こんにちは。くらしごと編集部です。
突然ですが、なぜ「魚」が「さかな」と呼ばれるようになったか知ってますか?
何となく気になって調べてみたんですが、なかなか興味深い発見がありました。
Vol.29〜編集部のつぶやき。魚はなぜ「さかな」と呼ばれる?〜
くらしごと編集部の細矢です。
今年からくらしごと編集部・海担当として、漁業やお魚関係の取材に関わらせていただいております。取材の度に新しい発見があり、勉強の毎日です。
ある日、自宅でお酒を飲みながら鯖の味噌煮をつまんでいたんですが、ふと「酒の肴って『魚』じゃないのなんでだろう」と気になってしまいました。
酒の肴の「肴」はもともと「お酒を飲むときにいっしょに食べるもの」という意味で、古くは「酒菜」という字が当てられていました。そこには魚類だけでなく、肉や野菜も含まれていました。のちに中国から伝わってきた「肴」という漢字にも「お酒を嗜むときに添える料理」という意味があり、この漢字を当てるようになったそうです。
そして江戸時代頃から、庶民の間の酒席のごちそうとして刺身や焼き魚など魚類が好まれるようになり、いつしか「肴=魚」となったとか。ちなみに江戸時代以前は「魚」を「うお」と呼んでいたようです。
つまり「うお」と呼ばれていた魚類は、お酒との相性が良かったので「さかな」と呼ばれるようになったんです!
普段何気なく呼んでいる「さかな」にも、こんな歴史があったとは。こんな話も最高の酒の肴です。知れば知るほど深い魚の世界。新しい発見の連続に、酒量は増える一方です。
文・細矢隆弘(ほそやたかひろ)
くらしごと編集部メンバーとして、漁業関係を含め幅広い分野の取材と記事制作を担当。山形県出身。趣味はランニングと登山とサウナ。好きなサカナは鯖の味噌煮とワカサギの甘露煮。
くらしごと編集部メンバーとして、漁業関係を含め幅広い分野の取材と記事制作を担当。山形県出身。趣味はランニングと登山とサウナ。好きなサカナは鯖の味噌煮とワカサギの甘露煮。