーでおいしい料理を提供。お風呂やエステも完備しています。自然の恵みを化粧品づくりに生かせるのは大きな魅力ですね。中学校の校舎は体験型のいこいのスペースとして生まれて変わっていく予定です」

naturalscience_4.jpg校庭の一角に建設されたナチュラルサイエンスの化粧品工場。

まるでリゾート施設!?カフェやレストラン、エステサロンも併設。

化粧品工場というと「清潔ではあるけれど無機質な空間」...そんなイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、同社の工場「ナチュラルファクトリー北海道」は豊かな自然の中に佇む、洗練されたリゾート施設のような雰囲気。湧水と自然の恵みを生かしながら、環境にも配慮し、ゆったりとした時間を過ごせる空間となっています。1階には一般の人も利用できるカフェ&レストラン「スマイルキッチン」が併設され、さらに2階には親水ハーブスパ&マグマヨガスタジオの「アクアサロン」もオープン予定です。

naturalscience_5.jpg「ナチュラルファクトリー北海道」と命名された新工場。内装もオシャレ!

一体どうしてこのような施設を?と素朴な疑問を小松さんにぶつけてみました。
「私たちは社内外の人々の、暮らしの中に笑顔を増やすことを理念として掲げています。この場所を『開かれた工場』とし、従業員にも、お客様にも、地域の方々にも、体の内と外から健康になってほしいという思いを込めて、このような施設をつくりました」
また、この場所に出会わなければ、こうした構想も生まれなかっただろうと小松さん。
「中学校という場所は子どもたちのピュアなエネルギーがあふれるパワースポット。敏感肌やマタニティ、赤ちゃん向けのスキンケア商品も作っている私たちにとって、こういう邪念のないエネルギーをモノづくりに注ぎ込めるのはとても意味のあることなんです」

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モノづくりへの情熱、人と自然を大切にするココロを感じてほしい。

今ある自然を傷つけること無く、新しい価値を生み出すこともナチュラルサイエンスのモットー。
「工場を建設した場所はもともと校庭だったので、木を一本も伐採すること無く、建てることが出来ました。また、工場の排熱を暖房に利用したり、排水をトイレで活用するなど、できるだけ環境に負荷をかけない施設になっています」
さらに施設全体を工園とし「ナチュの森」として親水とハーブのランドスケープを整備中。校舎や体育館を活用したイベントやワークショップなども計画中です。

naturalscience_8.jpg工園内では有機栽培のハーブ農場も。抽出したエキスはスキンケア商品に配合。

「日本が大事にしなければいけないものがあると思います。それは物を大切にする気持ちだったり、メイド・イン・ジャパンの品質にこだわるモノづくりへの情熱だったり。ここを訪れることで、そういう日本人のココロも感じてもらえればと思っています。遊んで、学んで、体験して。ご家族や友人、もちろんお一人様でも一日たっぷり楽しめて、心からリフレッシュできる。何度でも繰り返し来たくなるような『工園』になればうれしいですね」

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熱心なファンに支えられているナチュラルサイエンス。

この場所には札幌に次ぐ、道内2箇所目の直営スキンケアショップ「home」がオープンしています。取材時に工場を訪れていた札幌店の牧口祐子さん、虎杖浜店の西村直子さんにもお話を伺うことが出来ました。

naturalscience_10.jpg直営店について話してくれた西村さん(左)と牧口さん(右)。

まず牧口さん、ナチュラルサイエンスの商品を愛用するお客様について教えてもらえますか?
「私たちのお店には『このブランドを支えているのは自分なんだ』というくらいの気持ちを持ってくださる、熱心なファンが本当に多いんです。お子さんが赤ちゃんの時から親子で愛用してくださる方もいて、お子さんの成長を目の当たりにできるのも仕事の喜びになっています」

naturalscience_11.jpg札幌店の責任者を務める牧口さん。

なるほど、店舗ではどのような取り組みをされていますか?
「もともと当社は通信販売が主体。しかし、店舗では対面販売の強みを生かして、製品のテクスチャーなどを実際にお試しいただいています。使用方法や使用量について丁寧にアドバイスを行い、季節ごとに行うイベントも好評を頂いています」

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では、西村さん。新しくオープンする虎杖浜店にはどんなお客様に来ていただきたいと?

「地元の方はもちろんですが、旅行でいらっしゃる道外、海外の皆さんにもぜひお立ち寄りいただきたいですね。体に良い料理を提供するレストランもありますし、エステもあります。ぜひ、ゆっくりくつろいでいただいて、私たちの商品にも興味を持っていただければと思っています」

naturalscience_13.jpg西村さんは新たに虎杖浜店の新店長、西村さん。

自社の製品を自信を持って薦められるのはシアワセなこと。

牧口さんは勤務歴6年。西村さんは勤務2年目ですが、小松社長とのお付き合いは20年以上だそう。最後にナチュラルサイエンスという会社の魅力を聞いてみました。 「良い意味でまだ若い会社であることが魅力ですね。社長との距離も近いですし、現場の意見にもしっかりと耳を傾けてくれます。販売についてはショップの私たちに任される部分が多く、自分の考えで仕事を進められるのはやりがいにも繋がります(牧口さん)」

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「安全へのこだわりが徹底しているところが魅力ですね。ナチュラルサイエンスでは販売スタッフも工場で研修を行い、どれだけ衛生管理にこだわっているかを直に経験します。自分たちの商品を自信を持ってお客様にオススメできるのは、シアワセなことだと思っています(西村さん)」

ナチュラルファクトリー北海道(株式会社ナチュラルサイエンス)
住所

北海道白老郡白老町虎杖浜393-12

電話

0144-84-1210

URL

http://www.natural-s.jp/home/kojohama.html

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廃校になった白老の中学校に、新しい風が吹く

この記事は2017年9月22日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。