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北海道で暮らす人・暮らし方
恵庭市

挫折を乗り越え、地元で見つけた新たな目標20191031

挫折を乗り越え、地元で見つけた新たな目標

学生さん以外では、メインインタビューの対象として、くらしごと史上最も若い方の登場かもしれません!!

恵庭市さんの、高校生向け地元企業の情報発信事業をお手伝いすることになったくらしごと編集部、若いスタッフさんがいきいき活躍していると聞いてやってきたのは「(株)シズナイロゴス 物流センター恵庭」さんです。

あらわれたのは、今月入社したばかりという19歳の小山内蓮(おさないれん)さん。来月(10月)に20歳の誕生日を迎えるという、まだあどけなさの残る、笑顔がとっても素敵な男性です。

この職場との出会い

早速、小山内さんと、この会社との出会いについて聞いて見ました。

恵庭生まれ恵庭育ちの小山内さん、高校も地元の恵庭で卒業すると、ある夢を持って専門学校に進みます。ところが、事情があってその専門学校を辞めざるをえないことになるのです。。

「学生のときから続けてきたことだったし、資格をとってその仕事につくことを目指していたのですが、、ちょっと家庭の事情などもあって、迷った結果あきらめることにしました」
色々な想いがあったであろうことは容易に想像できますが、小山内さんはいったんその夢は胸の奥にしまい、そのあとはすぐにアルバイトを始めます。居酒屋に続き、空港の手荷物業務では体力にまかせてがんばりますが、重い荷物を扱うため、学生時代に部活で痛めた腰が悲鳴をあげてしまいます。でもその痛さより辛かったのが慣れないシフト。
「働く時間は苦にならないんです。例え長時間でも。でも早朝だったり、午後だったりと毎日スタートする時間が違うシフト勤務はどうしてもそのリズムにカラダが慣れなくて」と当時のことを振り返ります。

sizunairogosu6.JPGリフトの操作もだいぶ慣れて来ました、と語る小山内さん
経験を踏まえて、家族とも話し合って、今度は毎日決まった朝の時間にスタートする、さらに正社員で働けることを条件に仕事を探したそうです。
そこで見つけたのが弊社の求人媒体「恵庭シゴトガイド」で見つけた「(株)シズナイロゴス 物流センター恵庭」さんでした。

それを聞いて、同席していた弊社の求人営業(シズナイロゴスさんの求人広告を作成しました)はうれしさのあまり思わずほほが緩みます。(笑)

「でも最初は、今担当している商品管理・構内作業の仕事ではなく、同時に募集していた事務作業を希望して来たんです」と小山内さん。

意外な言葉に、その理由を聞いて見ると

「はい、いざ面接に来てみると、事務といっても全体の管理業務なので、まずは現場のことを知るためにも商品管理から始めてみては、と今の上司から勧められました。フォークリフトに乗る仕事もあると聞き興味がわきましたし、たしかに現場の仕事から順番に経験を積んでいくのが自分にあっていると思いましたのでそこからチャレンジすることにしました」

sizunairogosu2.JPG一緒に働く上司の加藤さんと
ところが、いざリフト免許の講習に通ってみると、これががなかなかの難関だったそう。
「講習は屋外だったのですが、通っていた時期が運悪く雨続きで。。初めての経験で、しかもタイヤが一つしかまわらない乗り物の感覚をつかむのだけでも難しいのに、まず雨で前が見えない(笑)。最初はどうなることかと思いました」

でも、そんな状況でもすぐに感覚をつかんだそう。
「最初がそんなスタートだったので、今の屋内での作業は全く苦にならないですね」と笑います。
ちなみに、今迄一度も、操作を誤ったり、商品を破損したりしたことはないと言います。ベテランの先輩達に囲まれて、負けずにがんばる小山内さん、たいしたものです!

今の仕事内容について

それでは改めて、現在の仕事内容を詳しく聞いてみましょう。
「この倉庫では、主に食品を扱っているので、様々なメーカーからインスタント食品や飲料や菓子などの商品が大量に届きます。ちなみに、某有名インスタント麺は、道内で流通するすべてのものがこの恵庭センターを通して運ばれて行くんですよ」

まさに物流の要ですね。

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「朝は、その日到着する商品に合わせて、荷下ろしする人の為にパレットを用意したり、午後からのピッキング作業の為に、今日使わないものや、いらなくなったパレットを今日使う物と入れ替えたりと、効率良く作業ができるように準備にあてます。
先輩に、道を広くすればものが当たらないよ、とか、いろいろヒントを教えてもらうので、そうゆうことに気をつけながら作業しています。午後は、顧客ごとに発注された商品を、用意されたパレット毎に分けていくピッキング作業です。早いときは17時とかに終了しますが、遅いときは自分の遅さだと思うんですけど、21時になることもあります。そのときの物量によって変動するんです。今は基本的に4人のチームで動いていて、みんなで『今日は何時までに終わらせる』とか『今日はここまでは絶対やる』とか目標を決めて取り組むのですが、それをみんなで達成することが楽しいです」

抱いていた夢と、新たな目標

いきいきと、でもとても冷静に現在のことを語ってくれる小山内さん。
もう少し、背景を知りたくて、趣味や休日の過ごし方などをあれこれ聞いてみると、サッカーが好きという一言が。実は、小学校から高校までずっとサッカー部で、中学校の時は副部長、部長とみんなをひっぱっていたとのこと。

入社して一番嬉しかったことは?という質問に、即答で「コミュニケーションがあるのが嬉しい、チームで協力し合いながら働けるのが楽しい」と答えてくれたのも、なるほどな、とうなずけます。
サッカー部でキャプテンを務めていたほどですから、一人でもくもくとするシゴトよりも、全体を見て効率的に動いたり、コミュニケーションをとって円滑に仕事をすすめたり、という職場の方が能力を発揮できるのでしょう!ぴったりの職場に出会えたようで、なんだかこちらも嬉しくなってしまいます。

sizunairogosu9.JPG同じチームの先輩と。年齢も近いのですぐにうちとけました

さて、ここで出て来たサッカーというキーワード。実はこれが、冒頭で出て来た、「ある夢」の原点なのでした。
小学校からサッカーを続ける中で、捻挫などの小さなけがはもちろん、時には歩けなくなるような大きなけがも負うことがあったという小山内さん。腰が痛いのを我慢して練習を続けたところ、とうとう「脊髄分離症」を発症してしまいます。
そのときに見てくれたトレーナーさんが、「プロのスポーツ選手をサポートできるようなトレーナーになる!」という夢のきっかけになったのです。そのトレーナーさんは、コミュニケーションをとても大事にしてくれたそう。
「例えば家で行うメニューとかも、他の人は口で言うだけだけど、その人はきちんとまとめてプリントアウトして渡してくれました。ちょっとしたことだけど、そういうところが、家でもがんばろうと思えたり、忘れずに続けられたりすることに繋がったと思います。他にも、試合前と普段では、ストレッチの仕方もかわりますが、そのやり方についても細かく相談できたり、とても頼りになって。自分もこうゆうトレーナーになって、スポーツする人を支えたいと思いました」

なるほど、それが、将来の目標であり、専門学校で学びたいことだったのですね。

「はい。トレーナーの中でもアスレティックトレーナー(AT)という資格をを目指していました。それが無いとプロの選手や、オリンピックに行くような選手のトレーナーにはなれないんです。一般の方を見るなら普通のスポーツトレーナーの資格で良いんですが、スポーツ選手となると専用の資格がない人には見せられない、と言われるんです。まあ、当然ですよね」

今迄は、どちらかと言うと淡々と語る感じだったのが、この話題になるととても饒舌になった小山内さん。色々熱心に勉強していたんだろうな、ということが伝わってきます。

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「さらに今は、ATだけでななくそれにプラスして鍼灸師や柔道整復師などがあるとさらに有利です。でもそれらの資格をとるためにはすごくお金がかかるんです」

中学校で、目標となるトレーナーさんに出会い、高校の2年生からはすでに、トレーナー業も兼務して練習メニューに携わり、3年生ではほぼトレーナー業に専念していたという小山内さんが、全く別の世界に方向転換するのは簡単ではなかったはず。

それでも、入社して1ヶ月、この職場に出会って、チームになじんで、先輩に負けずがんばるその表情には、充実感があふれています。ちなみに今の目標を聞いてみると、
「ドライバーさんによって早く来る人や遅く来る人がいるので、それぞれのドライバーさんの出発時間に合わせてピッキングをできるようにすること、です」と、とても具体的に答えてくれました。
そして、将来の目標も聞いてみると、今の上司である加藤さんのように、全体のことを管理しながら、1人1人のこともしっかり見れるような責任者になりたい、とこれまたしっかり答えてくれました。

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見守る先輩からの言葉

ここで、その上司である加藤さんにも少しお話を伺ってみることにします。小山内さんの最初の印象はどうだったのでしょう?
「若い!っていう感じだったよね~」 と笑うその様子は、上司というよりはまるで子供を見るお父さん!?のまなざしです。
「でも、彼はコミュニケーションを大事にしてくれます。それがこの仕事では一番大事なことです」

そしてこう続けました。
「物流の現場でも、AIや機械がどんどん発達して来て変化していますが、それでもまだ人間がリフトを動かしていますし、チームでの作業が基本です。それぞれが自分の思っていることを伝える力がないとなかなかチームワークは難しいです。
手伝って欲しいのか、困ってるのか、手が空いてるのか、どうしたいのか、意思を伝えてくれることが大事で、だまって時間が過ぎるまで言われたことだけやっているようではチームの中でうまく関われないと思います。そうゆう意味で、小山内君はまだ1ヶ月だけど、それを理解して動いていますね」

「若い人材は、ほんとに大事に育てて行きたい」と語る加藤さんに、普段意識していることや気を付けていることも聞いてみると
「接する上で気をつけている、というよりは自分達先輩が何らかの気づきをすることをメリットとしてとらえています。最初から仕事ができないのはあたりまえなので、成果や結果ではなく、新人さんから見て"何でこんなことするんだろ"とか、"こうした方がいいのに"とか思うことを遠慮しないでどんどんぶつけてね、と。それがあなたたちの仕事だよ、と社長からも直接伝えています」

sizunairogosu10.JPG若手を見守る加藤さん
「ですので、あえて言うなら、そういうことを言いやすい雰囲気をつくる、というのは意識していますね。今までも、荷物の積み方とか、当たり前だと思ってやってきたけど、新人さんの"なんでこんなやり方?"という疑問から改善したこともありますよ」

こうして聞いていると、若手も先輩スタッフも、みんながそれぞれの立場でお互いにコミュニケーションを大事にしていることが良くわかります。
ちなみに、週に1回は全員でランチミーティングも開催しているそう!

最後に、加藤さんから小山内さんに今後期待することを聞くと
「今はだんだん仕事を覚えて楽しくなってくる時期だと思います。でもまた1年ほどすると、新たなつらいことが出て来て壁にぶつかると思います。そのときこそ乗り越えて欲しい。まわりにいる先輩はみんなそれを乗り越えた人なので聞けばみんな助けてくれると思いますけどね」

一つ目の夢はいったんあきらめることになりましたが、今、また新しい目標に出会い、そうなりたいと思える先輩に出会い、充実の日々を送る小山内さん。きっと、今後入ってくる後輩にとっては、これ以上ない頼もしい先輩になることでしょう。
壁にぶつかっても立ち止まること無く、その都度前に向かってすすむその姿勢がとてもまぶしく感じられたのでした。

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(株)シズナイロゴス 物流センター恵庭
(株)シズナイロゴス 物流センター恵庭
住所

恵庭市戸磯201番15

電話

0123-32-1124

URL

http://www.shizunai.co.jp/index.asp


挫折を乗り越え、地元で見つけた新たな目標

この記事は2019年9月27日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。