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北海道にいながら留学!札幌で海外の人と暮らすという選択20181001

北海道にいながら留学!札幌で海外の人と暮らすという選択

宿泊型の「ゲストハウス」の普及は最近になって北海道でもぐんぐんあがっていますが、皆さん「シェアハウス」のことはご存知でしょうか。それぞれ個人の部屋を持ちながらも、大きなキッチンやリビング・ダイニングなどを共用部として使い、日常生活を共にするというスタイルのもの。宿泊施設とは違い、月毎の家賃制です。ここでは入居者同士の接点が自然に生まれる楽しさが魅力でもあり、首都圏は今や多くのシェアハウスが存在していますが、北海道はまだまだそれには及びません。

実はそんな北海道札幌市に「国際交流型」のシェアハウスが誕生しているということを皆さん知っていましたか?札幌で英会話教室や、コワーキングスペースを運営する株式会社CO&COが、このまちで国際交流のシェアハウスを自分たちの手でつくりたいと2017年6月札幌市中央区、閑静な住宅街の中に1軒のシェアハウスを誕生させました。実は語学学校も運営していることもあり、そこに通う生徒もこのシェアハウスを多く利用しているそうです。

札幌にいながら外国の方々と共に暮らすとは

「THE WORLD APARTMENT Co&Co Sapporo」と称したそのシェアハウス。外観は一見普通の家なのですが、中に入るとそこはオシャレなインテリアが施され、どこか海外の雰囲気さえも感じるような内装。


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「そうなんです、海外にいる気持ちになれるようにと考えて自分たちでDIYを施しリノベーションしたんです」と教えてくれたのは、運営マネージャーを務め自身もここに住んでいる久保銘中(くぼ あきのり)さんと滝谷真紀人(たきや まきと)さん。

取材した8月現在、ここに住むのは久保さん、滝谷さんのお二人と、その他6名の外国の方々。国籍はみんなバラバラです。

sharehouse_coco2.jpg左が久保さん。関西のご出身で、北海道大学への進学がきっかけで札幌へ移住。右が滝谷さん。札幌出身の滝谷さんは現在ブライダル系のお仕事とシェアハウスの事業のダブルワークをされています。

最初にもお伝えした通り、ここは「国際交流型」のシェアハウス。飛び交う言語は英語がメインだと言いますが「日本語を学びたい」という海外の方もいるため日本語も飛び交っているそう。もちろん「英語を学びたい!」「国際交流がしたい!」そう言って入居してくる日本人も多いようです。

そんな海外の方と「共に生活をする」って一体どのような感じなのでしょうか?

sharehouse_coco6.jpg個人個人の部屋での一コマ

「やはり文化の違いもあって日々発見が多いです。例えば、日本人はトイレから出たら必ずドアを閉めますよね?でも、他の国では誰も使っていませんよの合図としてトイレから出たらドアを開けたままにする国もあります。他にも日本に比べてベジタリアンの方が多かったりと、食文化の違いもありますね」と、久保さん。

「あと、『飲み放題』という文化って日本にしかないみたいで、みんな居酒屋に行きたがるっていうのもあります」と滝谷さんからも。

文化の違いはあれど、皆さん「日本に来たからには日本の文化に応える!」という意識を持ち、日本の文化を理解しよう、慣れようとこの共同生活を通じて考えている方ばかりのようです。

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交流を図るため、みんなで夜にはカレーをつくったりたこ焼きパーティーをしたり、温泉にいってみたり、家の前でバーベキューをしてみたり...こういった企画を実施するのは運営マネージャーのお二人の役目。ここに住む外国の方々からも「これをやってみたい」「あれが食べてみたい」なんてリクエストがかかることもしばしばあるのだとか。

このように生活面だけではなく、「楽しみ」の部分も共有しているわけですが、くらしごと取材陣が気になったことは、例えば共有リビングに1つしかないテレビや、2つずつしかないトイレやシャワールーム。これってチャンネルの取り合いになったり、お風呂やトイレに関して揉めたりしないのでしょうか?なんて疑問をぶつけてみるも...

「ここのシェアハウスはみんな譲り合い精神を持った人たちばかりなんですよね。だから今まで一度も本当にそういったもめ事を見たことはないんです」という返答が。

住人一人ひとりの意識はもちろんのこと、海外の方ではすでにシェアハウスという文化が主流になっているからこそ、みんながこの制度をしっかりと理解しているということもあるようです。

どんな人がシェアハウスに向いていると思う?

sharehouse_coco4.jpgこちらも実際のお部屋での一コマ。女性の入居者も多く、女子トークで盛り上がります。


運営マネージャーであるお二人は、よく海外に旅行されていたこともあってその時にシェアハウスを利用した経験もあるとのこと。だからこそ海外の方との交流を始め、こうした共同生活に関しても特別不安等はなかったようです。

「確かに最初は、シェアハウスってプライベート空間が無いのかなという印象を持っていましたが、でも部屋は個室だし、案外プライベートはしっかり確保されているんだなってことが分かりました」と、その印象を教えてくださいました。

では、ぜひここのシェアハウスに挑戦してみて欲しい人はどういう人でしょうか?

「留学に行きたいけどお金がない人や、環境を変えてみたい人、国際交流をしたいという人にはピッタリだと思います。だって、住むだけで視点はガラリと変わりますからね。しかも、日本人以外との交流が生まれる。これってとても得だと思うんです」と久保さん。

sharehouse_coco11.jpg久保さん(左)と滝谷さん(右)、シェアハウス2階にあるテラスでトークを繰り広げることも。

滝谷さんはこう話します。「今、日本人の方で入居される方は圧倒的に大学生が多いですが、社会人として仕事をしているという人もぜひ来てもらいたいです。ここでは本当に学ぶことがたくさんあります。価値観が変わり、視野が広がります」。社会人だからこその目線、そしてここでの気付きから仕事に活かせるヒントが転がっているのかも。

また、家に帰ると誰かがいる安心感を感じられるメリットも。その場所で、英語を教えてもらったり、ごはんを一緒に食べたり、外にいる時間とはまた違うひとときを過ごすことができるのがシェアハウス、そしてここの魅力でもあります。

sharehouse_coco7.jpgみんなでリビングにて集合写真!

「自分も海外に行った時、そこの地元の人に助けてもらうことが多々ありました。ローカルの人にしか分からないことがある。だから今度は、自分が提供する側となってみんなを笑顔にしたい」と久保さん。

滝谷さんも続けます。
「世界と日本を繋げることができる役割を今担っている。だからこそ今僕は北海道の色んなところにみんなを連れて行って、この北海道に、日本に来て良かったと思ってもらうきっかけづくりが出来ることが嬉しいんです」。

sharehouse_coco5.jpgベランダにて滝谷さんと。

今後、このシェアハウスが目指すべきところは...?

「国籍とか全て関係なく、ボーダーレスな環境をつくりたい、笑顔で過ごせる環境をつくりたいですね」と久保さん。

滝谷さんは「札幌で一番交流の熱い場所にしたい」と強く話してくれました。その野望の中身として、北海道の札幌以外の地方に、もっとここの住人たちを連れていきたいと話します。
「地方の人と交流を持ちたいですね、特に外国人の情報が少ないところに。札幌から車で1〜2時間走らせば、田園風景が広がり、農業をやっている人とも交流できる。これが北海道の良いところでもあると思います。漁業のまちとかとも交流したいな〜」

そんな野望を夢見るお二人。
世界と北海道を繋ぐ架け橋を今、着実に固めているところです。

sharehouse_coco10.jpg退去した元住民たちが残して行ったスナップが玄関に飾られていました。本当に国籍はバラバラ。でも共通して、みんなとっても良い笑顔。

札幌のこのまちに、こんな素敵なシェアハウスがいつの間にか誕生していたことを私たちも今回知ることができました。東京などに比べると、観光客も働く外国人の数も圧倒的に札幌は少ない現状ではありますが、こういう場があることによって札幌と世界を繋げる架け橋がつくられているのです。

暮らしながら学び、自分が住むこのまち北海道のことを誰かに伝え北海道のファンをつくることが出来、北海道にいながらまるで留学しているような経験を得ること。そんな経験が札幌のこの場所で出来るのです。「うまく外国の人と話せないかも」そんな不安を抱えている方も、まずは笑顔でその扉を開いてみれば案外きっと大丈夫。

「シェアハウスで暮らす」そんな新たな、北海道での暮らし方のお話でした。

sharehouse_coco22.jpg退去する前に残していってくれたメッセージ。ここでの暮らしを通じて北海道が大好きになってくれた人たちがいっぱいいます。

THE WORLD APARTMENT Co&Co Sapporo(株式会社CO&CO)
THE WORLD APARTMENT Co&Co Sapporo(株式会社CO&CO)
住所

北海道札幌市中央区南11条西18丁目1-15(シェアハウス住所)

電話

011-522-5320(株式会社CO&COの事務所に繋がります)

URL

http://world-apartment.com

◎株式会社CO&CO事務所
札幌市中央区北2条西3丁目1-29 タケサトビル2F


北海道にいながら留学!札幌で海外の人と暮らすという選択

この記事は2018年8月9日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。