札幌市と新千歳空港のほぼ中心に位置し、恵まれた交通アクセスと穏やかな気候風土を持つまち、恵庭市。北海道の市町村の中でも数少ない人口が増加しているまちです。この恵庭市に自分のやりたい仕事を見つけ、転職を機に愛知県から移住された20代の男性、山崎祥寛さんにお話をお聞きしました。
生まれ育った北海道を離れ、就職した20代。
北海道北見市出身の山崎さん。釧路市にある工業系の学校を卒業後、最初の就職は北海道を飛び出し愛知県岡崎市に決めました。同学校の先輩達が数多く道外企業に就職していることは知っていましたが、自身で就職活動を始めてみると、道内と道外の求人数の差に驚いたといいます。
「私は学校で学んだ電気工学を活かせる仕事を探していましたが、北海道で30〜40社の求人がある中、本州では桁違いの求人数でした。さらに本州だと大企業の求人もたくさんありましたし、私の中では、これはもう先輩達同様に道外に出て一旗あげてやろう!の一択でしたね」。
愛知県は多くの自動車メーカーや機械工業系の職場がひしめく、エンジニアにとって、経験を積むのには絶好の場所。山崎さんはここで設備の維持管理やPLC制御設計、プログラミングなど様々な経験を積んでいきます。
「私は電気関係の技術者として主に工場の機械設備を修理する仕事をやっていました。シーケンサーと呼ばれる機械装置のプログラムや制御系装置の設計も関わりましたが、広く浅くっていう感じだったと思います。そんなキャリアを積み重ねてきましたが、メーカー等、たくさんの方々とお話をしていくうちに、すでにできあがったものの対応ではなく、ゼロから作り出す側の人間になりたい!って思うようになってきたんです。たしか25〜26歳くらいのころかな」。
ここでなら自分のやりたいことがやれる!
新たに挑戦してみたかったことが決まり、30歳を目前に転職を考える上で、北海道以外の場所は考えなかったという山崎さん。
「やっぱり北海道で生まれましたので、転職するなら絶対に北海道と決めていました。それ以外は考えていなかったですね」。
株式会社ハイテックシステムの社屋。広い敷地に事務所と工場が併設されています。
こうして動き出した「転職」と「移住」の2つの歯車。山崎さんは転職、ひいては仕事を最優先に、道外で開催されている北海道へのUIターン希望者向けのイベントに参加したり、ホームページを見たりと情報収集をしました。そんな中、山崎さんが選んだ会社は、株式会社ハイテックシステム。水力発電に関わる計測制御監視システムを中心に、各種センサーや無線技術を用いて、様々な分野で省力化する...つまりは「世の中を便利にする・安全にする」という業務を担う恵庭市にある会社でした。さらにハイテックシステムは「設計~製作~施工~保守」という一連のサービスをハードからソフトまで自社で一貫して製造ができるという道内有数の企業。
「ここでなら自分がやりたいことが実現できる!そう思いました。恵庭市に移住したのはこの会社があったからですね」と山崎さんは笑顔で仰います。
入社してまだ3カ月とは思えないほど慣れた様子の山崎さん。
恵庭市に移住して感じることとは?
恵庭のことは地名くらいしか知らなかったそうでしたが、移住してみて実際はどうですか?と山崎さんに聞いてみました。「住んでみると、本当に生活しやすいって感じます。なんていうか、人々がみんなおおらかで優しいんですよね。札幌も近いですし、適度な自然溢れる環境で、本当に丁度いいまちです。休みの日にはゴルフをしたり、サッカー観戦に行ったりと楽しんでます。そうそう余談ですが、ゴルフに関しては本当に恵庭に来て良かったなーと思いますね!車ですぐの距離にたくさんゴルフ場がありますからね」と北海道暮らしを満喫しているようです。
酒井専務(右)も元々はエンジニア。エンジニア同士、新しい開発や今後の夢について話は尽きません!
恵庭市への移住&入社してまだ3カ月ほど。それでもすでに多くの楽しみや仕事での夢を持っていると語ります。
「友だちに農家がいるんですけど、人手不足を中心にいろいろな問題があると聞いています。このハイテックシステムで学んでいる技術を活かして、トラクターを無人で動かす仕組みとか、身近な人を助けられるものを開発して、多くの人々に役立つ製品をつくりだせたらいいなって思っています」。
- 株式会社ハイテックシステム
- 住所
北海道恵庭市戸磯76番地22
- 電話
0123-32-8141
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