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このまちのあの企業、あの製品
帯広市

需要拡大中!ロボット芝刈り機を取り揃える(有)サンテック20260601

需要拡大中!ロボット芝刈り機を取り揃える(有)サンテック

春が訪れ、庭の草木が芽吹きはじめると、枯色をしていた庭の芝も徐々に鮮やかな緑色に。その緑色を目にすると北国のさわやかな季節の到来を感じます。しかし、しばらくするとその芝もぐんぐん伸び始め、放っておくと大変なことになります。
この「雑草・芝刈りの戦い」の悩みを解消するのが自動で芝を刈ってくれるロボット芝刈り機! ロボット掃除機のように放っておいても芝刈りをしてくれる優れものです。

この最新・最強の相棒を扱うショップが帯広にあります。今回はその有限会社サンテックにおじゃまし、代表取締役の菊池幹文さんとスタッフの高柳匠さんに話を伺いました。

技術はあるが、経営は素人。だからこそ、3年掛けて営業を学んでから事業を承継

帯広の工業団地通りから十勝川方面へ向かうと、紺地に白い文字で「Husqvarna (ハスクバーナ)」と書かれた平屋の建物が現れます。Hの文字をあしらったロゴが印象的です。ここは有限会社サンテックが運営するハスクバーナのブランドショップ。現在道内にはほかにも同様のキーショップが2つほどあるそうですが、サンテックはブランドショップの道内第1号なのだそう。

ハスクバーナとは、1689年にスウェーデンで誕生した機械メーカー。チェンソーや草刈り機など農林造園業機械が主力で、世界中で販売されています。中でもロボット芝刈り機の「Automower™ (オートモア)」は世界ナンバーワンの販売台数を誇ります。現在は、チェンソーや刈払機を製造していた日本のメーカー・Zenoah (ゼノア)ブランドも傘下に入っており、ブランドショップでもハスクバーナとゼノアの商品を取り扱っています。

サンテックは、もともと建設機械の販売や修理・整備を行ってきた会社。現在も主軸の事業は建機の修理や整備ですが、「ハスクバーナの芝刈り機の需要が伸びていて、とても忙しいんですよ」と代表取締役の菊池幹文さんは話します。

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「サンテック自体は1993年に創業した会社です。先代から自分が事業を引き継いだのはちょうど2008年ですね。そして、ハスクバーナの代理店をはじめたのはもっと後なんですよ」

地元出身の菊池さんは、帯広で建設機械や重機などを貸し出す総合レンタルの会社に勤務。整備士として、機械の整備を行っていました。

「サンテックの先代とは仕事を通じて昔から面識があって、先代が亡くなったあと奥さんが跡を継いで会社を経営されていたんですけど、奥さんから事業を引き継いでもらえないかと相談されたのがきっかけで事業継承することになったんです」

とはいえ、すぐに引き継いだわけではなく、「自分はずっと整備の仕事をしてきて、技術はあるけれど、営業経験はゼロ。経営や数字のことを少しでも分かったほうがいいだろうと思い、奥さんには少し待ってもらえないかと伝え、会社で異動願を出して3年間営業職を経験しました」と話します。そして、満を持して2008年に事業を継承。今は社長業の傍ら、整備士として建機の整備を行っています。


想像以上に需要が高いロボット芝刈り機。芝草管理技術者の資格も取得しさらに展開

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建機の整備や修理をメイン事業として行っていたサンテックが、ハスクバーナのブランドショップをオープンしたのは2018年。

「以前からハスクバーナのチェンソーの修理などを請け負っていて、メーカーさんから道内に正規の代理店がないからやりませんかと声をかけてもらったのがきっかけです。でも最初は断っていたんですよ。もし代理店になって、ブランドショップを作ったら、結果を出さなければ...というプレッシャーがあって」

それでもぜひと言われ続け、ちょうど会社の場所を移転するタイミングで、敷地内にブランドショップを開設することを決意。声をかけられてから3年が経っていました。

「いざショップをオープンしたら、思っていた以上にロボット芝刈り機の需要があったんです。十勝だからというのもあるかもしれません。十勝の大きな農家さんは敷地内に芝を敷いているところが多いですし、製造業などの大きな工場は法律で敷地面積の20%以上の緑地を敷地内に設けなければならないため、芝生を敷いているところが多いんです。でも、どこも人手不足ということもあり、芝の管理や整備ができないという課題がありました。放っておくと芝はどんどん伸びてしまうため、自動で芝を刈ってくれるロボット芝刈り機を導入される農家さんや工場が増え、ありがたいことにこちらから営業をかけずとも問い合わせがたくさんあります」

最近は農家さんや工場のほか、ホテルや自治体が管理する緑地でも採用され、ロボット芝刈り機が活躍しているそう。

「ハスクバーナは世界でも早い段階からロボット芝刈り機を実用化していて、歴史と実績があり、高性能。ヨーロッパではゴルフ場でも使用できる専用ロボットを製造し、精度を上げているところ。日本にも来年あたりに入ってくる予定です」

ゴルフ場の多い北海道でも導入を検討するゴルフ場が増えるであろうと考えた菊池さんは、「ただ芝刈り機を売るのではなく、お客さんにゴルフの芝の状態についても語れるように」と、ゴルフ場などの天然芝を適切に維持管理するための「芝草管理技術者」の資格を取得したそう。日本での導入に向け、準備は万端です。


子どもの頃から夢中になっていた「好きなもの」が今の仕事につながっている

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子どもの頃から機械いじりやプラモデル好きだったという菊池さん。プラモデルを作っているときは時間を忘れて夢中になっていたそう。「だから、整備の仕事に就くのは自然の流れという感じでしたね」と振り返ります。

「今でも機械整備をしているときは楽しいし、やっぱり好きなんですよね。細かい作業も好きですし、几帳面なタイプなんだと思います。きちんと段取りして、作業を進めるのが自分としては当たり前の仕事の進め方。確実に修理して、きちんとお客さんのところへ届けるというのが、自分の中のやりがいでもあるんですよね」

そう話すのを聞いて、事業を引き継ぐ前の営業経験の話といい、芝草管理技術者の資格取得の話といい、計画的に準備を整えてきたのも十分納得です。

また、几帳面さという点では新品の機械を箱から出す際も、必ず試運転と動作確認を行い、万全の状態でお客さんのところへ届けることを徹底しているそう。その丁寧さが取引先の信頼につながっているのがよく分かります。

さらに、ロボット芝刈り機の販売を始めた当初、お客さんのところへ納品する際に好きが高じたこんな逸話も...。

「黒くて無機質なボディが緑の芝の上を動いているのを見て、ちょっと違和感があったんです。それで、中札内のファームレストランのロボットにはてんとう虫柄を、トマムの星野リゾートにはホルスタイン柄を自分で塗装して納品したんです。子どもの頃のプラモデル塗装のスキルが役立ちましたね(笑)」

suntec_cow.jpegホルスタイン柄に塗装されたロボット草刈り機。動く姿も可愛らしい

現場でも目を引くこの塗装はお客さんにも評判で、その後、菊池さんのアイデアが採用され、メーカーのほうでボディに貼る塗装シールを製造するようになったそう。


コツコツ真面目に、しっかり段取りをして...。引退後の夢はカフェを開くこと

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50歳を迎えた菊池さんは、あと15年経ったら、自身が先代とその奥さんからバトンを受け取ったように次の世代に事業を継承したいと考えていると話します。

「これまで時代の流れに逆らわずにやるべきことを淡々とやってきました。コツコツ真面目に、段取りも怠らず仕事に取り組んできましたが、これからも基本的にそれは変わりません。自分が代表を務めている間は、正直なところ、極端に会社を大きくしようとも思っていないんです。ただ、必要としてくださるお客さんがいる限りはきちんと丁寧な仕事をしていきたいし、求められる技術には決して妥協せずにやっていくつもりです」

そう語る菊池さんの引退後の夢は、意外にもカフェを開くこと。若い頃からひとりで郊外のカフェを巡るのが趣味で、カフェの穏やかな空間で過ごす時間がこの上なく好きなのだそう。

小学生のお子さんがいる菊池さんは、「休日は子どもたちと過ごしています。だから最近はカフェにも行けていないけれど、今は子どもたちと一緒に過ごす時間を大切にしています。大きくなったらそんな時間も減るだろうからね」と笑います。

揺るがない自分軸を持つことを大事にしているとも話していた菊池さん。自身や会社の未来設計図をきちんと描きながら、地に足を着け、実直に仕事に取り組んできた結果が、安定した経営につながっているのだなと感じました。
機械もカフェも、根底にあるのは『人が集まる心地よい空間づくり』への想いかもしれません。


広々とした十勝に憧れ、移住。エンジニアからショップ担当へ転身

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さて、代表の菊池さんの次に話を伺うのは、サンテックのWEB関連を担っているスタッフの高柳匠さんです。ハスクバーナのショップのほうに自席がある高柳さんは、ショップの来客対応なども担当しています。ショップには、ハスクバーナのチェンソーや防護服などがズラリと並んでいます。中には本物さながらのおもちゃのチェンソーや芝刈り機もあります。

「ハスクバーナは常に新しい技術にチャレンジしている会社で、年々新しい商品が登場するので、そのたびにお客さまに説明できるようこちらも一生懸命勉強するという感じです。ロボット芝刈り機の需要が年々増えているので、問い合わせも結構ありますよ」

そう話す高柳さんは物腰が柔らかな雰囲気。実は3年前に十勝へ移住してきたそう。

「出身は神奈川で、地元でずっとITエンジニアの仕事をしていました。コロナ禍にリモートワークをしていた際、会社に行かなくても仕事ができるなら関東にいる必要もないのでは?と思ったのが、移住を考えるきっかけとなりました。都会の人の多さに息苦しさを感じていたこともあり、広々としたところへ移りたいなと思ったんです」

高柳さんの祖父が芽室町出身だったこともあり、子どもの頃から親戚がいる十勝にはよく遊びに来ていたそう。

「そういう意味では、十勝はすごく身近な場所だったんですよね。それもあって、移住するなら広々とした十勝がいいなと思って、まずはお試し感覚でフラッと帯広へ来ました。しばらく生活してみて、食べ物はおいしいし、まちもごみごみしていないし、不便さもそれほどなく、ここなら移住しても大丈夫だと思って、本格的に移住を決意しました。温泉が近くにたくさんあって、安く入れるのも魅力的でしたね」

移住するにあたって転職活動も行い、1社経て、2年前にサンテックへ。

「経験を生かしてECサイトや採用ページなどWEB周りの運用や管理担当を行っています。合間を縫ってショップの来客対応をしたり、たまにお客さまのところへ冬の間預かっていた芝刈り機を持っていったりすることもあります」

サンテックで仕事をはじめてから、「ロボット芝刈り機の需要の高さに驚きました。工場や農家さんだけでなく、個人宅の庭でのご利用も多く、これは土地の広い十勝ならではだなと思いました」と話し、都会との土地の広さの違いをあらためて実感したそう。

休みの日には道内各地を車で回っているという高柳さん。「せっかく北海道に来たので、まずは北海道のことを知ろうと思って」と話します。十勝管内や道東、旭川エリアは回ったそうですが、道南や道北は未踏。「今年はそちらにも足を延ばしてみたいですね」と続けます。

移住の際に懸念はなかったか尋ねると、「冬と寒さが心配でしたが、帯広は雪も少ないですし、2年いるうちに慣れてしまいましたね」と笑います。

コツコツ仕事に取り組みながら、週末のオフの時間は存分に好きなことを満喫する暮らし。何かとストレスの多かった都会を離れ、今は広々とした十勝の大地での生活を楽しんでいる高柳さん。今も移住者のコミュニティなどに参加しているそうですが、もっと地元に知り合いや友達を増やしていきたいと考えていると最後に話してくれました。

有限会社サンテック
住所

北海道帯広市西20条北3丁目22番地20

電話

0155-34-8153

URL

https://suntec3109.com/

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需要拡大中!ロボット芝刈り機を取り揃える(有)サンテック

この記事は2026年4月15日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。