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滝川市

りんごのお菓子で日本一を目指す。お菓子のほんだ20180223

りんごのお菓子で日本一を目指す。お菓子のほんだ

北海道の空知地区はお菓子やスイーツの生産が盛んな地。各地に老舗菓子店や有名メーカーが点在していますが、砂川市で昭和23年に創業し、りんごを使ったスイーツで人気を博している「お菓子のほんだ」もそのひとつです。現在は美唄や芦別など近郊に多数の店舗を構える同店が得意とするのは、りんごのお菓子。今回は真っ赤な三角屋根が可愛らしい洋風の建物が目印の滝川本館でお話を聞きました。

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店内に足を踏み入れるとアップルパイやりんごのブラウニー、りんごゼリーなど、たくさんのりんごスイーツに目を奪われます。「私がココに入社したのもアップルパイがきっかけなんですよ!」と声を掛けてくれたのが、パティシエの原田くるみさん。

お菓子作り経験ゼロからパティシエに

札幌で生まれ、高校時代を芦別で過ごした原田さん。学生時代には芦別からほど近い、滝川の「お菓子のほんだ」でよくお菓子を買っていたそうです。「なかでもお気に入りだったのがアップルパイなんです。子どもの頃からお菓子屋さんになりたいと思っていたので、好きなお菓子に関われるこの会社で働くことを選びました」。ただ、当初の希望は販売員。「入社後に製造をやってみない?と声を掛けて頂き、今の仕事に携わることになりました」

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聞くと原田さんはまったくの未経験だったそう。今に至るまでにはなかなかの険しい道のりがあったようです。「私は高校卒業と同時に就職したので、お菓子の専門学校などへは行っていません。全くの素人からスタートしました。特に苦労したのが、たくさんの種類があるバースデーケーキ。デコレーションを綺麗に仕上げるのが難しく、バタークリームとスポンジで毎日練習しました」

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ほんだの代名詞、りんごはとても繊細な素材

原田さんが大好きだったアップルパイに代表されるように、ほんだと言えば、りんごのお菓子が有名。りんごを扱う時は気を付けることがいっぱいあるそうです。「お菓子用のりんごは、一度煮てから使うことがほとんどです。煮込めば柔らかくなりますが、煮込み過ぎてはNG。多少、シャリッとした食感が残った方がおいしくなります」さらに味付けにもポイントがあるとのこと。「甘ければ良いというものではなく、りんご本来の酸味も残っていた方が甘みが引き立ちます。それらのバランスを取るのが難しいですね」

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お客様の笑顔でやる気をチャージ、自分の考えもどんどん発信

自分が作ったケーキやパイをおいしかったと言ってもらえた時こそ、パティシエ冥利に尽きるという原田さん。「滝川本館にはイートインスペースがあるので、その場で召し上がっていただくことができます。笑顔で食べてくれるお客様の姿を見るのが至福のひとときです」とうれしそうに話してくれました。

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自分の考えを持ち、意見を出せる環境も彼女のやりがいに繋がっているそう。「先輩や上司がスタッフの意見にしっかり耳を傾けてくれる職場です。店内の飾り付けやイベントなどはもちろん、主力商品の味やレシピについてもちゃんと意見を聞いてくれます。頭ごなしに否定されることはまずありません。私が『もうちょっと甘い方がおいしいと思います』と言えば、『じゃあ、そうしてみよう』なんて試してみることがほとんどです」

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日本初。お客様がケーキをつくるケーキ店!?

お菓子のほんだは、顧客を巻き込むユニークなアイデアを次々に繰り出すことでもその名を知られています。そのひとつが顧客自身にケーキをつくってもらうという「シェフズ・ラボ」。ほんだ滝川本館に設置された工房では、予約をすると誰でもオリジナルのバースデーケーキやウェディングケーキを作ることができます。「今はインターネットで世界中のおいしいお菓子が手に入るし、コンビニで手軽に買えるスイーツもハイレベル。お菓子のおいしさだけで勝負をするのは難しい時代です。だからこそ私たちはお客様に喜んでもらうにはどうすればいいかを必死で考える。シェフズ・ラボや収穫祭もそのひとつなんです」と話してくれたのは専務取締役の本田啓輔さん。

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毎年秋には収穫祭と銘打って、本店・支店で合同イベントを開催。季節限定商品などを販売し、好評を博しています。独自のアイデアで、たくさんのファンを集めています。

楽しく仕事に取り組んでもらうことが、上に立つ人間の役割

お菓子のほんだでは専門学校でお菓子の基礎を学んだ学生だけでなく、高校を卒業したばかりの生徒も積極的に採用しているとのこと。「専門学校で学んだ知識や技術は決して無駄ではありませんが、実際に社会に出てからの成長したいという意欲の方が、より重要」と本田さんは言います。「未経験からスタートすれば何度も失敗を繰り返すでしょう。けれど、本人の糧になるならば店として失敗を責めることはありません。パティシエという職業は一見華やかですがとても大変な仕事。お菓子作りには手間隙が掛かるため、働く時間も長く、体力勝負の世界。憧れだけで続けていけるものではありません」と語ってくれました。

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だからこそ、働くスタッフが仕事を楽しいと感じられる職場づくりを大切にしているそう。「スタッフの意見にしっかり耳を傾ければ、自分で工夫したり、アイデアを考えることがやりがいになるでしょう。また、お客様と一緒にケーキをつくれば、普段の仕事とは違う、お菓子づくりの純粋な面白さを感じてもらえるはず」と本田さん。「『大変だけど楽しい!』、そんな職場が一番だと思いませんか?」

お菓子のほんだ
住所

北海道砂川市西1条北11丁目2‑26

URL

http://ringo‑club.jp

店舗
滝川本館/北海道滝川市東町5丁目1‑2
AiAi砂川店/北海道砂川市東1条南1丁目
美唄店/北海道美唄市西2条南3丁目
芦別店/北海道芦別市北5条西1丁目
深川店/北海道深川市3条16番
岩見沢いなほ公園店/北海道岩見沢市6条西19丁目4番

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りんごのお菓子で日本一を目指す。お菓子のほんだ

この記事は2015年10月28日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。