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札幌市

自分の体験をもとに、人生を変えたひとりの女性。20230822

自分の体験をもとに、人生を変えたひとりの女性。

北海道の短い夏の日差しを感じる7月頭。札幌市中央区、地下鉄「西18丁目」駅から徒歩3分程のところにある腸もみサロンにお邪魔しました。

腸もみ...?
聞き慣れない方もいるかもしれません。そう、今や腸も揉む時代なのです。

出迎えてくださったのは、笑顔がとっても素敵な山形綾子さん。山形さんがサロンを開くこちらはシェアサロンという場所です。

シェアサロンとは、今や札幌でも少しずつ増えてきている新たな形態。店舗を持たないフリーランスの美容師さんやセラピストさんたちが使える施設であり、「面貸し」とはまた違うみんなでシェアするサロンです。こういったシェアサロンが増えてきた理由として、フリーランスとして働く方が増えてきたという背景があります。

山形さんがここに拠点を構えたのは2023年4月。まだ3ヶ月程ですが、持ち前の行動力で今日まで歩んできた山形さんにインタビューさせていただきます!

yamagatasan5.JPGとても居心地のよいサロンでした

働きづめの日々を過ごして気付いたこと

札幌で幼少期を過ごし、東京の大学進学を期に北海道を出た山形さん。もともと看護師になりたいという気持ちもあったのですが、進学したのは文系大学。そのまま愛知県で、塾講師として就職しました。...が、そこから一度札幌へ戻って看護師になるべく勉強をスタート。その経緯は...?


「もともと看護師になりたいって気持ちはあったのですが、理系じゃないと看護師ってなれないんだと思っていたんです(笑)。でも、理系じゃなくてもなれるって知って、やりたいことをやろう!と決めて札幌へ戻ってきました」

yamagatasan6.JPGお話を聞いていると行動力がとってもある方なのが伝わってくる山形さん!

そんな山形さんが「腸」に着目するようになったきっかけは何だったのでしょうか。
最近でこそ、「腸活」なんて言葉もよく耳にするようになってきましたが、山形さんが腸活に出会ったのはご自身が体調を崩した時。

山形さんはこれまで、看護師として仕事漬けの日々を送っていました。

「文字通り『働きづめ』でしたね(笑)。食生活もないがしろにしていて、2週間お通じがないことも当たり前。ずっと便秘だったのも、これが自分の体質なんだって思っていました」

そんなある日、体調を崩して病院へ。医師からは「腸閉塞の一歩手前」と告げられました。

「看護師として患者さんを見る立場なのに、患者さんに処方する薬と同じものを飲んでいる。人をケアする側なのに、自分が整っていないなんて...」

そう思い、体質改善を目指すことに。それと同じくして、ご結婚もされました。それにより、「一人の人生じゃなくなる。家族の健康も守らなければ」と強く思うようになったそう。

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体質改善の第一歩として、自分の体質の中で一番問題だったのは「便秘」。何気なくそのワードをインターネットでを検索すると「腸活」が出てきました。ここで始めて、山形さんの人生を変える「腸」との出会いがあったのです。

検索を重ねていき、「美腸プランナー」という資格の存在を知り、自分の体のために学びたいとオンラインにて受講し資格を取得した山形さん。

実際に学んだことを活かして生活をしてみたところ、すぐに効果を感じることに!!

「ひどい便秘体質だったということもあってか、次の日には効果を感じましたね。でも、しっかりと体感できるようになってきたのは、腸活や腸もみを始めて活動3ヶ月後くらいのことでした」

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このまま長年の「便秘体質」も終わったか...?と思いきや、再び便秘に戻ってしまうこともあったのだとか。

「自分の性格がまじめすぎて、『これをやらなきゃダメ』『こうしなきゃダメ』って、人それぞれに見合ったものがあるのに、自分の体に合ったことを考えずに得た知識だけで突き進み、体にストレスをかけてしまっていたようで...。ほんと、0か100かの性格なんですよね(笑)。そこからしっかり、知識だけではなく自分自身の体と向き合い、食生活も自分に合ったものに変えました」

知識は得たけれど、人それぞれの体質がある。山形さんは自分に合った手法を模索していきました。

こうしてどんどん「腸」の世界の面白みにハマっていきます。腸の知識を増やし、その道を歩み続けると、現在の腸もみの師匠に出会うことに。

「その師匠も、もともと看護師さんで自分と同じ境遇ということが分かり、親近感を覚えました」

看護師を辞め腸の道で生きている師匠の生き様にも次第に惹かれていくように。山形さん自身看護師としての仕事も大好きで、これを辞めるという道は想像していませんでした。

しかし、いつしか師匠のように自分のサロンを持ってみたい...と思うように。看護師の資格を持ちながら、それを活かして新たな道に進む...そんな未来像が少しずつ山形さんの中で明確になってきました。

やりたい道を進む決意

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次第に「自分のサロンを持ってみたい」という想いが強くなってきた山形さんはついに、看護師を辞めて起業の道を選びました。

それはとっても勇気が必要な決断だったと思います。不安はなかったのでしょうか?と聞くと「ありましたよ〜〜〜!(笑)」と勢いよく答える山形さん。

「今までやったことのないことだったからイメージが湧かなくて。でもここのシェアサロンのオーナーや腸活の仲間がいたおかげでオープンまで来れました。師匠がいつも先を走ってくれている!不安になっても、教えてくれる人たちが近くにいたからやってこれました」

師匠からも何度もアドバイスをいただいたのは「とにかく経験すること」。色んなお腹を触ることによって、山形さん自身の知見と経験がどんどん溜まっていきました。

「皆さんお腹の硬さが全然違うんですよね。そして、硬い人が多いです。中には触ったら痛みを感じる方もいます。でも、腸もみを通じてそのお腹は次第に柔らかくなるんです。腸が下がってしまっているのを元の位置に戻してあげる。これによって、腰痛も改善された!なんて方もいます。ぽっこりお腹は1回の施術で効果は見えてくることもあります」と、腸の話になると前のめり気味に目をキラキラと輝かせてお話してくれる山形さんです。

yamagatasan2.JPGとっても楽しそうに話してくれました!

そんな腸への想い溢れる山形さんが大事にしていることは「カウンセリング」。施術前にしっかり、じっくり、お話を聞いてその方に寄り添います。

「もともと愛知県で塾講師として働いていた頃から、進路の悩み相談などカウンセリング的なことをずっとしてきていました。人の悩みを聞いて、それを解決するにはどうすればいいのかを一緒に考えるのが好きなんだなと思います」

そうやって人に寄り添うのが好きな山形さんは、Instagramを通じてお店のPRに力を入れています。悩んでいる人に伝わるように、と想いを込めて情報を発信。そんな山形さんの投稿に心打たれた、岐阜県の中学生から、「便秘で悩んでいる」というお悩みのメッセージをもらったことも...!海を越え、悩める中学生にも届き、山形さんはまたしっかりその中学生のお悩みに答えたいとメッセージのやりとりを始めました。

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年齢関わらず、誰もが隣り合わせとして悩む「便秘」という問題。山形さんは特に「ママ」たちに腸もみを伝えたいと話します。

産後の腸の下がりや、むくみ、冷えなど、腸もみでその悩みを解決に導くひとつの方法になるのだとか。今では北海道のママたちが、人づてで来てくれるように。

「今でこそ『腸活』という単語も耳にするようになりましたが、ハードルが高いと思わせたくなくて。腸活や腸もみは、いわゆる『予防』に関わってくる。そこをお客さんに伝えていきたいんです」

yamagatasan8.JPGアロマを使った施術で心も身体も癒やされます。

肥満になれば、その他さまざまな病気にかかるリスクもある。でもそれを、腸活や腸もみを通して体を整えて、予防していくことができる。結果的に、体の質が変わり痩せていく。見た目の変化も嬉しいもの。でもそれ以前に、これは未来の自分への投資なんだっていうことをしっかりと伝えていきたいんです、とまた熱い眼差しで教えてくれました。

先日はイベントにて腸活の講師としてお話する場もあったそう。そのイベントは、普段働いていたり、ママだったり、日々忙しく働く女性たちが集まり、一緒にごはんを食べるものでした。忙しなく過ぎる日々に、少しでも自分を労る時間を持って欲しいという想いを込めて企画されてこのイベントで、山形さんのお話を聞いたみなさんからも満足度の高い感想をいただけたそう。

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「腸活を通して、みんなの健康、悩み、体質改善をしながら整えていく。なりたい自分像ってありますよね。それを目指す時は、まずはベースを整えることが先。私は、キラキラ行動できる女性を増やしていきたいんです」

実際に山形さん自身も、大好きな看護師の仕事を辞める決断をし、また新たなわくわくな道を選びました。北海道を出て挑戦し、再び戻ってきて、今こうしてキラキラ行動している山形さん。今後は、札幌のサロンを拠点にしつつも、いろいろな県の人と繋がっていけたらいいなと思っているそう。

「大学時代の東京の友人たちもママになってきました。知識を伝えることはできるから、今後遠方の方々へのサポートも挑戦していきたいと思っています」

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「やりたいという気持ちに気付いているならやってみる。結局始めてからも不安ってなくなることはないんですよね。だったら、不安や悩みの課題解決を繰り返しながらステップアップしていけばいい、そう思います」と笑顔で話してくれた山形さん。新しい道への挑戦はドキドキするもの。でも、一度きりの人生。不安や悩みとうまく付き合いつつ、今後も突き進んでいく未来が見えます!

腸の専門店 Toiro⁺
住所

北海道札幌市中央区北1条西18丁目1-41クレバージャパン大通ビル2F

URL

https://www.instagram.com/salon_toiro.sapporo/


自分の体験をもとに、人生を変えたひとりの女性。

この記事は2023年7月4日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。