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喜茂別町

東京から喜茂別に移住した「旅好き介護士」20190903

東京から喜茂別に移住した「旅好き介護士」

実は札幌市のとなり町、喜茂別町

札幌中心部から国道230号を南に向かうこと1時間半。「あげいも」で有名な中山峠を越えた先に広がるのが、羊蹄山を望む街、喜茂別町です。実は札幌市と喜茂別町は境界を接するとなり町。中山峠の頂上付近に札幌市南区と喜茂別町の境界線が引かれています。


そんな喜茂別町に2013年に開設された介護施設「きもべつ喜らめきの郷」が、今回の物語の舞台。施設を設置したのは北海道内に多数の医療・福祉施設を運営する渓仁会グループです。

同施設は、隣の留寿都村にある「るすつ銀河の杜」をサテライトとして、2つの施設が一体となった事業所。町村をまたいで運営されるのは、全国的にも珍しいケースだそう。

祖母の力になりたいと、介護業界にチャレンジ

開設から6年が経過しているものの、キレイで新しさを感じさせる同施設。建物に足を踏み入れると、清々しい木の香りが鼻をくすぐります。 建物内では、あらゆる所にふんだんに木が使われていて、広々としたロビーに置かれたグランドピアノも木目調。空調には地中熱ヒートポンプを活用するなど、環境負荷にも配慮しています。


kirameki_takahashi2.jpg入り口を入るとこんな広々とした空間が広がっています。

「こんにちは。今日はよろしくお願いします!」

施設を訪れた取材陣に、そう声を掛けてくれたのが、物語の主役、高瀬雄二さん(28歳)です。東京生まれの、東京育ち。大学を卒業後、介護業界に就職し、約5年勤務した後、2019年7月に単身、喜茂別町に移住しました。現在は町内に住み、きもべつ喜らめきの郷の職員として働いています。

「介護業界に進んだ理由は、祖母の影響が大きいですね。就職活動中に祖母の認知症が発覚し、家族のために役立つ知識を身に付けられたらと、この世界に就職しました」

東京で大手の介護事業所に就職した高瀬さんは、複数の施設を経験しながらステップアップ。在職中に介護福祉士の資格も手にします。

kirameki_takahashi3.jpgこちらが高瀬さん

東京でも良いけど、東京じゃなくても良い

東京で順調にキャリアを積み重ねていたように見えるのですが、なぜ喜茂別町に移り住むことになったのか? 移住を考えたきっかけを尋ねると「ひとり暮らしをしたかったから」という答え。でも高瀬さん、ひとり暮らしは、東京でもできますよね?


「その通りです。でも逆に、『東京じゃなくても良い』かなって思ったんです」

大学在学中は「日本全国を巡った」というほど、『旅好き』でもある高瀬さん。北海道にも何度も足を運び、函館や富良野といった有名観光地はほとんど訪問済みだそう。

「東京以外での生活を考えた時に、ふと頭に浮かんだのが北海道の風景でした。それから、北海道への移住相談を行っている都内の窓口に足を運んだり、移住イベントに参加してみたりしました。イベントでは『くらしごと』のことも耳にしました」

kirameki_takahashi4.jpgまさにこのサイトを見てくださっていたんですね!

移住者を募る道内市町村の関係者と面談を重ねる中で、喜らめきの郷の施設長との出会いもあったそう。

「一度、施設を見に来てほしいと声を掛けてもらったんです。見学のための交通費や宿泊費も負担してもらえるということだったので、昨年秋に喜茂別町を訪れました。施設の第一印象ですか?『横に広い!』・・・ですかね(笑)。ワンフロアでこれだけ広い施設は、東京にはなかなかありませんから」

建物がキレイで明るく、スタッフがゆったりと働いている雰囲気にも好印象を持ったという高瀬さん。

「北海道らしいというか、時間がゆっくりと流れているような感じがしました」

kirameki_takahashi5.jpg大きな窓からは喜茂別の自然を見て楽しむことができます。

住居や引っ越し費用の支援など、手厚いサポートが決め手に

高瀬さんは道外からの移住だったため、法人から支度金の支援を受けて引っ越しました。

「見知らぬ町に引っ越すというのは大変だと思うので、こういったサポートのおかげで心理的なハードルはかなり下がりますね。しかも、私の場合、最初の3カ月は家賃を法人が負担してくれました。引っ越しの費用も支援してもらったので、経済的な負担はとても小さかったです」

新たな土地で始める新生活。しかも初めての一人暮らしということで不安は無かったのでしょうか?

「30歳手前で実家暮らしなのも、どうかと思いますからね(苦笑)。一人暮らしそのものに不安はありません。ただ、雪道の運転だけは少し心配だったので、こちらに来るタイミングは夏にしようと決めていました。車は東京を離れる直前に購入し、フェリーで一緒に喜茂別に来ました」

kirameki_takahashi6.jpg

これからは迎える立場で、移住者の力になりたい

実は、くらしごと取材陣が喜茂別町を訪ねたのは2019年7月の中旬。高瀬さんが喜らめきの郷に入社して、まだ数日というタイミングでした。


「正直、まだまだ分からないことばかりなのですが、周りの皆さんから丁寧に仕事を教えてもらっていることに感謝しています。私は前職の経験もあるし、資格もあるので、最初からあれこれと、現場の作業を任されるんじゃないかと、心の準備をしていたんです。でも、最初の1カ月は先輩がマンツーマンで指導してくれるということなので、この施設のやり方をじっくり覚えていけそうです」

ふむふむ、なるほど。
では、最後に喜茂別町で始まった新しい暮らしに寄せる想いを聞かせてもらえますか?

「施設の職員と町の方々とは、スポーツを一緒に楽しむなど、交流が盛んだと聞いています。私はもともと、野球をやっていたので、野球を通じて、地域の方と交流ができればと思ってます。それと、これからは移住者の『先輩』として、他の地域から来る人たちを迎えられたらなって。喜茂別の魅力をアピールしながら、少しでも移住者の力になれたらと、思っているんです」

kirameki_takahashi7.jpg高瀬さんの笑顔がここ喜茂別町できらっと光っていました。

介護老人福祉施設 きもべつ喜らめきの郷 高瀬雄二さん
介護老人福祉施設 きもべつ喜らめきの郷 高瀬雄二さん
住所

北海道虻田郡喜茂別町字伏見272番地1

電話

0136-33-2711


東京から喜茂別に移住した「旅好き介護士」

この記事は2019年7月19日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。