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このまちのあの企業、あの製品
札幌市

伝統の手作りかまぼこを製造、株式会社かね彦。20180512

伝統の手作りかまぼこを製造、株式会社かね彦。

明治33年(1900年)、現在の札幌市の二条市場で鮮魚店からスタートし、その後大正7年(1918年)に豊富で新鮮な魚を原料としたかまぼこの製造に着手。一世紀の歳月を経た今も、新鮮な原料と手づくりにこだわりながら質の高いかまぼこを製造しているのが、東札幌に本社工場を構える株式会社かね彦です。

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昔ながらの製法と斬新なアイデアで。

製造現場を訪ねる前に工場に付帯している売店へ。おなじみの定番商品の他、高級魚ワラズカを使用した特選の「特上すりみ」、農林大臣賞を受賞した高級かまぼこ「銀峯」、さらに多彩な食材を原料に加えた「グルメホタテ」「シーフーズランド」などのオリジナル商品も多数ラインナップ。創業100周年を記念した「炙り焼きかまぼこ」も人気だそう。昔ながらの製法を守る一方、新しいおいしさの商品開発にも力を注いでいます。

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おいしさの理由は手わざと手間。

さて工場へ。一歩、足を踏み入れると焼きあがったかまぼこの良い匂いが。円形のユニークな工場の中では、十数名のスタッフが忙しそうに働いています。「これから、ウチの定番商品の板かまぼこの製造が始まります」そう教えてくれたのは、大塚駿人さん。入社1年目の若き職人さんです。

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「機械を使うのはすり身を練り上げる工程や焼きや蒸しなど、一部分だけ。ほとんどはスタッフの手わざです。業界でも、うちのように原料の魚を手作業でおろしたり、臼を使ってすり身をつくっているかまぼこ屋さんは少ないかも。手間のかかる作業ですけど、製法にも原料にもこだわるのがウチの会社の流儀なんです」

難しいからこそ達成感がある。

大塚さんは、どうしてこの仕事に就こうと思ったのでしょう?
「大学を卒業し就職先探しに悩んでいた際、行政の支援事業で紹介されたのがかね彦。漠然と食に関わる仕事に就きたいと思っていたこともあり、すぐに入社を希望しました」
とはいえ初めて飛び込んだ職人の世界。仕事を覚えるのが大変では?
「確かに(笑)。かまぼこ製造は原料のカットから、すり身製造、成形、焼きや蒸し、包装など、いくつもの工程を経て行われるもの。そのすべてを完ぺきにこなすには、それなりの歳月と経験が必要です。今は主にすり身の工程を担当していますが、季節や素材の状態で配合を微妙に調整しなければならないし、原料をすり合わせている作業も力の入れ加減ではざわりも変わっていきます」

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でもその難しさがあるからこそ、やりがいも感じると大塚さん。
「試行錯誤の連続でしたが、最近はいい状況のすり身ができる頻度も多くなり、工場長から『うまくなったな』という言葉をいただいています。あまり褒める人ではないので、余計うれしいです(笑)」

機械のより手の仕事のほうが楽しい!

ここからは大塚さんのお話にも出ていた工場長の豊年昌治さんにインタビュー。強面に見えて、笑顔がとても柔らかい!

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「手作業って大変なイメージを持たれるかもしれないけれど、自分は手づくりほど面白くて柔軟性にあふれる仕事はないって思います。例えばオートメーションの食品工場だと、仕事は機械の操作が中心。製品が完成するまでスタッフは何もできないけれど、自分たちは工程のあちこちで微調整もできる。素材を手で触って、練りの状態を目で見て、その場でより良い改良が加えられるんです。ひと手間でもっとおいしくできるし、長年の経験を生かして手早い作業もできるわけです。機械のボタンを見てるより、こっちの方がゼッタイ楽しいはずです」

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創業100周年、そして次の一世紀へ。

平成30年で創業100周年を迎えた株式会社かね彦。永きにわたりお客様に愛されてきた理由とはどこにあるのでしょう。
「誠実と研究を理念に、創業当時から変わらない手づくりの製法と、原料へのこだわりを伝承してきたこと。さらに北海道の札幌に根付き、企業や住民に愛される製品づくりを貫いてきたことが、今日のかね彦につながっていると思います」と豊年工場長。
2世紀目に入った同社が、次にどんなおいしさを披露してくれるのか、今から楽しみです。

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株式会社かね彦
住所

北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目2-26

電話

011-823-1181

URL

http://www.kanehiko.jp/


伝統の手作りかまぼこを製造、株式会社かね彦。

この記事は2018年3月23日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。