こんにちは。くらしごと編集部です。
今回は、『大漁だけど、安く店頭に並ぶとは限らない』という、ちょっと不思議な流通の仕組みについて教えて頂きました。理由を聞いて納得!消費者目線でニュースを見ることも大切かもしれませんね。
Vol.20〜『○○が大漁!とのニュース。でも安く出回らないのはなぜ?』〜
突然ですが、皆さんは、マイワシやサバなどが、どのように流通するか、ご存じでしょうか?
よくニュースなどで、イワシが大漁です!というような報道を聞きますが、獲れてる割には、店頭の値段が安くなかったり、そもそも見かけない、ということがあります。
これはどういうことなのでしょう。
実は、ニュースで言うとおり、たくさん獲れているのは事実でも、それが、食べるのに適した大きさだったり、脂乗りだとは限らないということなのです。
マイワシやサバ、他にサンマなどは、タンクごと取引されます。
そのタンク(ロット)の中に、食べるに値する個体が少なければ、どうしても1匹あたりの値段は高くなります。非食の個体は、非常に安い金額でミール用などとして取引されるため、その分の利益を、多少大きな食べられる個体にのせることになります。
ちなみに、マイワシの寿命は意外と長くて、7年ほどあるそうです。
もっと大きく育った成魚が多数を占めるロットであれば、可食用として市場にもたくさん出回り、値段も安いのかもしれません。
ニュースの情報。消費者目線で見てみると、今まで見えなかったことが見えてくるかもしれませんね。
文・本間雅広(一鱗共同水産(株) 経営企画室室長)
高校教師から水産の世界へ。将来もずっと美味しい魚が食べられるよう、水産業を盛り上げるべく試行錯誤しながら活動中。趣味はサ活。好きな魚は、カジカ・イワシ・柳の舞・トキシラズ、、、etc。
高校教師から水産の世界へ。将来もずっと美味しい魚が食べられるよう、水産業を盛り上げるべく試行錯誤しながら活動中。趣味はサ活。好きな魚は、カジカ・イワシ・柳の舞・トキシラズ、、、etc。
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