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まちおこしレポート
恵庭市

いつも市民に寄り添う「声」20170925

この記事は2017年9月25日に公開した情報です。

いつも市民に寄り添う「声」

不安な時に、頼られる「声」でありたい

恵庭市に「いーにわさん」という名前で愛されている地域FM放送e-niwa。
「e-niwa」・・・そう、「恵庭」が由来となっているのはお気づきでしたか?


「以前こんな話を聞いたんです。阪神淡路大震災が起こった時、なかなか放送できない日々が続き、ようやくラジオ放送が復活した時に、リスナーから『この不安な状況の中、いつも聞いていたあなたの声がようやく聞けて安心しました。』という声が届いたそうです。この話を聞いて、自分自身としても、e-niwaとしても、恵庭のリスナーの方々にとってそういう存在になりたいと強く思ったきっかけでした」。

そう語るのは、全くの異業種からラジオのパーソナリティとなった滝沢貴之さん。滝沢さんは2017年現在、在職3年目。それまで札幌で全く別の仕事をしていました。

aikomi.jpg滝沢さん。実際に放送しているスタジオでお話を聞くことが出来ました。

しかも、もともと人前で話すのが得意というわけではなかったと言いますが、パーソナリティという仕事には興味を持っていたそうで、それを知っていた知人から「ちょうど、恵庭のFMラジオ放送で欠員が出たからやってみない?」と声がかかったのだとか。せっかく声をかけてくださったチャンス!と、滝沢さんは転職を決意します。

転職当初は札幌から車で通勤していた滝沢さんも、今では奥様とお子さんと家族みんなで恵庭に移住。
「恵庭の夜空に映る星はとっても綺麗なんですよ」と、星を見るのにオススメなスポットをいくつか紹介してくださいました。

「ピンポイントでこれが欲しい!っていうものが恵庭には売ってなかったりしますが、札幌まですぐなので本当に住みやすいですね」。今では恵庭の住みやすさに心惹かれ、このまちが大好きだと言います。

カタチをつくる仕事

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e-niwaの社員であり、ラジオのパーソナリティのスタッフは全員で5名と少人数で年代もバラバラ。そして、5名ひとりひとりが自分の番組を持ち、それぞれが企画・運営をしています。

そう聞くと、
「ラジオ局の仕事って個人プレー?」
と思う方もいるかもしれませんが、スタッフ一同互いに常に情報を共有・交換し合い、いつでも手助けできる状態なのがe-niwaスタイル。
毎回和気あいあいと「次の放送でこんなことを話そうと思うんだけど、どう思う?」なんて世代が違うからこそ相談もできることもあるそうです。

aikomi2.JPG本気で相談中。「主婦目線的にはこういう情報欲しい?」なんて会話が繰り広げられています。

放送のパーソナリティとしての仕事はもちろん、番組の企画や構成を考えるところから始まり、総務的なお仕事まで様々。「最初から最後まで自分のアイデアがカタチになるところが、この仕事のやりがいの1つかもしれません」と滝沢さん。

恵庭市民の皆さんと共に歩むe-niwa

恵庭市民の近くに存在していたいという想いから、市民の方々も自分の番組を持つことが出来ます。そんな方々を市民パーソナリティと呼び、一緒にe-niwaを、恵庭を盛り上げて行っているのです。


現在は40名程の市民パーソナリティがいて、下は10代の中高生から、上はなんと80代までと年令の幅も広い。
他にも、番組づくりのワークショップを毎月第2土曜日に開催しています。

aikomi7.JPGもちろん放送に関してはe-niwaスタッフがサポートしますよ!

「e-niwaのラジオで話すことは何でもOK。自分の好きなことを、好きなだけ話して欲しいのです。例えば、自身の周りで起こった出来事を話したり、好きな音楽をかけたり、自由にラジオに乗せて声を届けてほしい、そんな思いでこういったイベントを開催しています」と話します。

ラジオ局の仕事は決して遠い存在ではない!

『ラジオのお仕事ってどんな感じなんだろう』『自分の声がラジオを通じて多くの人に届くってどんな感覚なんだろう』と、ちょっとでも興味のある方は、こういったイベントに参加してみても良いのかもしれませんね。地域に密着したラジオ局だからこそ、こういった楽しみ方もあるのが魅力の1つ。ラジオのパーソナリティの仕事は、決して遠い存在ではないということを恵庭市民の皆さんが知り、滝沢さんのように「やってみたい」を実現する人が増えますように。


実は今回取材していたスタジオの他に、恵庭の道の駅「花ロードえにわ」にも、放送局を設けています。こちらはガラス張りのため、市民の方はもちろん観光で訪れた方々とも近い距離です。取材中も、たった数分の間に何人もの人が足を止めている光景が見られました。

aikomi4.JPGこちらが「花ロードえにわ」平日・土日問わず多くの人が訪れます。

aikomi5.JPG花ロードえにわの中にある、サテライトスタジオです。

恵庭市民から愛される「いーにわさん」は、これからも恵庭市民に情報を発信し続けていきます。「いーにわさんのラジオが、気づけば自分の中で大きい存在だった」と多くの方に言ってもらえるために、今日もスタジオから声を届けます。

株式会社あいコミ 地域FM放送e-niwa
住所

北海道恵庭市島松寿町1丁目28-10

電話

0123-37-7778

URL

http://www.e-niwa.tv

◎FM77.8MHz

◎いつでもどこでもお好きな場所でPCから「サイマルラジオ」でe-niwaラジオが聞けますよ!


いつも市民に寄り添う「声」

この記事は2017年5月22日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。