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北海道で暮らす人・暮らし方
札幌市

「令和の海って疲弊してたな」と言うため奔走。水産女子かーりぃ20250114

「令和の海って疲弊してたな」と言うため奔走。水産女子かーりぃ

2024年秋、全国の漁業関係者の間で人気の水産女子「かーりぃ」が、愛媛から北上して北海道に上陸! 北海道を拠点にしているなら...と、以前から気になる存在だった彼女に取材を申し込み、今回それが実現しました。さてさて、かーりぃ? 何をしている人なの? なぜ愛媛から北海道?などなど、彼女の海に対する熱い想いも含めてたっぷりお話を伺いました。

海や魚以外のものには興味がなく、1歳のころから海に憧れていた愛媛出身の女の子

取材場所に現れた「かーりぃ」こと武田亜可理さん。愛媛の松山市出身、かわいらしい25歳の女性です。物おじせずにハキハキと話し、その場がパッと明るくなります。

takedaaakri00003.JPGこちらが「かーりぃ」こと武田亜可理さん

いただいた名刺には「株式会社よびもり」の現場担当とありますが、現在は個人事業主として水産チャレンジ応援ディレクターという肩書きでも活動をしているそう。彼女のブログやSNSにはいつもどこかの海にいる写真や漁業関係の写真、動画がアップされています。海女体験をしたり、鮭のつかみ取りに参加したり、サミットに参加したり、講師をしたり...。マーメイド姿の写真から真面目なものまでさまざまです。そもそも海や漁業に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

「物心がついたときにはもう海が大好きでした。1歳1カ月のときに水族館で撮った写真があるのですが、きっとそのときから海に魅了され、憧れていたんだと思います。ずっと潮だまりで遊んだり、水族館に行ったりするのが好きでした。海や魚に関すること以外には興味がない子どもでしたね。愛媛には水族館がなかったので高校までは、いつか愛媛に水族館を作るのが夢だと言っていたくらいです」

takedaakari_0100005.jpg1歳ですでに、その目には、魚しかうつっていない!?

海をただ見るのも好き、海に暮らす生き物も好き。活字は苦手でしたが、海や魚の本なら読めたそう。「水族館にお金を落としたい」という思いから、各地の水族館の限定グッズやロゴの入った有料の袋などを集めるのも趣味だそう。「興味がある海のことにしか集中力が働かないタイプなので」と自己分析します。

海は宇宙よりも謎に満ちている。飽きることない海の世界にどっぷりの学生時代

海に対する情熱(いや、愛?)は途切れることなく、高校を卒業後は山口県下関市にある水産大学校生物生産学科へ進学します。大学では乗船実習や大量の魚の飼育を経験したと振り返ります。また、ダイビング部に所属し、下関市立しものせき水族館・海響館で4年間アルバイト。

takedaakari_02.jpgフィリピンのブスアンガ島でダイビング。ジュゴンと一緒に。

武田さんの下の名前・亜可理から付けた「かーりぃ」という愛称は、他とかぶらないようにと考え、大学3年生くらいから使っているそう。ちなみに、「かーりー」と、長音記号を重ねた呼び方は、検索をかけるとヒンドゥー教の女神がヒットしてしまうのですが、「かーりぃ」としたところ、他にはいないようだったので、この愛称にしたそう。

ずっと海のことばかりやっていて飽きることないのですか?と尋ねると、「ないですねー。海のことって、ジャンルが幅広く、奥が深いんですよ」とニッコリ。

「例えば、魚食の話を一つとっても、各漁村の歴史的背景や気候の違いによって、漁具、漁法、魚の食べ方、そして魚の種類もいろいろですし、そちらの分野を研究している人もいます。また、深海魚のようにまだあまり食べられていない魚や生物として知られていない魚もたくさんいて、その研究をしている人も。さらに魚の種類でいくと、希少種や絶滅危惧種もあり、そちらの分野の専門もあります。海のことだけで、まだまだ解明されていないことがたくさんあって、どんどん変化もしていくし、宇宙のこと以上に分からないとも言われているんですよ」

takedaakari_0100003.jpg三重県尾鷲の早田大敷にて、ブリを抱える

ずっと海を見ているだけで、その先に新しい世界が広がっているので、ずっと旅をしているような気分になるから、ワクワクするとも話します。

「部活で海に潜り、アルバイトで水族館にも関わり、大学の授業で水産を学び、天然の魚に触れ、一通り海に関することをやってきた中で、もっとダイレクトに海に携わることがしたい、海のために働けることをしたいと思うようになりました。それで、自分が貢献でき、何か残すことができるのはやっぱり水産じゃないかと考え、水産業界へ進む決心をしました。人間が海と一番深く関わり、よくも悪くも影響を与えるのが水産じゃないかと。それで、まずは地元の愛媛の水産業についてまだまだ知らないことがたくさんあったので水産試験場に勤務したくて県庁に入りました」

愛媛県の水産試験場に勤務。天然の魚について調べ、養殖との違いについて考察

無事に水産試験場に配属され、海の中にどれだけ魚がいるかなど資源調査を担当。漁獲物を解剖して食べているものを分析したり、魚の年齢が分かる頭の耳石(じせき)を調査して1歳魚、2歳魚、3歳魚がどれくらいの割合でいるか調べたりして、来年はどれくらい漁獲できるかなどを調べるデータ集めをしていたそう。地域の漁師さんの協力のもと、数字にならないようなデータに関しては聞き取り調査も実施。解析自体は国の情報機関が行うので、情報を国に報告するまでを行っていたそう。

takedaakari_0100002.JPG下関市100人会議に登壇

「水産試験場もいろいろな部署があるのですが、部署によってはデスクワークだけのところもあって...。私はちゃんと魚、天然魚を見られる部署に配属されたので、今思えばラッキーでしたね。実は愛媛県は魚の養殖が盛んで、養殖の部署が多く、魚を見るといえば生け簀が多く...」

また、武田さん個人としては、養殖は行き詰っているように感じていたそう。どんな部分が気になっているのかを尋ねると、「たとえば、1㎏の真鯛を育てるのに約3㎏の餌が必要なんですが、愛媛県の水産統計によると、2022年は1Kg育てるのにかかった経費が1,100円となっており、採算をとるため高値で出荷する必要があり、年々輸出量が増加しています。私自身は養殖というのは製造業だと思っているのですが、一応1次産業なので補助金が出ているんです。税金を使った補助金で育てた魚を海外の人が食べるってどうなんだろう?と疑問に思っていて...。養殖は非効率的なことも多いんです」と話します。

「でも、養殖を全面否定しているわけではなく、メリットもあるんです。味をコントロールできるとか、寄生虫のリスクを減らせるとか、安定供給ができるとか。なので、ちゃんとそういう付加価値に見合った金額で購入してくれる消費者へ届くような養殖なら、それはありだと思います」

takedaakari_0100007.JPG静岡県の城ヶ崎海岸富戸にて定置網漁を

また、漁師さんたちの労働環境を鑑みても養殖は厳しいと感じていたそう。「毎日、昼間に炎天下の中、沖の養殖場へ行かなきゃならないから、熱中症のリスクが高いし、養殖って意外と危険なんです」。そういった理由からも、天然魚に関わる担当に就けたのが良かったと話し、自分は漁業の振興をやりたいと思ったそう。

養殖にしても、放流事業にしても、魚が減っているから行っているものだと思いがちですが、「魚を放流してもその放流した魚が食べる餌(魚)がいなければ、放流しても魚は増えません」と武田さん。

「漁師さんの数が減っているとは言いますが、魚の数が減っているのに漁師さんの数が増えても、漁業会社は乗組員に給料を払えません。日本の人口も減っているし技術も発達しているので、1人あたりの漁獲圧(※)も向上しているはずです。そのため、昔に比べたらある程度の水準までは漁師さんの数は減ってもらわないと水産資源は漁師さん全員を支えることができないと思います」

※漁獲圧....水産資源に対する漁獲の圧力のこと。簡単に言うと、海の生き物をどれくらいの勢いで捕っているかを表す指標。

takedaaakri00021.png漁師さんと一緒に1枚

福井県立大学の大学院で魚の流通や加工の研究に取り組み、命の価値を考える

水産試験場の職員として、水産に携わってきた武田さん。宇和海の資源評価・管理に係る業務を行い、地域イベントの開催やSNSでの情報発信を通じて活発に活動していたことを評価される機会に恵まれます。地域活性化に貢献し、水産業界に新たな視点を提供したということで、周囲からの推薦で「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2024」を受賞しました。

「実は8月末に退職したので、10月の授賞式は退職してからとなりましたが、自分のやってきたことが評価されたのは嬉しかったですね」

退職の理由は、「愛媛の水産に関することを知りたいと思って水産試験場に入って2年半、その目的は果たせたかなというのもあり、新しいことにチャレンジするなら若いうちがいいかなと思って8月末で退職を決めました」と話します。

takedaakari_0100008.JPG地方公務員アワード2024を見事受賞

展開の速さに驚きが隠せませんが、さらに驚いたのは、退職前の4月から福井県立大学の大学院で、いわし類の利用や流通加工に関する研究を行っているという話。

「カタクチイワシってあるじゃないですか。愛媛ではそれを養殖の餌にしているんです。だいたい1キロ30~50円で取引されているんですが、カタクチイワシの稚魚のしらすや、乾燥させたいりことして市場に出るときは1キロの値段がもっと上がるんです。カツオを釣るときに使う、生きているカタクチイワシは1バケツで1500円とか。同じカタクチイワシなのに、養殖の餌として流通すると命の価値が低く見られることが気になって...」

また、令和7年1月から新しい資源管理による漁獲枠の設定(TAC)のステップ1が開始されることも決定しました。今後は今のままの薄利多売なビジネスモデルでは立ち行かなく恐れもあると思います。また、研究職ではあったものの研究技術がなかったことにコンプレックスを感じていたという武田さんは、そんな話を福井県立大学の海洋生物資源学で教鞭を取っている元水産試験場職員の先生にしたところ、「うちで研究、勉強をすれば?」と声をかけてもらったそう。現在は、仕事や活動の傍ら、カタクチイワシの命の価値を上げるための研究を行っています。

takedaaakri00002.JPGとにかくフットワーク軽く、思い立ったら即行動!

県庁退職後は、漁師を海難事故から守るサービスを提供する「よびもり」へ

退職後、いくつかの企業から誘いがあったそうですが、大学時代に移住やスタートアップ関連のコワーキングスペースで知り合った人が、「漁師と仲良くなる天才がいる」と繋いだのが、札幌に拠点がある「株式会社よびもり」でした。

よびもりは、海難事故が発生した際にSOS発信端末(GPS機能付き)とアプリで、同じ組合の漁師や最も近くにいる別のユーザーに救助要請ができるサービスを提供している会社。海の事故は1分でも早い救助活動が生死を分けると言われています。よびもりを身につけていることで、万が一の際、捜索開始時刻を早め、海難事故による死亡率を下げることができます。

takedaaakri00005.JPG「よびもり」は、まさに呼ぶお守り。いざというとき、ただボタンを押すだけの、究極のシンプル操作

「私自身、知りあいの漁師さんが海難事故に巻き込まれたこともありましたし、捜索をしている間は操業ができないという話を聞いたこともありました。漁師の皆さんのリスクが少しでも減らせるこのサービスなら関わってもいいかなと思いました」

公務員時代は月~金曜はびっちり仕事をして、窮屈な部分も多かったため、退職後は自由に動きやすいところで仕事をしたいと考えていた武田さんにとって、ベンチャー企業であるよびもりの仕事はちょうど良く感じたと言います。また、北海道とは今までこれと言った縁がなかったそうですが、北海道に行けばシャチを見ることができる、クリオネ拾いができるなど、海好きには魅力的な場所だと感じたそう。

水産試験場を退職後、武田さんはすぐに札幌へ。「一応札幌在住ですが、道内の知床をはじめ、全国各地のいろいろな港に行っていてほとんどいないんです」と笑います。「よびもりを知ってもらうには、現地に行って漁師さんと顔を合わせて、話をしてなんぼだと思っているので」と続けます。ちなみに、知床の斜里町で漁船に乗せてもらった際、オットセイに出合えたのがすごく嬉しかったと動画も見せてくれました。

takedaaakri00004.JPG実物大のよびもりが載ったパンフレット

全国の漁師さんたちに、「かーりぃ」の愛称で人気のある武田さんは、「今は、漁師さんたちによびもりを知ってもらうことが大事だと思って、その下地作りを行っているところです。私としては、かーりぃに生きて会うためによびもりをつけておこうと思ってもらえたらいいなという感じで思っています(笑)。海の事故があるたびに心配になるし、とにかく漁師さんたちには安全に漁に出てほしいから」と話します。今後は、SNSの運用にもっと力を入れながら、安全に漁に出るためのツールとしてのよびもりを広めていきたいと考えています。

漁師と一緒のおいしい魚を食べるのが幸せ。漁師を支えるのが「趣味」に

「漁師と仲良くなる天才がいる」ということで、よびもりに入った武田さん。県庁職員時代も気になる漁師さんがいると、休みを駆使して全国各地に飛んでいったそう。たとえば、仕事終わりに水産試験場があった宇和島から松山まで車で移動し、夜行バスを乗り継いで大阪経由で静岡の港まで行き、仕事の前日の夜9時まで名古屋にいて、新幹線で大阪へ行き、夜行バスで早朝に松山に着くなど、話を聞いているとなかなかハードに感じますが、「漁師さんと一緒においしい魚を食べ、お酒を飲み、しゃべるのが楽しいからまったく苦ではなかった」と話します。

takedaaakri00008.jpg下関で行われた西日本ふぐ研究会後の懇親会で、贅沢なふぐ尽くしを堪能

どうやって漁師さんと知り合うのか尋ねると、「ほとんどがSNSですね。そこから繋がりができて、また違う漁師さんを紹介してもらうなど...。今、ちょうど世代交代が各地で起きていて、これから水産業界もガラッと変わっていくんじゃないかなと思います。そこに一緒に関われるのもまた楽しい」と話します。

大好きな海のそばで、魚に恋し、漁師さんたちに恋し、恋するものに囲まれているという武田さんは、「四六時中、海のことを考えていますね。漁師さんのお役に立てるなら、自分ができることはどんどんお手伝いさせてもらっています。漁師さんの苦手なことやできないことをサポートするのが趣味のようになっています」と笑います。

よびもりの仕事のほか、武田さんは水産チャレンジ応援ディレクターとして、海のため、水産のために活動しています。そうした活動のひとつが、「海で繋がる座談会」というイベントです。これを全国で開催していきたいと話します。地元で漁業や海に関する事業に取り組んでいる人たちに登場してもらい、水産業界に興味のある地域の学生らと繋いでいけたらという思いで開催しているそうです。

takedaakari_0100010.JPG福井県小浜市で開催した「海で繋がる座談会」の時の様子

「このほかにも、南と北にいる私の知り合いの漁師さん同士の魚のやり取りを私が勝手に間に入って送ったりしています(笑)。結構、各地で漁業を盛り上げようと頑張っている漁師さんたちって、出る杭じゃないですけど大変なことも多くて、続けていくのが精神的に辛かったりすると思うので、全国のそんな漁師さんがコミュニケーションを取れるような場ができたらいいなと思っています」

北海道に来たからマーメイド姿で流氷と写真を撮ってみたいなど、海のことになると次々とアイデアが浮かび、話も尽きません。海の話をしている様子はとにかく楽しそう。でも、ふざけた話ばかりをしているわけではありません。真剣に漁業について考えていることも語ってくれました。

takedaakari_03.JPG愛媛県八幡浜市合田地区で海底清掃後に取材を受ける様子

「海難事故や不漁続きなど、漁業に関して不安をあおるような報道ばかりですし、漁業は新規参入が難しいなどネガティブなことを言われがちですが、こんなふうに漁業権が残っている国はアジアでは日本だけなんです。漁業権がなかったら、大企業が参入して魚を取りつくしてしまう可能性もあるけど、小規模漁業が残っていて、魚をとりすぎないように工夫し、海を守っているのは日本の漁師さんたちなんです。いろいろな漁法の創意工夫があって、獲れる魚がいろいろあって、食べ方や仕立て方がいろいろあって...、多様性ある食文化がしっかり残っているのは日本の資産だと思うんです。日本の魚食文化って、稲作文化より古いんですよ。これってものすごい武器なのに、それに気付いていない人が多いのが残念で。魚って、食べるだけじゃなく、油としても使えるし、どんどん再生産してくれる石油なんですよ。とんでもない価値があるんです。そういうことを、漁業権を持っている漁師さんに知ってもらい、自分たちの仕事に誇りと可能性を感じてほしい。若い人たちにもそのことを知ってもらいたいですね。そして変わり続けていかなければならないと思います。環境や資源をコントロールするのではなく、まず人間が変わっていくしかないと思う。それを漁師さんならできると私は思っています」

takedaaakri00020.png国立研究開発法人 水産研究・教育機構のマスコットキャラクター ふっくんと

さらにこう続けます。
「私にとって豊かな海とは、様々な形で海と密接に付き合う関係が構築されている社会状態です。魚がいない海にも水質浄化や物質循環、観光資源などの役割があります。しかし、日本の人口減少スピード以上に漁業従事者数、釣り人人口、海水浴人口の減少が著しいという現状があります、人の海への関心が失われると海が豊かどころか、評価することすらできなくなります」

理路整然と、淡々としながらも、熱のある真剣な話が、私たちにも深く入り込んできます。
深刻な雰囲気になるかと思うと、今度はすかさず、調子を変えて

「漁師さんの嫁になるのが夢です」とニッコリ。「地球上で最後に生き残るのは環境に適応できる生き物と言われていますが、漁師さんはその能力が高いと思うんです。それが生存能力の高さだと思っているので、私は漁師さんが好きなんです」と続けます。さて、どこの漁師さんがマーメイド・かーりぃのハートを射止めるのかは、のちのお楽しみですね。

「将来、『令和の海って疲弊してたな』って言いたいんです」という武田さんが、これから、北海道の漁業、日本の漁業にどんな明るい話題を提供してくれるのか、とっても楽しみです!

水産チャレンジ応援ディレクター 武田亜可理さん
水産チャレンジ応援ディレクター 武田亜可理さん
住所

北海道札幌市北区北18条西3丁目1−12 北18条ターミナルハイツ303 (株式会社よびもり)

URL

https://mermaid-carly.com/

株式会社 よびもり

https://yobimori.com/company

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「令和の海って疲弊してたな」と言うため奔走。水産女子かーりぃ

この記事は2024年11月11日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。