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Vol.71~北海道の海に春の訪れ「群来(くき)」の話~20260406

おさかなヘッダー
こんにちは。くらしごと編集部です。

新年度がスタートしましたね!今年の北海道は例年よりも雪解けが早く、桜も早めにやってきそうな気配です。この時期になると、北海道の海にも春の訪れがやってきます。それが「群来(くき)」です。今日のメルマガは群来についてのネタです!


細矢ヘッダー
Vol.71~北海道の海に春の訪れ「群来(くき)」の話~


海がある日、突然ミルク色に変わる。皆さん「群来(くき)」って知ってますか?

群来は主に、春先の北海道の日本海側で見られる自然現象で、ニシンの群れが一斉に海岸近くへ来て産卵することで起こります。ニシンは産卵のために浅瀬へ移動し、メスはそこで海藻などに卵を産みつけます。そこにオスが一斉に精子を放出することで海水が白く濁ります。この「海がミルク色になる」現象が群来です。

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群来は単なる自然現象ではなく、北海道の歴史と深く結びついてきました。江戸〜明治期には日本海側に巨大な群れが押し寄せ、ニシン漁が大繁栄しました。各地に鰊御殿という富の象徴も建てられるほど。イメージはまるで「海のゴールドラッシュ」。各地の漁村には一攫千金を夢見る人が集まりました。しかし昭和に入り急激に衰退。乱獲や海洋環境の変化が原因とされ、群来もほぼ無くなり、幻の現象と言われるようになりました。この繁栄と衰退の歴史が、北海道の文化を形作ったとも表現されます。

ところが近年、稚魚放流など資源管理の成果から「群来が帰ってきた」というニュースが届くようになりました。2026年は比較的早い時期から群来が確認され、余市町や小樽市では1月末に発生が確認されました。北海道南部ではニシンの水揚げが増加しており、群来も幻の現象から、現実的に見られる現象に復活してきました。一度は途切れたはずの循環が、再び動き始めています。

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この時期に群来のニュースを見ると、春の訪れとともに北海道の歴史の息吹を感じますね。もしスーパーやお魚屋さんでニシンと出会ったらぜひお試しを。王道はやっぱり塩焼きですね。私のおすすめは山椒!脂の強さにスパイスが最高に合います。

春の海に現れる一瞬の奇跡。そんな背景を思い浮かべながら食べるニシンは、きっといつもより少しだけ味わい深く感じられるはずです。

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文・細矢隆弘(ほそやたかひろたかひろ)
くらしごと編集部メンバーとして、漁業関係を含め幅広い分野の取材と記事制作を担当。山形県出身。趣味はランニングと登山とサウナ。好きなサカナは鯖の味噌煮とワカサギの甘露煮。

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Vol.71~北海道の海に春の訪れ「群来(くき)」の話~

この記事は2026年4月6日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。