こんにちは!くらしごと編集部です。
今回は、もと水産業普及指導員として、道内の各浜で、漁師さんからの相談や質問に対応してきた宮本さんが、漁師さんとの対話を通して思う、浜での生活(漁師になる)を始めるのに必要な心構え、について教えてくれましたよ!
漁業の世界に興味のある方は参考にしてみてくださいね!
私が水産業普及指導員として、浜で勤務していた頃のお話をご紹介します。
浜での漁業者の関わりの中では、
「最近○○がさっぱり獲れないけど、どうしたんだべ」
「どうしたら、獲れる量を増やせるべか?」
といった質問や、逆に
「うまくいかなくて、苦労ばっかりだ」
という、愚痴がもれたりと、色んな場面がありました。
全部の質問や要望に応えることはできず、特に環境問題に関することなど、効果的な解決策をこちらから示すことが出来きない場合は、随分、歯がゆい思いもしたものです。
しかし、そんな中でも特に漁協青年部からは、自分たちはどんな活動をするべきか、何ができるのか、と前向きに、意見を求められることも多く、その場合には他区の事例も参考に紹介しながら
1 まず、自分達自身が自分達の地域を良く知る。
2 仲間づくりを進めて、一緒に行動をする。
3 情報交換により、行動の活性化を図る。
4 改善を模索しながら行動を継続する。
これを軸に意見交換をして来たように思います。
また、最近は、あまり聞きませんが、『地域活性化には三つの「もの」が必要』とも言われていました。
さて「もの」とは何でしょうか?
答えは、「わかもの」「よそもの」「ばかもの」です。
若い方々は知らないかも知れませんね。私の若い頃(昔?)は、浜でも良く言われていましたよ。機会があったら、父さん方に聞いてみてください。
つまりは、地域を客観的に見る『よそもの』や業界の当たり前にとらわれない『ばかもの』や『わかもの』が必要といった意味なのですが、漁業の世界では、そうした人材が今こそ必要かもしれません。
しかし、『よそもの』『ばかもの』『わかもの』だからこそ、最初は上記のような、「地域に馴染み、一緒に考え、行動する」、そんな姿勢が大切かもしれませんね。
水産業普及指導員として、オホーツク海域を除く道内の各浜で、多くの新人漁師さんから相談を受けたり、漁業の人材育成に貢献。趣味は音楽とバドミントン。好きなサカナは旬の大衆魚
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