こんにちは。くらしごと編集部です。
北海道の漁業は、日本における重要な水産業の中心地ですが、近年は漁師の担い手不足や後継者不足、漁師の高齢化も問題になっています。北海道漁業の維持を考えると、新たな担い手の確保は最重要課題と言えます。では漁師になるにはどうすればいいんでしょう?今回はその辺についてまとめてみました。
Vol.56~編集部のつぶやき。北海道で漁師になるには?~
地域や状況によって異なりますが、漁師になるにはいくつかの方法があります。そのいくつかを簡単に紹介したいと思います。
1、水産高校や専門学校で学ぶ
水産高校や水産系専門学校では、漁業に必要な基本的な知識や技術(操船、魚の取り扱い、漁具の使い方など)を学ぶことができます。船舶免許の取得をサポートするプログラムも提供していることがあります。水産高校は北海道では3校存在しています。専門学校の数は少数ですが、漁業経営、養殖、あるいは船舶運航に必要な海技士の資格取得を目指すための教育など、専門特化した学びを得られるのが特徴です。
2、地元の漁師に弟子入りする・漁業組合に参加する
地元の漁業者に就職し弟子入りすること、又は地域の漁業組合を通じて弟子入り先を見つけることも一般的です。現場での経験を通して漁業技術を磨き、漁業権や漁場の使い方についても学ぶことができます。漁業権は多くの場合、地域の漁業組合によって管理されているため、組合に加入することも漁業に従事する上で有効な方法です。
3、地域や国の支援プログラムを利用する
日本の多くの地方自治体や国の機関は、漁業に従事する新しい人材を支援するためのプログラムを提供しています。例えば、漁業研修制度や補助金制度、漁業インターンシップ制度などもあります。
基本的に、漁師になるためには特別な資格や学歴は必要ありませんので、誰でも漁師になることは可能です。ただし、漁業の実務は体力を要する作業が多く、天候や季節に左右されることもあるため、しっかりとした準備や知識が重要です。「漁師になろう!」と思ってもいきなりなれる訳ではないので、情報収集や準備をしっかり整えることが大切ですね。
北海道内の漁業就業者数は、2021年のデータによると約14,000人程度とされています。そしてこの数は減少傾向にあります。だからこそここにチャンスがある、挑戦する価値があるとも考えられるかもしれません。「漁師」という職業が多くの人にとって憧れの存在となり、より多くの若者がこの分野に挑戦することができれば、北海道の漁業も活性化し、地域社会全体にとってプラスになる。そんなことを、魚好きな僕は考えたりしています。
くらしごと編集部メンバーとして、漁業関係を含め幅広い分野の取材と記事制作を担当。山形県出身。趣味はランニングと登山とサウナ。好きなサカナは鯖の味噌煮とワカサギの甘露煮。