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このまちのあの企業、あの製品
札幌市

あらゆるタレ・スープを!アイビック食品株式会社20171031

あらゆるタレ・スープを!アイビック食品株式会社

受注が順調に推移し、2017年3月に新工場を設立!

「食の可能性を広げる」を合い言葉に、業務用のタレやスープを手がけるアイビック食品株式会社。お客様のニーズに対して柔軟に応え、小ロットから大量生産までさまざまなおいしさを届けています。
取引先はラーメン店や居酒屋、ホテル、有名レストランなど実に多種多様。一方で自社商品の開発にも取り組み、ドラッグストアで扱われているラーメンスープの小袋や良質な日高昆布をたっぷりに使ったダシ『北海道日高産根昆布シリーズ』は好評を博しています。
同社はどんなタレ・スープでもつくれる技術力や開発力の高さに加え、ISO22000や国際規格『HACCP』をベースにした生産など食の安全・安心面も信頼されています。クライアントからの受注は増え続け、2017年3月には札幌市東区の苗穂エリアに待望の新工場を設立。さっそく、新たな製造現場を見せてもらいました。

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製造機械の性能が高まり、おいしさづくりの精度もアップ!

「旧工場の立地は同じ札幌市東区といってもマチナカに近い場所。スペースが狭かったこともあり、搬入した食材を2階に運び、仕込んだ商品を1階で充填する...といった形で効率も悪くて(笑)。今はラインも増えて工程もスムーズになったので、製造力は2.5倍くらいまで上がりました」

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こう教えてくれたのは副工場長の板垣裕也さん。前職は和食の調理師でしたが、同社の副社長とは旧知の仲で「一緒に働こう」と再三にわたって誘われたそうです。
「いつか自分のお店を持ちたいと断り続けてきたんですが、4年半ほど前に調理の腕と経験を会社に役立ててほしいと粘られ、さすがに根負けしました」と笑います。

食という共通点はあるものの、調理と食品製造の世界は想像以上に別物だったとか。味噌の混ざり加減が滑らかにならなかったり、何度やってもソースがダマになったり、細かな失敗が続いたといいます。

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「というのが旧工場でのお話(笑)。今は機械の性能も高まったので、開発スタッフのレシピ通りにつくれば間違いない味に仕上がるんです。原料によっては固まりやすいといった注意点はありますが、各食材の投入量さえミスしなければ経験が少なくても『おいしい』と思えるタレやスープが手がけられます。精度の高い味づくりができるようになったおかげで、今年は初めてベトナムからのスタッフにも働いてもらう予定です」

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北海道一のタレ・スープの製造企業へ!

タレやスープの製造がスムーズに進化したとはいえ、同社が抱えるレシピ数は何と3,000以上。ここ最近では、中国や東南アジアから『日本のラーメン』のスープを製造してほしいというリクエストも届いています。

「毎日同じものをつくり続けるならいつか飽きが来るかもしれませんが、ウチは今日と明日では原料も手順も全然違った商品を製造します。大変な反面、作業に変化があるので面白いんですよ。余談ですが、夏が近づくとところてんのタレのニーズが伸びたり、寒くなるとおでんのダシを手がける日が増えたり、つくるものによって季節も感じられます(笑)」

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同社のお客様の中でも多くを占めるのはラーメン屋さん。スープの味がブレないようにと専門企業にタレの製造を依頼するケースが多いのだそうです。
「以前、ウチのタレを使ってくださっているラーメン屋さんに行った時、友人が『本当にウマいよね〜』と感想を漏らしました。そんな時は『自分がつくっているんだぞ!』って言葉をグッとこらえて、何げない表情を装いながら喜びを噛みしめます(笑)」

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板垣さんが入社した当初より、今はスタッフの数も売上も順調に増加中。けれど、現状に甘んじてはいけないと表情を引き締めます。

「会社をさらに発展させて北海道一のタレ・スープ製造企業に押し上げるのが僕の夢です。北海道は原料が良くても加工が遅れている...なんて言葉をよく耳にしますが、道産のものを生かして、ウチでしかつくれないおいしさをどんどん発信していきたいと思っています」

働きやすい環境と手厚い福利厚生をダブルで。

工場内ではもう一組のお話を聞くことができました。副工場長の首藤明人さんと、製造スタッフの首藤とも子さん。名字から想像するにご夫婦ですか?

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「高校卒業後、関連会社の株式会社アイビックに入社しました。経理や総務に携わり、結婚を機に一度は退職しました...あの...お察しの通り社内結婚なんですが(笑)。7年ほど前にアイビック食品の商品が急激に売れ始め、手伝ってくれないかと誘っていただき職場復帰したんです」ととも子さん。

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明人さんも、19歳のころに株式会社アイビックに入社し、主に釣り具部門の仕事に携わっていたそうです。ところが、7年ほど前に同社の製造スタッフとして異動。最初は畑違いの業務に戸惑いながらも、着実に経験を積み重ねていきました。今は仕込みと充填の部門をマネジメントしながらイレギュラーなトラブル対応や教育を任されています。

「ウチは社歴の長いパートさんも多いので、食品製造部門に異動してきたころは随分と助けてもらいました。新工場の移転が決まった時は勤務場所がマチナカから苗穂エリアに変わるということもあって、通勤の面でも辞める人が出てくると覚悟していたんです...でも、誰一人欠けることなくここで一緒に働いているのはうれしいですね」

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その理由は「手厚い福利厚生にあるのでは」ととも子さんは言葉を継ぎます。同社では1年以上働いたスタッフは、5日間の連休(パートスタッフは時給も発生)に加えて1万円が支給される「豊かさの実現休暇」が取れるのだとか。さらに、資格取得や講習会への参加には最大3万円をサポートしたり、社員の場合は結婚や出産などライフイベントの際に慶弔金がもらえたり、とにかく働くにはうれしい環境なのです。

「工場長が上手くシフトを組んでくれるので、一昨年は『豊かさの実現休暇』を使って夫婦で台湾旅行に出かけられましたし、昨年は私の実家の利尻に帰省しました。ウチの会社は連休となれば自社製品をお土産に持たせてくれるので、母も『北海道日高産根昆布』シリーズのファンになったんです(笑)」

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2017年からは同社初の社内研修旅行もスタート。社員だけではなく、パートスタッフも含めた全従業員が参加できるというから驚きです。今年は九州の工場見学や福岡の散策、湯布院温泉の癒やしを組み合わせ、教育の場とスタッフ間の交流を提供しました。この取り組みが好評だったことから、「交流委員会」が来年も社内研修旅行のプランを考えているところです。
お二人のお話は聞いているだけで楽しく働いていることが伝わってくる内容。上下の壁を感じさせないようなアットホームな社風を生み出せるのは「社長が若い人にも気軽に接してくれるからだと思います。工場の裏でBBQをする時なんかも、率先して食材を持ってくるようなタイプなんですよ」と明人さん。最後に取材をこう締めくくりました。

「当社では、社員もパートさんも含め『改善提案書』を通して、トップに自らの思いをダイレクトに伝えられるんです。品質や清掃などの目標だけではなく、業務工程の改善案なども数多くあがっています。自分の意見から仕事の流れが変わることもあるので、やりがいを持って働けるのではないでしょうか。そんな風通しの良さを表す最たる取り組みは全社員経営型と呼ぶスタイル。スタッフには決算報告会で経営状態を知ってもらっていますし、月に一回の全体朝礼では事細かな売上も伝えています。皆で会社を盛り上げるんだ、という気概と透明性が根づいているんですよね」

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アイビック食品株式会社
住所

北海道札幌市東区苗穂町13丁目1-12

電話

011-788-7711

URL

http://www.ibic.info/

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あらゆるタレ・スープを!アイビック食品株式会社

この記事は2017年8月31日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。