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新規就農サポート

(1)新規(独立)就農を目指す20201224

新規就農は、独立をして起業をすることと同じです。一定期間の研修を終えて独立をする時には、ある程度の資金が必要です。技術習得にはじまり、資金繰り、土地探し、経営計画など、簡単ではないハードルがいくつもありますが、自分の能力に応じて将来の可能性はどこまでも広がっていきます。
作物や販路を自由に考えられる市町村もあれば、最初から安定をした経営ができるように栽培可能な作物や販路を決めている市町村もあります。
農業は、元気な間は何歳になっても続けられる仕事ですので、近い将来からもっと先の将来を想像して、自分にはどんな農業が合っているのかを考えてみましょう。


<就農までの一般的な流れ>
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◉就農相談
就農に興味を持ったら、道内全ての就農情報が集約されている総合相談窓口『北海道担い手育成センター』、または、各地区の相談窓口に相談をしてみましょう。
各地で開催される農業フェアなどに参加してみるのもひとつの方法です。

北海道農業担い手育成センター
札幌市中央区北5条西6丁目1番地 北海道通信ビル6F
011-271-2255
https://www.adhokkaido.or.jp/ninaite/(外部サイト)

◉農業体験
北海道農業担い手育成センターまたは、各自治体が主催している農業体験に参加することをおすすめします。
農業体験は、2〜3日の短期間のものから、2〜3カ月以上の中長期的なものまで、各地区によってさまざまな体験があります。その体験を通し、自分に合っている就農スタイルはどういうものなのか、イメージを具体化していきます。

◉就農研修
就農の意思が固まり、就農希望場所や形態などの具体的な計画ができたら、『就農研修』に入ります。
一般的には2〜3年の研修期間が多く、その間に農業技術や経営について学びます。
また、研修期間は技術や知識を学ぶだけではなく、地域の人に馴染み、認めてもらうための大切な期間となります。
※希望者全員が研修生になれるわけではなく、自治体によっては年度ごとの受入組数を限定しているところもあります。

◉就農準備
住宅や農地の確保、機械やビニルハウスなどの設備の準備などを、研修後半に同時進行で進めていきます。地域によっては農地の確保が困難な場所もありますので、就農を希望する地区の状況を予め調べておくと安心です。

◉就農
いよいよ経営開始です。
今では、就農相談から研修、農地の確保から就農後の経営相談まで、一貫してサポートをしてくれる市町村が増えてきていますが、サポート体制も助成金も、作物も作り方も、地域毎に本当にさまざまです。就農後に営農する場所(市町村)を変えることは容易ではありませんので、納得がいくまで情報収集をしたり相談をしたりすることが大切です。


<新規就農のメリット>
・個人事業主(社長)になりますので、多くのことを自分で決めることができます。
・頑張った分だけ収入を得ることができます。
・自分のやりたい農業、自分が望む暮らし方ができます。

<新規就農のデメリット>
・新規就農=起業のため、開業資金が必要です。
(国や各自治体が用意している資金サポートもあります)
・経営状態が悪いと倒産するリスクがあります。
(経営面でのアドバイス・サポートも多くの自治体が用意しています)
・ひとりでの就農はかなりハードルが高くなります。

<一般的な助成金>
・農業次世代人材投資資金
 研修や就農後の経営確率を支援する資金
 https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/n_syunou/roudou.html(外部サイト)

・青年等就農資金
 機械や設備の整備を支援する無利子の融資制度
 https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/seinen.html(外部サイト)

くらしごと編集部


(1)新規(独立)就農を目指す

この記事は2020年12月24日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。