HOME>このまちのあの企業、あの製品>SEOでお客さまに満開の花を (株)ブルームプロモーション

このまちのあの企業、あの製品
札幌市

SEOでお客さまに満開の花を (株)ブルームプロモーション20200730

この記事は2020年7月30日に公開した情報です。

SEOでお客さまに満開の花を (株)ブルームプロモーション

北海道札幌市中央区、大通公園向かいという絶好のロケーションに、(株)ブルームプロモーションはあります。SEO対策・SEOコンサルティングを中心に、WEBマーケティングから、WEB制作まで手がけています。SEO対策・SEOコンサルティングを事業の中心に据える少数精鋭の会社です。

社長の咲間祐司さんと専務の須川英男さんが立ち上げたこの会社は今年10年目を迎え、北海道札幌市に本社をおき横浜と奄美大島にもオフィスを構えます。社名の「bloom(咲く)」は社長のお名前からとり、「WEBでのサポートを通して、お客様の事業に満開の花を咲かせよう」という想いを込めているそうです。

ところで、「SEOって何?」と突然聞かると、ぱっと答えられる方は多くないのではないでしょうか?SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」。取材陣は、「検索順位を上げること?」「Google?Yahoo?」などと漠然としたイメージしか浮かびませんでした。

どうしてSEO会社を立ち上げるに至ったのか?SEOの事業とはどんなものなのか?会社に対する思いはどんなものなのか?はじめに社長の咲間祐司さんにお話を伺いました。

様々な職業を経験した20代

咲間社長は室蘭市出身。現在のようなIT業界一筋でお仕事をしてきたのかというと・・・実は違う業界の経験も長く、様々な道を歩んできたそうです。
学生時代は、自動車工学を学んでいたといいます。もともと車が好きだったという咲間社長は、整備士・板金塗装など、実際にものを扱う現場のお仕事を長く経験したのだとか。その後は、「関東の1年でプログラマーになれるという学校に通おうと考えたのですが、当時は結婚しておらず、言うなればまだ親の傘下だったので、かなり反対されました(笑)。それでも反対を押し切って通う決断をしましたが、年齢的にも20代後半と切羽詰まっていたので、本当に真剣に勉強しましたね。ただ、追い込まれたことが逆に良かったと今では思っています」

broom021.JPG

IT業界に憧れや希望の感情を抱いて飛びこんだのかと想像できますが、実は最初はそうではなかったと話します。

「学校を卒業した後は、横浜のシステム会社でシステムエンジニア(SE)の仕事につきました。時代的にコンピュータは面白いと思ったし、可能性を感じていました。ただやはり僕は工場で作業をしていた人間だったので、オフィスでPCをさわる仕事に対しては何となく違和感というか・・・そういう気持ちはありましたね(笑)」

異業種からの転職で最初は違和感をもちながらも、先見の明でIT業界に進んでいったのですね。その後、横浜から札幌へUターンした咲間社長。札幌に戻ってからのお仕事も、横浜での経験を活かしてSEでの就職かというと、そうではなかったそうです。

会社設立。起業と子育てを両立するプレッシャーを乗り越えて

「次の仕事の選択を迫られたとき、以前から興味があった検索エンジンに関わる仕事をしたいと思い、SEO事業を専門に行っている会社に入りました。それが約10年前ですね」

約10年前というと、日本でiphone4が発売された頃。2008年に日本で初めてiphoneが販売されてから、まだ2年程しか経っていない時期です。windowsのOSでいうと、7が発売された頃でしょうか。

「当時、札幌でSEO専門でやっている会社は珍しかったですね。札幌のSEO会社でのことはくわしく語らないのですが、その後退職し、現在のブルームプロモーションを立ち上げるに至ります。システム開発業界からSEO業界へという転身でしたが、以前のSEでの経験は生きていると感じていて、検索エンジンの動きを理解するのにプログラミングの知識が役に立ちました。エンジニアがいないSEOの会社もあるので、経験しておいて良かったと思います。ただ、僕は33歳、子どもが1歳と生まれたばかりでの起業。正直に言うとやっぱり怖かったです」

bloom5.JPGともに会社をたちあげた咲間さんと須川さん

子どもが生まれて間もない頃の起業。子育て、起業を同時に行うのは、精神面でも金銭面でも非常にプレッシャーが大きかったことと思います。

「会社を立ち上げた当初は、新規の問合せがほとんどなかったですね。でも次第に、既存のお客さまからの紹介がメインでお客さまが増えて軌道にのっていきました」

 broomp3.jpg社内はまるでカフェのようではありませんか!取材陣も窓側のテーブル席へ座らせてもらいましたが、居心地の良い場所でした

キーワードを入れればヒットする!は過去の話

地道に既存顧客に良い成果を提供し、他社に紹介してもらうことが増え、軌道にのりはじめた事業。この先は、ブルームプロモーションさんの事業内容について詳しく伺ってみます。

broomp13.JPG

「設立当時はSEO施策が簡単だったので、キーワード入れたら検索エンジンにヒットした時代でした。でも時代が変わり、SEOは複雑化し、間違ったSEO対策を継続して行うと検索エンジンからペナルティを課されるなど、厳しくなりました。ペナルティの具体例は「著しい順位降下」「インデックス削除(GoogleやYahooなどの検索エンジンにインデックスされてるホームページ情報を削除されること)」などで、検索からの流入に打撃を受けてしまいます。仕事の内容も、そこからはペナルティを受けた企業への救済措置がメインになってきましたね」

ペナルティとはなんともおそろしい響きです。場合によっては、倒産してしまう企業もあるのだとか。

broom017.JPG

「当社の事業は大きく分けると2つの軸になります。1つ目が、WEBサイトに人を呼び込むこと。よく使われるのがSEO(検索エンジン最適化)です。2つ目が、WEB広告を使ってお客様のサイトに人を呼び込むプロモーションを行うこと。いずれも、お客さまのWEBサイトに人を呼び込み、多くの方に見てもらうことを目指します」

なるほど、WEB広告は色々なサイトを閲覧しているときにもよく見かけるので、なんとなくイメージがわきます!ただ、もうひとつのSEOは・・・(汗)。SEOは、今やキーワードを入れるだけでは太刀打ちできない・誤った運用をするとペナルティがあるいうことですが、具体的にはどのようなことを行っているのでしょう?

「今はGoogleガイドラインに従った正しい内部施策が良い結果につながる時代になったので、はじめにその正しい内部施策をするためのSEOの基礎設計をします。その後、定期的に順位の監視や、アルゴリズム対応(簡単に言うと、検索エンジン側で設定された規則に対応すること)など不測の自体に備え、毎月のレポートや定期的な提案も行います」

設計して終わり、ではなく、日々変わっていく状況に対応するべく継続した監査が必要になるのですね。SEOに関する膨大な情報の中から正確なモノをキャッチし続けることは、SEOの専門家にしか出来ないお仕事だといいます。

broom11.jpg

設計からその後のフォロー・提案、WEBサイトの充実、リニューアル時のサポートなど、お客さまのWEBプロモーション全般にわたって助けているのですね。前職が車関係だったこともあり、自動車関係の事業をしているお客さまも多いのだとか。そのほか、行政、学校、医療関係も多いそうです。北海道庁の「北海道ミライノート」や、壮瞥町のWEBサイトもブルームプロモーションさんが手がけていらっしゃいます。

顧客自身の満足ではなく「顧客のお客さま」が満足する施策であることが、結果として顧客の事業を繁栄させるからこそ、徹底的に考え抜き、時には顧客要望とは別の案を提案するといいます。「ユーザーと検索エンジン双方の視点にこだわり抜き、プロとして本物の仕事をする」ことを徹底しているからこそ、顧客から厚い信頼を寄せられているのでしょう。

「昔に比べてSEO対策の需要は高まっていますし、当社は北海道を代表する検索マーケティング会社を目指しているので、会社自体(スタッフ全員)が高い専門性を持っている会社でありたいと思います。そのためには現在の事業内容も絞る必要があるので、専門分野外のご依頼に関しては全て、パートナー企業様(デザイン会社、システム会社など)へ委託する流れを徐々に構築中です。また、社内で週に3回くらい朝の勉強会をして、各々のスキルアップに励んでいます」

皆さまの挑戦はまだまだ続きます。

北海道から鹿児島県奄美大島まで。距離の遠さは「強み」

札幌本社・横浜・奄美大島に事業所があるブルームプロモーションさん。都会ではなく、奄美大島にオフィスを構えていることに驚く方も多いと思います。どうしてこの拠点となったのでしょうか?

「横浜の会社に勤めていた時に、奄美大島へプログラマの開発センターの立ち上げに関わりました。その後、現奄美スタッフとの縁もあり事務所を構えた次第です」

なるほど!過去にサーフィンをやっていたという社長ですが、青い海や豊かな自然というリゾート地の魅力で選んだわけではなく、そのような理由があったのですね。

bloom2.JPG下の画面が奄美オフィス。奥にスタッフのお二人がみえます

「奄美と札幌は、お互いモニターで仕事場をリアルタイムで見られるようにしています。なので、遠くても常に同じ空間にいるような環境にできていますね。Zoomで繋げていますが、距離による遅延などは特になく順調です。これは心理的な部分ですが、ネットワークで会話する違和感や、照れもなくなりました(笑)」

お互いの状況がわかることで、一つの会社としての一体感も生まれるのでしょう。また、連携はそれだけにとどまりません。

broomp6.jpg普段は右上のモニターに奄美オフィスが映し出されています

「思わぬところで、2018年の北海道の震災とのときに距離が遠いことが功を奏しました。鹿児島の奄美、神奈川の横浜はその際に全く影響がなかったので、北海道で出来ない仕事を全てやってもらうことができたんです。これは非常にありがたかったですね。逆に北海道が動けるときには、別拠点の代わりに動きます。また、通勤できない・しない方がいい状況になった時には、テレワークで対応しています。全員にノートPC支給して、自宅でも仕事ができるようにしています」

会社の存在意義は、「各々が幸せに生活するために必要な場所」

業務において、先進的な取り組みをどんどん取り入れて行く咲間社長。こういった会社に制限を設けない取り組みは、スタッフが働きやすい労働条件にも反映しています。

「会社の規模に合わせてこうすべき、これは大手のやることだからしない、という意識を持たないようにしています。会社として、当たり前に取り組んでいくべきことは当たり前にしたいんです。なので、残業代支給や有給休暇取得、賞与、社員旅行などの福利厚生は、できる限り整えています」

「会社に関しては、各々が幸せに生活するために必要な場所として会社がある(存在意義)という程度でしか考えていません。幸せのレベルは、各々違いがあると思いますので、それに応じたパフォーマンスを最大限に出してもらうことができる環境には、常にしていこうと考えています。結果、ブルームプロモーションのことを好きになってもらえれば良いなと願っています。なので、環境整備に関しては、全力で取り組んでいます」

broomp14.jpg

未経験から、WEBマーケティングの金の卵として入社!

さて、ここからは11月に入社したばかりの大井香奈美さんにお話を伺ってみたいと思います。
IT業界はまったくの未経験から、この世界へ飛びこんだ大井さん。
そのお話には、WEBマーケティングに関する素質が随所にちりばめられていたのでした。

broom6.JPG柔らかい雰囲気で笑顔が素敵な大井さん

大井さんは北海道恵庭市出身で、大学時代を釧路で過ごしました。大学時代は哲学ゼミに所属し、頭を使って考えることが好きだったといいます。大学卒業後は札幌で複数のお仕事を経験。でも自然と興味がわくのはデザインや文章を書くことなど、クリエイティブなことだったそうです。

高校時代まではずっとインドア派でしたが、大学時代からはアウトドアに目覚めたという大井さん。年2〜3回海外旅行に行ったり(一人でニューヨークやバンクーバーに行ったことも!)、バンクーバーに短期留学したりと、好奇心がおもむくままに活動していたといいます。

転職ではIT業界を第一志望にしていたわけでは特にないものの、広告やデザインに関するお仕事をしたいと漠然と思っていたそう。IT業界については「これからの時代に必要な分野なので、抵抗はなく挑戦してみたいと思っていました」と話します。

broom015.JPG

転職先を探し企業に応募する中でデザイン事務所にも内定をもらっていましたが、ブルームプロモーションに入社するという意思を固めます。入社の決め手について伺うと、「面接を社長と専務にしていただいたんですが、『この人たちが上に立つ会社ならきっといい会社に違いない』と感じました。逆に、自分が入って大丈夫なのかな、と不安に思うこともありました(笑)」と笑顔で話してくれました。

「会社に入る前はWEBマーケティングの会社という認識で、SEOが事業の柱だというのは知りませんでした。私自身は元々、プライベートでTwitterのアナリティクスを見るのが好きだったりと、自然とマーケティングに触れている機会はあったのかと思います。とはいえ、分析できるいうわけではなく、見るのが好きという程度なのですが。ずっと文系だったので、どちらかというと分析よりは文章を書く方が好きですね」

好奇心がいきる、WEBコンテンツのお仕事

現在はSEOプランナーという肩書きで、コンテンツ制作の業務を担当している大井さん。集客のためのコンテンツ制作って具体的にどういうこと?という疑問に対して、非常にわかりやすく話してくださいました。

「お客さまの会社のHPにブログを作る例でいうと、お客さまの事業に関連したテーマで人の興味を引きそうな面白い記事を作ります。求人会社なら、『転職の面接での失敗談!』のように、ユーザーが気になりそうなテーマを考えます。その記事からどんどん人が入ってきて、最終的にはお客さまのサービスを利用する人を増やすことを目指します」

 broomp8.JPG

「私は実際のライティングではなく、プランナーとして統括する役割です。コンテンツのテーマを考えたり、ゆくゆくはライターさんに指示出したりディレクションする立場になることが求められます。今はまだ入って2カ月なので、まず自分で記事を書いてみたり、すでに配信されている記事をリライトしたり、集客が伸び悩んでいる案件にSEOの要素を足して集客を増やす訓練をしたり、文章の校正をしたりしながら勉強している最中です。あとは、検索する側の気持ちにたってキーワード等を設定していかなければならないので、行動科学・人間心理を学んだり、世の中のトレンドを知っておくことも大切だと感じています」

今は、自主的に休みの日にも勉強をすることが多いのだとか。「未経験で入り、他の社員さんと比べてまだラインにも立てていない状態なので、まず今年は同じラインに立てるように勉強していきたいと思っています。あとはプライベート面ですが、仕事の延長で個人ブログを開設することも始めていきたいです」と意気込みを話してくれました。

broomp15.JPG

咲間社長は、大井さんにこのような印象を持ったといいます。
「仕事の経歴を見た時点では、当社の事業との接点が少なかったのですが、彼女の趣味自体がマーケティングに関わることだったので、仕事として経験させてあげたいなと思いました。あとは、面接時の印象がとても良かったことも採用の決め手となりました。今はコンテンツ作成のことを中心に担当してもらっていますが、1年後には、検索マーケティングコンサルとして活躍していると思います」

WEBマーケティングは大井さんが力を発揮できる分野と感じ、このフィールドでの活躍を信じている咲間社長。
そして、その想いにこたえるべく努力を重ねている大井さん。
すくすくと伸びている彼女の力が、お客さまの事業に満開の花を咲かせる日もきっと近いのでしょう。


<北海道ミライノートHP>
https://mirai-note.jp

<壮瞥町HP>
https://www.town.sobetsu.lg.jp/

株式会社ブルームプロモーション
株式会社ブルームプロモーション
住所

北海道札幌市中央区大通西7丁目2-5 大通青木ビル7F

電話

011-596-7500

URL

https://www.bloom-promotion.jp


SEOでお客さまに満開の花を (株)ブルームプロモーション

この記事は2020年1月22日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。