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旭川市

世界の梅光軒を陰ながら支える!株式会社オーシャン20170824

この記事は2017年8月24日に公開した情報です。

世界の梅光軒を陰ながら支える!株式会社オーシャン

旭川ラーメンの名を国内だけではなく海外にまで知らしめた立役者『梅光軒』。庶民の食事であるラーメンを松竹梅の「梅」に見立て、「梅に光を当てる」という思いを込めて創業し、平成26年には45周年を迎えました。
株式会社オーシャンは、梅光軒の関連企業として平成18年に設立。札幌ラーメン共和国や旭川ラーメン村店、新千歳空港店、シンガポール店、香港店、マカオ店などの梅光軒の各店舗に、タレやチャーシュー、スープなどを供給する拠点となっています。

梅光軒の店舗数拡大をきっかけに、オーシャンが誕生。

同社の工場を訪ね、若き工場長の佐藤輔さんにお話をお聞きしました。ところで、梅光軒のラーメンって「超」がつくほどの人気ですよね?

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「ありがとうございます。トンコツ、鶏ガラを10時間以上煮込んだスープに魚介ダシを加えたWスープ、 自家製中細ちぢれ麺、道産の希少カミコミ豚を使用した大ぶりなチャーシュー、特性極太メンマ...。素材や味わいの一つひとつにこだわりぬいた、昔ながらの実直な製法が支持されているのだと思います。と...冷静に言う私自身も、この梅光軒のラーメンの大ファンなんですけどね(笑)」

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この梅光軒にタレなどの材料を調達しているのがオーシャン。平成18年まで梅光軒は旭川に2つの店舗を構えるだけでしたが、店舗数の拡大に合わせてタレやチャーシューを一元的に製造する場が必要となり、同社が設立されたといいます。
「現在は醤油ダレ、味噌ダレ、チャーシューなどを各店舗に提供しているほか、一部の店用にスープも手がけています。あとは、通販などで販売しているお土産品も製造していますね」

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昔ながらの味を、丹念な手作業で守る!

人気ラーメン店の厨房の味を、工場で再現するのは難易度が高いのだとか。本店の副社長にレシピを制作してもらい、それをもとにタレを製造しても、お店と同じ素材で同じようにつくっても、味が微妙に違ってくると苦笑します。
「タレをつくる時間、出来上がる量、温度や湿度、店の活気...、すべてが絶妙に影響しあって、梅光軒の味が生まれるんです。なので、設立から10年以上がたった今でも、オーシャンはまだまだ発展の途上。自分たちスタッフも、老舗の味を損なわないよう、クオリティを落とすことのないよう、毎日が真剣勝負なんです」

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工場を見渡すとまるでラーメン店のバックヤードのような雰囲気です。基本的には梅光軒での作業を拡大したというイメージなので、お客様の来ないラーメン店のようなものなのかもしれません。
「昔の製法そのままに、素材を集め、野菜をむき、調味料を配合し、丹念にチャーシューを煮て、トンコツや鶏ガラや魚介でスープをつくっています。こういう手作業なくして、梅光軒の味はつくり出せません。おいしいモノづくりに近道はないって、つくづく思いますよ」

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家族のような仲間も、頼れる「アニキ」もいる職場。

佐藤さんがこの道に進んだきっかけを尋ねると、「地道にコツコツ」な性分だったため、学生時代から工場で働くと決めていたというのです。なんだか実にユニークな考え方。
「8年ほど前、友人のツテで偶然バイトを始めたのが梅光軒。しばらくしてオーシャン設立の話が出てたので、一も二もなく手を上げたというわけです。老舗の味を守るという責任はありますが、お客様が店で行列をつくってくれたり、梅光軒の店舗が増えていくのは、自分たちがつくったタレやスープが『おいしい』と評価されているからこそ。梅光軒ファンが増えていくのはやっぱりうれしいですね」

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皆さんの仕事ぶりを眺めているだけで、オーシャンのスタッフも梅光軒のスタッフも仲が良いことが伝わってきます。佐藤さんは「それこそが自分たちの財産」と語気を強めました。
「今でも店でお客様を迎える上司や社員思いの社長や会長は、良き相談相手であり、頼れるアニキであり、大切な家族なんです。さらに梅光軒とオーシャンもお互いに不可欠な兄弟のようなもの。こういう温かな絆や社風の中でベテランも若者も一緒になって働いてることが、ウチのイチバンの強みだと思っています」

株式会社オーシャン
住所

北海道旭川市流通団地2条5丁目22-2

URL

http://www.baikohken.com/


世界の梅光軒を陰ながら支える!株式会社オーシャン

この記事は2014年3月8日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。