
笑顔がとってもキュート。初めましてなのにそれを感じさせない親しみやすさ。まっすぐな瞳の奥からは、キラキラとした輝きが見える増山千尋さん。12歳男の子、10歳女の子、7歳男の子...と、まさに育ち盛りの子育て中のママさんです。最近では札幌を始め、全国に向けて何やら活動をしているという、小柄な体の中に熱い闘志をお持ちの方でした。
現在は、オンラインサロンの運営や、キッズヨガ講師養成講座など、自分の得意を活かして、さまざまなフィールドにて活躍中です。
増山さんが企画したイベント時の写真
保育士になって気付いた、お母さんたちの裏側
増山さんは北海道小樽市で育ち、そのまちで幼少期を過ごします。その後は札幌の大学で保育を学び、再び地元へ戻り、保育園の先生として就職。一番最初は0歳児の幼児クラスを担当しました。「人と話すのが大好き!」と語る通り、親御さんと話すことが多い職業ということもあって、お母さんたちとどんどん仲良くなっていきます。もっともっとお母さんたちの気持ちに寄り添いたいと日々を過ごす中で、増山さんが21歳の時に結婚と出産という転機を迎え、一度務めていた保育園を退職することに。
娘さんとのツーショット
「あの頃はまだ若いっていうのもあってか子育てに疲れるっていうこともなく、子どもを連れて色んな所に行き、子どもとお出かけすることが、私のストレス発散にもなっていました」
いつだって明るくポジティブな増山さんでしたが、保育士経験もあるからこそ長男の発育の遅れを感じ、療育にも力を入れます。何か活かせるのでは?と、すぐにベビーマッサージや、ベビーヨガについて学びに行ったそう。
また、小学校で出会ったお友だち、その親御さんたちの存在も増山さん一家を支えてくれました。
「通っていた学校は、子どもの数も少なくて、だからこそみんなの距離が近い。ほかのお母さんたちも、ありがたいことにありのままの長男を認めてくれています。幼稚園の時は何もできなかったけど、小学校に入学してから一気に色んなことが出来るようになったんです!そして小学校6年生の最後の運動会では、応援団長まで務めて...!大きな声で応援団長をしている姿を見て、私はもちろんですが、ほかのお母さんもみんな一緒に泣いてくれて...。子どもにとって、ここでの子育て環境がとってもプラスに働いたのが分かりました」
先生たちも本気で向き合ってくれ、長男の発達の遅れも個性として受け入れてくれたと言います。
外に出て行きたい!という熱い気持ち
3人目が生まれた頃、ついに増山さんは再び働くために外に出て行くことに。まずは接客がしてみたいと、カフェでのアルバイトを始めてみてましたが「これが楽しくて!!働くこと、人と接することが楽しくて、もうアドレナリン大放出(笑)」なんて言って笑います。
これを期に、もっと色々なことがやりたいという想いが強まったこと、そしてまわりからも「ちーちゃん(※増山さんの愛称)なら、もっと世に出ていけるよ!」といった背中押しもあり、ベビーマッサージとベビーヨガの資格を取得し、講師としての活動を始めました。
外でのヨガイベント開催時の写真。
ベビーマッサージ・ヨガの講師として活動を始めた頃、札幌で開かれた、とあるママ向けのイベントにお客さんとして参加。ふと思い立った増山さんは、主催者の方を探し出し「私も今度こうしたイベントに出展できないですか?」と直談判!
その熱い想いは見事届き、次回のイベント時にはお声がかかり、ベビーマッサージとベビーヨガのミニレッスンを行いました。
もともと保育士時代に学んだリトミック遊びを追加した「リトミック×ヨガ×マッサージ」3つの要素を入れた、増山さんだからこそできるレッスンでした。この3つの要素を取り入れているのは珍しかったようでママたちから大人気!
そこからはもう、増山さん節が止まりません。
その後は自分自身で大きなイベントを企画運営。それぞれ得意を持つママさんたちが活躍できるようにと、食・体を動かす、ハンドメイド、カメラ講座といったブースが並び、なんと、300人が訪れるイベントとなりました。そうしたイベントを何度も企画実施してきたと言います。
これは2022年に行ったイベントの写真
しかしその後、新型コロナウィルスが蔓延。
誰もが外出を控えるようになってしまってからは「出張ベビマ」に切り替えます。
ご希望の方のご自宅に行って、じっくりベビーマッサージ。1人1人マンツーマンです。おかげでお話もじっくり聞くことができました。ママさんと話して「もっと自分がママさんたちをサポートできることがあるかもしれない」そう思った増山さんは、このご時世だからこその、オンラインで何かできることを模索し始めました。
想いはただひとつ。
「誰かの心に寄り添いたかったから」
そこでオンラインサロンというカタチでひとつのコミュニティを立ち上げました。
人と接すること、繋がることが大好きだった増山さん。
今度は自分が人と人とを繋げていく役割になりたいと、輪を広げていきます。
そして、参加してくれた人たちの視野が広がったらいいな、とママたちが笑顔でいる未来を想像します。
何度も増山さんは言っていました。
「ママたちが自分にもっと目を向けてほしい」と。
「ママになってから、子どものことばかりに目がいきがちだけど、子ども以外の自分にも目を向けるって大事です」
ママが笑顔でいることが大切。 その笑顔を増やすために、増山さんはママたちの上に立つのではなく「横」に立ってこれからも伴走していきたい、そう話してくださいました。
- 増山千尋さん(liEN)
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