私たちは、「森の魅力発信し隊」という若手林業・木材産業従事者を中心とした仲間を集い、日々情報交換をして盛り上がっています。そんな私たちの会話の一部をご紹介!
いつもとは少し違った角度でお届けする今回の記事は、題して「北森カレッジ新校舎に潜入取材!」ということで、2021年に完成したばかりの、北海道旭川市にある北の森づくり専門学院(北森カレッジ)へくらしごと編集部がお邪魔しまして、校舎の様子をレポートいたします!
ご案内してくださったのはくらしごとでもおなじみ(!?)、北森カレッジ教務課の斉藤翼さんです。
<斉藤さんが登場する記事はコチラ→生徒への期待を胸に、羽ばたく時まで全力で支える道職員たち>
2021年に完成したばかりの新校舎!
2020年に開校した北森カレッジ。当初は仮校舎でのスタートとなりましたが、2021年ついに新校舎が完成となりました。それがこちらです!
- 北森カレッジ・教務課/斉藤翼さんいらっしゃいませ!お久しぶりです!どうぞ中へお入りください。っとその前に、こちらをご覧ください!
- 北森カレッジ・教務課/斉藤翼さん校舎は全て北海道産の木材を利用しています。そして、この天井はカラマツのコアドライ材で、木に囲まれているような雰囲気を作り出してくれています。
- 北森カレッジ・教務課/斉藤翼さんここは無柱空間となっていて、広々とした中で実習に打ち込むことができます。校舎の天井や壁などいたる所にCLTを活用しており、その様子を断面で見ることができます。あっ、CLTというのは、木材を縦と横に交互に重ねた建材で、強度があり、資源の有効活用にも繋がる、今注目の素材です。
- 北森カレッジ・教務課/斉藤翼さん高性能林業機械のシミュレーターとして、ジョンディア(JohnDeere)製を10台、ポンセ(Ponsse)製を1台導入しています。授業以外で、放課後などにも生徒は自由に利用することができ、数十種類ある課題をクリアすることで、技術力の向上を実感し、安全かつ効果的にスキルを身につけられるような仕組みを作っています。
まず、外観がとてもモダンな雰囲気でオシャレ!中に入ると、入口のすぐ隣の部屋に設置されているのが、木質バイオマスボイラー。道産木質チップを熱源としている暖房システムで、バイオマスチップやチップボイラーを外から見えるようにすることで、教育教材としても活用されているのだそうです。
さらに、玄関には世界で活躍するチェーンソーアーティストである木霊光さんの作品が迎えてくれました。
天井の高さ、開放感、そして木の温もり
木造2階建ての校舎に入るとまず2階まで吹き抜けの開放感が心地良く、そしてその天井がなんとも素敵な空間を演出しています。
内部の壁は、道産材などがふんだんに利用されており、どこにいても木の温もりを感じることができます。
1階には快適な実習空間
つづいてご案内してくださったのは、1階にある実習室。
実習室からは外に繋がるドアがあり、開けてみるとたくさんの丸太と林業用のアタッチメントを装着した油圧ショベルが1台ありました。そこは屋外実習場となっており、生徒が林業機械の操作練習をしたりすることができるそうです。中と外の行き来もしやすく、実習室すぐ横には、ロッカーとシャワー室もあり、快適な実習を行える工夫がされています。
2階から見える大きな開放的な窓
次に2階に移動して、まず目につくのは、外の光を存分に取り込める大きな窓です!開放的な空間がとても心地良いです。
2階には生徒たちの学びの中心となる基礎教室が2つ設けられています。取材日にも1年生、2年生がそれぞれの教室で熱心に先生の話に耳を傾けていました。教室の外、廊下(開放的で一般的な廊下には全く見えないのですが・・・)はホールと呼ばれ、生徒たちが休み時間に休憩したり、コミュニケーションが取れるように、テーブルと椅子が設置されています。
そして、高性能林業機械のシミュレーターが並ぶ会議室もご案内いただきました。
こうしてご案内いただいた北森カレッジは、学びの場所として、とても素晴らしい環境だと感じました。随所に木を感じることができ、林業の学舎としての存在感がある一方、職員と生徒の距離感をも縮めてくれるような温かい空気も感じられる空間でした。
<北海道立北の森づくり専門学院>
北海道旭川市西神楽1線10号
TEL : 0166-75-6161
FAX : 0166-75-6160
森の魅力発信し隊〜北森カレッジ新校舎に潜入取材!〜
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