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Vol.3〜魚卵にまつわるプリン体のヒミツ〜20220705

osakana_mail_900.pngこんにちは。くらしごと編集部です。
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今回は、お酒を飲む人ならきっと気になる魚卵とプリン体のお話です!
魚卵ってほんとに悪者なの?? その答えは記事の中に~


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丸水札幌中央水産の石原です。5年間魚卵の営業をやっていて、ロシアやアメリカから原料(いくら、たらこ、カズノコ)の買い付け、大手のコンビニや量販店への納品を担当していました。今回はプロだったからわかる魚卵の秘密について書いちゃいます!

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魚卵といえば「いくら」「たらこ」「明太子」「カズノコ」「筋子」この5つが代表的ですね。

そしてそれらの魚卵にも多く含まれるプリン体ですが・・・あの、風が吹くだけで激痛が伴うと言われる痛風の原因とされています。

私も経験者ですが、、二度となりたくありません。。。

しかしそうは言っても、美味しい魚卵をあきらめたくない!という方に、実は魚卵によっては含有量少ないものがあることと、ちょっとした豆知識をご紹介したいと思います。

まずは、魚卵の中でも「カズノコ」は実は健康増進の食材として注目されているんです!

ニシンの卵を使って製造されるカズノコは、コレステロールがなんと鶏卵の3分の2以下。さらに、EPA、DHAの含有量も素晴らしい!こちらは青魚に多いイメージがありますが、実は含有率はサンマやマグロを上回ります。体内でのコレステロールの合成を抑え、体外への排出を速める作用がカズノコにはあるんです!

痛風などの健康面においてマイナスイメージを持たれていた数の子ですが、これからは栄養効果を理解し、美味しく数の子をお召し上がり下さい。
次は魚卵の豆知識です。ツブが大きく脂が濃い、イクラの方がプリン体が多いと思われがちですが、実は魚卵1粒に含有するプリン体の量はほぼ同じなのです。
つまり・・・
粒の小さい「たらこ」の方がはるかに悪魔的なプリン体量を含有しております。(笑)

(あ、もちろん、たらこだって食べる量に気を付ければ栄養たっぷり食材です)
適切な知識を身につけ、これからもおいしく楽しく安全に魚食を楽しみましょう!!


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文・石原一平(いしはら いっぺい)
大卸企業のせり人として、海と北海道や札幌の食卓を結び続ける。現在は経営企画人事として多忙な日々を送る。時にはYouTuber。趣味はアニメ鑑賞。好きなサカナはマホッケ。

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Vol.3〜魚卵にまつわるプリン体のヒミツ〜

この記事は2022年7月5日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。