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子どもたちの間で有名な「瞬足」という名のシューズ。聞いたことがあるという方も多くいるかと思いますが、そんな子どもたちから大人気の靴を製造しているのがアキレス株式会社です。全国各地に工場を置いているのですが、実は北海道美唄市にもアキレスの工場があるのを皆さんご存知でしたか?
ここ美唄工場では瞬足という靴とはまた違う、学校など比較的大きな建物、多くの方々が利用する施設・学校の天井に使われる断熱材を製造しています。そんな美唄工場に2018年4月に高卒で入社した元野球部の高橋知也さんにお話をお聞きしました。
「親孝行がしたい」と就職の道を選んだ18才
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高橋さんは、地元の美唄尚栄高校出身。この学校は「総合学科」として、一般科目の他に、農業・工業・商業・家庭を選択して専門的に学べる学校です。高橋さんはそこで主に工業系をメインで学んでいました。そして進学か就職か迷った時期もあったそうですが、親孝行がしたいという思いで就職の道を選んだと言います。
「高校生の時は親をごはんに連れて行ったりとか出来なかったから就職してからやりたいって思ったんです」となんとも健気。
そうして、高校で学んだことを活かせる就職先を探していて出会ったのがこの会社でした。
取材した時は、まだ入社して2カ月ほどだった高橋さん。現在担当している業務は機械でカットされた様々な大きさの断熱材を積み上げていくお仕事。断熱材はもともと液体で、それが固まり一枚の連となり生成されるのでそれを機械でカット。カットされて機械から出てくる断熱材を受け止め、数や種類によって放熱台に置くという作業です。
このようにカットされた断熱材が機械から出てくるので受け止めます。
実は断熱材と一口に言っても、長さや厚さが製品によって違うのです。
「最近ではこれはこう持ったら運びやすいとか、どう置いたら良いかっていうのはだいぶ身についてきたと思います」と高橋さん。さすが元野球部。体の感覚が良い様子。
入社したばかりの頃は使わなくなった断熱材を使い、積み方や持ち方の練習を繰り返し行ったそうです。何はともあれ「基礎から丁寧に」。そんな先輩からの丁寧な教えに対し、高橋さん自身も日々メモをとっては家で復習を繰り返していたと言います。
実際の現場は、一人で黙々作業するのではなくみんなで協力して行う作業ばかり。
「ここの人たちは、部署を越えてみんなで助け合うという精神が強い。他の部署の人が手伝ってくれることもあります。アドバイスをもらいながら、先輩たちとチームとして動き作業効率を高めていくんです」。
目標は高く!元野球部のスポーツマンシップが輝く
初めてのことばかりを経験している今、高橋さんは日々をこう振り返ります。
「1日経つのが本当に早くて、気づいたらもう1週間経ってて、あれ?もう2カ月も経ったのかっていう状態です。今は全部の作業が楽しいです。今までやったことのないことばかりなので確かに戸惑うことはあるけど、覚えることがたくさんあることもやりがいに感じています」と、そう話す瞳はとてもイキイキしたものでした。
周りの先輩は、年の近い人で17個ほど上になるそうですが「尊敬できる先輩方がとっても多い」と嬉しそうに話してくれました。プライベートでも先輩方がごはんに連れて行ってくれたりと、仲もとても良い様子。
「先輩は、自分が来るまで全部ひとりでやっていたそうなんです。最終的にはその先輩みたいにひとりでこなして、先輩と同じように...自分なりに努力してそこまでいけるよう頑張りたいです」
今は自分のやれることでいっぱいいっぱい。でも、今やっていることをもっと完璧にできるようにというところまで目指して目下邁進中です。そんな若手社員の頑張りに対し、工場長も高く評価しているご様子。
左から工場長の斉藤さん、高橋さん、課長代理の佐藤さん。会社の外に出て仲良く立ち話。風通しの良さが伺えます。
縁の下の力持ち、そんな存在でありたい
最初にもお話した通り、美唄工場は断熱材をつくっているところ。この製品の魅力や強みの部分については工場長にお話をお聞きしました。「戸建て住宅用で使われる断熱材は少なくて、学校とか警察署とか焼却施設の天井材とかの断熱材をつくっているんです。比較的大きな建物の天井の断熱材をつくっていて、誰もが色んな人が利用する施設でつくっているというところに関しては、縁の下の力持ち...じゃないけど、そういう想いはあります」。
また、断熱材をつくっているのは北海道ではここだけというのも面白い。
「ここでの作業は、チームで動く仕事がメインとなるため、活発なコミュニケーションとチームワークを大切にしながら、従業員やそのご家族、また近隣の方々も幸せになるような会社、工場でありたいと思っています」と工場長。
こちらが工場長の斉藤さん、高橋さんのことも「若いのにすごい」との評価
高校時代から、野球部はもちろん勉強も頑張っていた高橋さん。実直で謙虚な姿勢が光る高橋さんだからこそ、先輩たちからも信頼されているのです。今日も一歩一歩。確実に新しく出会う作業も早く自分のものにしようと頑張っているところです。