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大樹町

スポーツを支えてくれた企業に恩返ししたい!20161205

スポーツを支えてくれた企業に恩返ししたい!

元スキージャンプの選手が働く工場!?

雪印メグミルク株式会社の大樹工場に伺い、一通り取材を終えた時のこと。事務所内ですれ違った男性の顔に、どこか見覚えのある印象を抱きました。それもそのはず、彼はソチオリンピック日本代表にも選ばれた元スキージャンプ選手の渡瀬雄太さん。一体どうしてココで働いているのでしょうか?ちょっとだけお話を聞かせてくださ〜い!

人生の半分をスキージャンプと過ごし、悔いなく引退。

渡瀬さんがスキージャンプを始めたのは小学校3年生のころ。元日本代表のスキージャンパーにして、女子ジャンプの創設に力を注いだ父・弥太郎さんに影響を受けたといいます。ちなみに妹のあゆみさんは今も現役選手。まさにスキージャンパー一家として生まれ育ちました。
「競技を続ける内に雪印メグミルクスキー部の選手に憧れを抱くようになりました。高校卒業後に当時のウチの監督から声をかけてもらえたのは運が良かったというか、有り難かったというか」

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渡瀬さんは雪印メグミルクに入社し、スキージャンプに打ち込める環境を整えてもらえました。とはいえ、思うように成績がふるわなかったり、記録が伸びなかったり、長らく冬の時代を経験します。転機を迎えたのは平成26年。徐々に調子を上げてきた渡瀬さんは、悲願のソチオリンピック日本代表に選ばれました。
「結果はノーマルヒルで21位。2年後の3月には引退を決めましたが、人生の半分以上をスキージャンプとともに過ごしてこられたので、悔いなくやりきったと思えました」

引退後の暮らしをどう過ごすか考えることも大切。

渡瀬さんは引退後もそのまま雪印メグミルクに残り、今は大樹工場総務課の「1年生」として過ごしています。コーチやトレーナーなどスポーツ界への移行は考えなかったのでしょうか?
「そもそもスキー部を抱えている会社は少ないですし、雪印メグミルクは北海道発の企業だからこそ、この大地ならではのスポーツでもあるスキージャンプを支えようという思いが強いんです。だからこそ15年もスキージャンプだけに専念させてくれた上、引退後の長い人生も面倒を見てくれます。そんな温情を裏切れるわけありません。むしろこれからは仕事で恩返ししたいという気持ちが強いですね」

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赴任先について渡瀬さんが出した希望は「北海道であればどこでも良い」。大樹工場に勤務することになったのは偶然ですが、ちょっとした買い物に行くなら帯広にも近く、都会の札幌に出るにもそれほど不便を感じないそうです。
「僕はあまりマチナカへ出歩くタイプではありませんが、社宅でスキー部のOBや元アイスホッケーの選手と集まっては現役時代の思い出や今後の人生を語り合っています。案外、住む場所にこだわらなくても楽しく過ごせるものだなって実感していますね」

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渡瀬さんが直面している課題はズバリ仕事。今は工場の商品を倉庫に振り分ける業務を担っていますが、不慣れなPC作業にミスをすることも少なくないと苦笑します。けれど、周囲の先輩もスキージャンプ一本で過ごしてきた渡瀬さんの境遇を理解した上で、やさしく助けてくれるそうです。

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「もしスキージャンプの選手を目指している子どもがいたら、まずは少年団で練習を積むのが第一歩。競技に専念している間は引退後の暮らしをどう過ごすかって意外と見落としがちですから、スポーツ選手を支えてくれるウチのような企業を目指すという視点も大切なんじゃないかと思います」

雪印メグミルク株式会社 大樹工場
雪印メグミルク株式会社 大樹工場
住所

北海道広尾郡大樹町緑町35番地

電話

01558-6-2121

URL

http://www.meg-snow.com/


スポーツを支えてくれた企業に恩返ししたい!

この記事は2016年10月19日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。