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このまちのあの企業、あの製品
小樽市

味にこだわるから、全て手づくり! 株式会社かま栄20180611

味にこだわるから、全て手づくり! 株式会社かま栄

道内有数の港町・小樽で明治38年に創業し、北海道を代表するかまぼこメーカーとして100年以上の歴史を誇る株式会社かま栄。定番の板付きかまぼこはもちろん、スナック感覚で食べられる『パンロール』や『マヨサンド』、豊富な海の幸を生かした『さけ板』『かに甲ら』など豊富な商品バラエティーで人気を博している企業です。注目すべきは、これらの商品を職人が手づくりしていること。そのため、本州の大手メーカーと比べて1日の生産量は最大2~3トンと数十~数百分の一。それでも、受け継がれている味と技術を大切に守りながら長く顧客に支持されている同社。今回は一般の方も見学できる小樽運河沿いの本社工場にお邪魔して、そのヒミツに迫ります。

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機械じゃ出せない曲線。

「かま栄の一番の特徴は手づくりであること。機械で大量生産できる時代だけど、うちでは職人が包丁を握り、一つひとつ手作業でかまぼこをつくっています」と話してくれたのは工場長の田中雅之さん。手づくりへのこだわりは味へのこだわりと田中さんは言います。人気商品のひら天の微妙な厚みは、なかなか機械では出せない。この形が食感や歯ごたえにも影響するのだそう。

bear_kamaei_3.jpg工場長の田中雅之さん。

高校卒業と同時に入社した田中さん。当時は昔気質の職人が多く、見て覚えるのが当たり前の世界で、厳しいことも言われて辞めたいと思うこともあったそう。「当時はかまぼこづくりで一番の難関であり花形と言えるのが、包丁を使った板かまの成形。ここまで来てようやく一人前なんですが、修行には10年くらいはかかりましたね」と田中さん。それでも若い時の修行や下働きには意味があり、今に繋がっていると言います。

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パンロールは現場で生まれた人気商品。

かま栄では商品開発室などは設けておらず、新商品は現場で開発されます。「パンロールは『かまぼこをスナック感覚で食べられるように!』という2代目社長の発案で誕生しましたし、他の商品も売店のスタッフのアイデアだったり、工場の従業員の声なんかをヒントに『じゃあ、ちょっとつくってみようか』という感じで試作から始めています」と田中さん。そこから改良を重ねて定番商品になったというアイテムがほとんどで、社内では新商品をつくるチャンスは誰にでもあるとのことです。

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100年続く歴史を若手に繋げていく。

現在工場で働いている従業員は約30名、そのうちパートを除いた職人は10名ほど。田中さん同様に高卒生を採用して育てることが多いそうですが、昔と違い、今は見て覚える時代ではないため、分かりやすく指導するように心掛けていると田中さんは言います。「それでも、時々つい厳しくなったり、声を荒らげちゃうこともあります。100年続く技術ですから、ぜひ受け継いでいってもらいたいと思っています」

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会社の歴史が長いため、古くからのお得意様も多く、味に厳しい方も多数。昔より味が落ちたと絶対に言われないよう、品質の維持には特に気を配っているのだそう。「長年かま栄を愛してくれているお客様のためにも、良い商品をつくり続けることが私たちの使命だと思っています」

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製造も販売も皆で守り続けていきたい。

続いてお話を聞いたのは、営業課長の山田直幸さん。小樽で創業したかま栄は、創業以来長くこの地で営業を続けている人気店。販売店は工場直売店や花園本店をはじめ、道内に11店舗を構え、新千歳空港にも早くから出店しています。

bear_kamaei_8.jpg営業課長の山田直幸さん。

同社のかまぼこは北海道土産としても親しまれ、近年では通信販売やネットショップも展開していますが、これまでも今後も道外進出は行わないと決めているそう。その理由のひとつが、手づくりへのこだわりです。「生産量にも限りがあるため、あくまでも北海道に根ざして事業を展開しています」と山田さん。「現在、従業員数は販売と製造を合わせて140名ほど。正社員には高卒の人材も多く活用しています。イマドキの仕事とは言えないかもしれませんが、長く地元で愛される商品に携わることに誇りややりがいを感じられるのではないかと思っています」

株式会社かま栄
住所

北海道小樽市堺町3-7

電話

0134-25-5802

URL

http://www.kamaei.co.jp/

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味にこだわるから、全て手づくり! 株式会社かま栄

この記事は2014年1月27日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。