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Vol.20〜『○○が大漁!とのニュース。でも安く出回らないのはなぜ?』〜20230404

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こんにちは。くらしごと編集部です。
今回は、『大漁だけど、安く店頭に並ぶとは限らない』という、ちょっと不思議な流通の仕組みについて教えて頂きました。理由を聞いて納得!消費者目線でニュースを見ることも大切かもしれませんね。


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Vol.20〜『○○が大漁!とのニュース。でも安く出回らないのはなぜ?』〜

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突然ですが、皆さんは、マイワシやサバなどが、どのように流通するか、ご存じでしょうか?

よくニュースなどで、イワシが大漁です!というような報道を聞きますが、獲れてる割には、店頭の値段が安くなかったり、そもそも見かけない、ということがあります。

これはどういうことなのでしょう。
実は、ニュースで言うとおり、たくさん獲れているのは事実でも、それが、食べるのに適した大きさだったり、脂乗りだとは限らないということなのです。

マイワシやサバ、他にサンマなどは、タンクごと取引されます。
そのタンク(ロット)の中に、食べるに値する個体が少なければ、どうしても1匹あたりの値段は高くなります。非食の個体は、非常に安い金額でミール用などとして取引されるため、その分の利益を、多少大きな食べられる個体にのせることになります。

ちなみに、マイワシの寿命は意外と長くて、7年ほどあるそうです。
もっと大きく育った成魚が多数を占めるロットであれば、可食用として市場にもたくさん出回り、値段も安いのかもしれません。

ニュースの情報。消費者目線で見てみると、今まで見えなかったことが見えてくるかもしれませんね。

文・本間雅広(一鱗共同水産(株) 経営企画室室長)
高校教師から水産の世界へ。将来もずっと美味しい魚が食べられるよう、水産業を盛り上げるべく試行錯誤しながら活動中。趣味はサ活。好きな魚は、カジカ・イワシ・柳の舞・トキシラズ、、、etc。

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Vol.20〜『○○が大漁!とのニュース。でも安く出回らないのはなぜ?』〜

この記事は2023年4月4日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。