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北海道で暮らす人・暮らし方
占冠村

都会の反対のないない尽くしが、 実はとても暮らしやすいんです。20161005

この記事は2016年10月5日に公開した情報です。

都会の反対のないない尽くしが、 実はとても暮らしやすいんです。

地域おこし協力隊 原野知有紀さん

まるでこの占冠で生まれ育ったかのよう。自然の中にすっと佇む姿が素敵な女性、原野さんはそんな人。ご出身は和歌山県。大学卒業後、夜間の専門学校で建築を学び、東京の設計事務所に就職しました。
「住宅設計のシゴトでしたが、既成のデザインに上描きするような自由度のないシゴトばかりでした」
憧れていたはずの都会のビジネスは心の中で色褪せていく一方。そうした窮屈な日々の中で芽生えてきたのは、木の建物を大胆に設計してみたい、まちづくりを手がけてみたいという思いでした。そんな折、偶然目にしたのが占冠村の地域おこし協力隊の募集。
「もともと農作業ヘルパーを経験するほど北海道が大好き。森林に抱かれた村ということ、さらに地域おこしという言葉にも魅力を感じ応募させていただいたんです」
半年の準備期間を経て平成27年11月に移住。住まいは村が用意してくれた公営住宅。ビルに囲まれた大都会から樹木に抱かれた森の里へと、環境はまさに180度の大転換です。
「見る風景、ふれるもの、聞こえる音、すべてが本当に新鮮。森や川が暮らしのほとりにあること、空気も食べ物も水までがおいしいことにも、心から感動しました」
当初の仕事は一人暮らしのお年寄りのケアやレク企画など。年が変わった今年からはメープルシロップの製造や販売企画を担当しています。このメープルシロップは村の将来を占う重要なトライアルの一つ。製造はもちろん販促も軌道に乗せ、村の名産品として定着させたいと原野さんは口元を引き締めます。

占冠ぐらしを初めて半年。今、彼女が思うこととは

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「満員電車がない、お金を使わない、気ぜわしい時間がない、人が冷たくない...都会の反対のないない尽くしが、実は本当に暮らしやすく、生きやすいってことをここで初めて実感した気がします。なにより本当に周りの人たちが親切。クルマの修理、釣りの誘い、仕事の相談、果ては今晩のおかずの世話まで、何かと気を使ってくれるんです。それが心に沁みるんですよね」
現在の夢は将来の旦那様を見つけて、自分たちの家を建て、本腰の占冠ライフを始めることだとか。きっとすぐに叶いますよ、原野さん。

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占冠村役場 企画商工課
住所

北海道勇払郡占冠村字中央

電話

0167-56-2124

URL

http://www.vill.shimukappu.lg.jp

地域おこし協力隊募集のお問い合わせ先


都会の反対のないない尽くしが、 実はとても暮らしやすいんです。

この記事は2016年7月4日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。