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北海道で暮らす人・暮らし方
釧路市

会話の輪が広がる場所。ゲストハウスProof Point20201116

会話の輪が広がる場所。ゲストハウスProof Point

「僕は、多くのゲストハウスのオーナーさんとは違い、特別な思いがあって始めたわけではないんです」
そう話はじめたのは、釧路のゲストハウスProof Pointのオーナー小場圭樹さんです。
普段は不動産のお仕事をしている小場さん。たまたま釧路の幣舞橋の近くで面白い物件が売りに出ていて、何か活用法はないかと考え始めたのがきっかけ。小場さんは、これまでに30台以上はバイクを乗り継いできたという程の大のバイク好きで、数年前に本州をまわっていた時にゲストハウスの存在を知り、「軽い気持ち」で自分もやってみようと考えたのだとか。その「軽い気持ち」がこんなに人気のゲストハウスを生み出すとは。詳しいお話を伺ってみました。

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ゲストハウスの入口へと通じる階段にはライダーを意識した素敵なイラストMAPが

お客様だけじゃなく自分も楽しむことが大切

何でも自分でやってみないと気が済まないという小場さん。大きな造作物こそ大工さんにお願いしたものの、オープン前の2~3カ月は、毎日仕事が終わってから朝まで、寝る間も惜しんで壁の塗装をしたり、レンガを貼ったり、内装はほぼ一人で仕上げてしまったのです。

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シンプルだけどあたたかみのある内装

さらに、2018年8月のOPENから半年以上、清掃からベッドメイクまでゲストハウスの運営はほぼ一人でやっていたというのですから驚きです。昼間の仕事もしっかりとしながら毎日ゲストハウスに通い、消灯時間の23時過ぎまで働く日々。何がそこまで小場さんを突き動かすのですか?という問いには「楽しいから」のひと言。「負担に思うと長くは続けていけない、だからお客様だけではなく自分も楽しめることが大事なんです。僕にとっては、仕事というよりも楽しみな時間ですね」

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「清掃やベッドメイクも楽しいんです」と小場さん

ディープな周辺情報がたっぷりと

ゲストハウスの特長は?の問いに、「こんなだから特長なんてありませんよ」と謙遜する小場さんですが、旅行者にとってはこれ以上ないくらい嬉しい特長がProof Pointにはあるのです。自らもバイク乗りで、キャンピングカーまで所有している小場さんは、お休みの日だからと家でじっとしていることは全くありません。時間があればいろいろなところへ出かけて行って地元の人と仲良くなり、穴場スポットを教えてもらったり、それを実際に自分で体験したり。だから、小場さんのところにはガイドブックには載っていない情報がたっぷりとあるのです。取材中にちょっと教えていただいただけでも、温泉に食事、アクティビティ、素晴らしい景色や自然の動植物などの情報が山ほど。その情報をもとに旅行中の計画を一緒に考えてくれたりもします。「山菜採りに行きたい、川や海に釣りに行きたい、というリクエストもお客様から来るので、タイミングさえあえば僕が直接ご案内して、一緒に楽しんでいます。たくさん採れたときは、ゲストハウスに戻ってきて他のお客様も一緒に即席パーティですね」

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壁には小場さんへの感謝のお手紙がびっしりと

会話の輪が広がっていく

ゲストハウスに宿泊する方は、誰とでも気軽に仲良くなってしまう人が多いのかと思っていましたが、意外とそんなことはないらしく、「部屋で大人しくしている人も多いので、リビングでおしゃべりしているから来ませんか?と声をかけると、みなさん喜んで来てくれるのです」と、ここにも小場さんの細かな気遣いが。
「例えば、長期滞在しているフランス人が作ってくれたケーキをみんなで食べましょうとか、それぞれが住んでいる国のおふくろの味(レシピ)を教えあいましょうとか、特別なイベントを企画しなくても内容は何でもいいのです。もちろんお互いに言葉が通じないことも良くありますが、身振りや手振り、アイコンタクトで何となくコミュニケーションは成り立つもの。会話の輪が広がっていく場、それが楽しいんですよね」

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お客様との会話はいつも止まりません

ゲストハウスを支えてくれるあたたかな人々

小場さんに失敗談を聞いてみると、「実はネット関係が全然ダメで、自分の操作ミスなのでしょうが、何度か満室なのにダブルブッキングをしてしまって。それでも『スタッフルームでOKです』とか『リビングのソファーで大丈夫です!ゲストハウスで寝袋で寝るのは初めてですが。笑』など、叱られたことは一度もないんです」と。
さらに馴染みになってくると、「ホームページがちょっとおかしくなっているから直しておくね」とか、「SNSの発信をしてあげるよ」など、それぞれの得意分野を活かしていろいろなことをしてくれるのだとか。きっと、自分が楽しむことを大切にしている小場さんのまわりには、そういうあたたかくて素敵なお客様が集まってくるのですね。

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次の夢と変わらない思い

取材の最後に今後思い描いていることはありますか?と投げかけてみると、「実は僕は釧路市街から車で1時間ほどの標茶町出身で、今も標茶町に住んでいるのですが」
(え!?毎日標茶町に帰っているのですか!寝る時間ないじゃないですか!小場さん!)
「特に地元が大好きで、っていう気持ちはないのですが、次は標茶町でまわりの人を巻き込んで、最初は数人からでも『楽しいね』って思ってくれる場所を作って、少しずつ大きくしていけたら。具体的な計画をまわりの人に話してみると、『標茶町じゃ無理だよ』ってみんな言うのです。そう言われたら燃えるじゃないですか」と、笑う小場さん。
でもきっと小場さんなら、ちゃんと自分が楽しみながら、みんなが集まれるあたたかい場所を作って、そこにまた会話の輪が広がっていくのでしょうね。

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料理も得意な小場さん。次なる夢は・・・。

ゲストハウスProof Point
住所

北海道道釧路市錦町4丁目4-1

電話

0154-65-5527

URL

https://www.proofpoint946.com


会話の輪が広がる場所。ゲストハウスProof Point

この記事は2020年10月14日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。