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札幌市

北海道の逸品や技術とツクリテの想いまで。北海道くらし百貨店20180820

北海道の逸品や技術とツクリテの想いまで。北海道くらし百貨店

ススキノに来たことがある人は1度は目にしたことがあると思いますが、札幌の中心部には屋上に観覧車のあるビル・ノルベサビルがあります。そのビルの1Fにひときわオシャレな店舗が入っているのをご存じでしょうか。
その名も「北海道くらし百貨店」。
お店のロゴ・店内のコーディネート・ディスプレイ、全てにおいてとてもオシャレな雰囲気のお店で、行き交う人の視線を奪い時間があればちょっとのぞきたくなる、そんなお店です。

kurashihyakka06.jpgふらっと立ち寄りたくなる。そんな空間です。

実際に足を踏み入れると北海道にゆかりのあるものがズラリ。
さすがその名の通り『百貨店』。食べ物から飲み物・木工作品・ガラス作品など色々な物が並んでいます。

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写真を見ているだけでもワクワクするこのお店、どこにも書かれていませんがサツドラで有名な株式会社サッポロドラッグストアー(以下サツドラ)が運営しています。
サツドラは北海道を中心に200店舗以上をかまえ、道内各地域の生活を支えるドラッグストアです。

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なぜそんなサツドラがこの素敵な北海道くらし百貨店をオープンさせたのでしょうか。
お店のオープンから携わっている福士憲吾(ふくしけんご)さんにお話を聞きました。

『北海道の「いつも」を楽しく』もりあげるために

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北海道くらし百貨店は2017年6月、第一店舗目をノルベサにオープンしました。
なんと担当の福士さん、2016年の秋口にサツドラに入社。まさにこの北海道くらし百貨店をオープンさせるべく入社した方なのです。
オープンまでの数ヶ月は怒濤のような日々だったと振り返ります。
「何を販売するかはもちろん、お店のハード面を決めることも全てイチからのスタートでした。例えばロゴを決めることから店内のレイアウト、何を置くかに至るまでデザイナーさんと一緒に決めて、この北海道くらし百貨店をオープンさせるまで本当に大変でしたね。家に帰っている暇もないくらい仕事で駆け回っていました。なにせ私どもはドラッグストアをオープンさせるノウハウはありましたが、それ以外のお店のオープンに関しては初めてだったので、全てが初めての挑戦でした」。

ドラッグストアの店舗運営に関しては会社にノウハウがあるものの、北海道くらし百貨店で取り扱う商品は食べ物や飲み物も多く、生産者との関係を築くことも重要なミッションだったそうです。
「お店を運営するためには流通や在庫を確保しなければなりません。しかし、僕は『北海道でつくられている良い物を紹介したい』という想い一筋で、普段地元や道の駅でしか販売されていないような少数販売の商品でもじゃんじゃん置けるようにしたいんです」。
と小売りの常識破りにもチャレンジしています。

kurashihyakka05.jpgズラリ並ぶ商品

サツドラが新しいチャレンジをしたワケは、いうなればサツドラのファン作り。
「北海道の『いつも』を楽しく」がサツドラのブランドコンセプトとなっていることからわかるとおり、楽しいをもっと提供したいという想いが創業からあるのだと福士さんはいいます。
道内にドラッグストアという拠点があることで、そこで得た各地の情報をもっと消費者の皆様に還元したいという想いがあったからなのです。

着想は『利尻のホッケ』?

ホッケは北海道でも有名な日常的に家庭の食卓にあがるお魚ですが、利尻の地元民はなんと獲れてから一年間寝かせるのだとか。その方が熟成されてより美味しいホッケを食べられるのだそう。
こういった北海道に住んでいても地元の人しか知らない情報や良品、伝統を発信していきたい、そんな想いでこの北海道くらし百貨店は誕生しました。そして福士さんはこう言います。
「これはあんまり人に言ってもわかってもらえないんですけど、僕は『誰が作ったのか』などの商品が作られた背景を知ってから食べた方が、なんだか美味しい気がするんですよね。なのでただ単純に売るだけじゃなく、生産者の熱意や情熱をしっかりと伝えていきたいと思っていて、想いが込められた商品をどんどん増やしていきたいなと思っています。でも一般的に商品の説明POPを見てくれる人はまだまだ少なく、商品に秘められた想いは伝えきれていないと感じることもあります」。
そう小さく嘆く福士さんでしたが、全員にこの熱意が届いていなくとも、一人でも生産者の想いをくみながら商品を食べたり・使ったりする人が増えるだけで北海道の元気に貢献している。そんな気持ちで北海道くらし百貨店は素敵な商品を送り出しているのです。

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このお店の商品は問屋さんからの紹介のものも多く、地域に根ざした隠れた逸品が多数並んでいます。
そして中には福士さんや他のバイヤーたちが地方に行ったときに道の駅などで発掘した逸品もあるのだとか。
素敵なものを発掘するやいなや製造元へ直接連絡し、時には足を運び生産者さんの熱意を感じ、その想いまでも一緒に消費者に届けたいという。
そんな福士さんらバイヤーたちの熱い気持ちもあって、他の会社との取引は断っているけれど、北海道くらし百貨店での取り扱いはオーケーとしている生産者さんも多いのだとか。

流通業界では当たり前の「単価やロット・条件の話」だけじゃない人の気持ちが、人を動かす原動力となっているのです。

店名に「北海道」とつけるからには

特に思い入れのある商品についてお話をきくと、「プライベートブランド(PB)として販売している北見のたまねぎスープやはちみつ、コーヒーですね」と答える福士さん。

kurashihyakka16.jpgこちらがオススメの北海道くらし百貨店プライベートブランドの商品

PBと言うと、生産者の方たちが価格競争にのみこまれてしまうのでは?とイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、北海道くらし百貨店では福士さんたち社員が心動かされたものに対して「こんな素敵な商品を一緒に消費者に届けたい!」という気持ちがあるからこそ、「北海道くらし百貨店さんとなら、一緒に!」という協働が成立しています。
そして福士さんが譲れない想いはもうひとつ。
「北海道を表現できるもの、です」。

店名にも「北海道」が入っているとおり、北海道をイメージできるものや北海道ならではのものをPBとして販売しています。
なかでもユニークなのはテラダモケイさんとのコラボ商品「北海道の風景」。
ミニチュア好きならつい感嘆の声をあげてしまう精巧なつくり。
食べ物だけではなくこういった工作物も取り入れているのは「北海道くらし百貨店」の強みかもしれません。

kurashihyakka19.JPG細かい作業が好きな方は是非!

北海道の良さを北海道の人に、そして東京・アジアへ

今後の北海道くらし百貨店として、何が楽しみですか?という問いに「東京やアジアへの出店」と目を輝かせて答える福士さん。 なんでもノルベサにお店をオープンした年の秋には沖縄国際通りにも出店。 2019年秋には東京へ、その後はアジアへの出店を計画しているのだとか。

「2020年に行われる東京オリンピックで東京は世界からも注目される場所ですし、そのお祭り騒ぎの中で北海道の逸品を手にする人や口にする人が増えて北海道の魅力を伝えていけることはとても楽しみです」。

今後の北海道くらし百貨店の動きに目が離せない状態となりそうです。

「もちろん、道外や国外の人に知ってもらうことも良いですが、北海道の人に北海道の良い物を知ってもらいたいという気持ちが原点にあります。なのでこのノルベサのお店のイベントスペースを活用してこれからたくさんのイベントを行っていきたいと考えています。最近は観光客だけじゃ無くて一般的な札幌在住の皆様にも認知が広まり、リピーターが増えてきているんです」。

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また、商品の持ち込みもOKだとか。くらしごとをご覧の生産者のみなさん、いや、生産者じゃなくとも北海道の素敵なものを広めたいと思っているみなさん、北海道くらし百貨店さんに相談してみてはいかがでしょうか。
まずはあなたの想いの丈を聞いてくれるお店が、ここ北海道にあることをお忘れなく。

北海道くらし百貨店 札幌ノルベサ
北海道くらし百貨店 札幌ノルベサ
住所

北海道札幌市中央区南3条西5丁目1-1 ノルベサ1階

電話

011-223-3566

URL

https://www.kurashistore-hokkaido.jp

営業時間 10:00-23:00


北海道の逸品や技術とツクリテの想いまで。北海道くらし百貨店

この記事は2018年6月22日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。