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このまちのあの企業、あの製品
大樹町

宇宙はいつまでも憧れの対象じゃない!インターステラテクノロジズ20161208

宇宙はいつまでも憧れの対象じゃない!インターステラテクノロジズ

目指すは人工衛星を運ぶ『ロケット界のバイク便』。

宇宙に「手が届く」まちづくりを進める大樹町で、弾道飛行ロケットを開発している「インターステラテクノロジズ株式会社」。もともとは平成17年に宇宙機エンジニアや科学ジャーナリストが結成した、民間宇宙開発を目指す小さな組織「なつのロケット団」が企業の原点です。
「翌年には堀江貴文氏が創業したSNS株式会社の事業としてロケットエンジンの開発に乗り出し、平成25年に宇宙開発を専業とするインターステラテクノロジズを立ち上げました。大樹町に拠点を構えたのは、南と東に太平洋が広がり、打ち上げたものが陸に落下しにくいことに加え、平坦な地形や晴れの日が多いという航空宇宙実験に適した立地だからです」

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そう教えてくれたのはエンジニアの金井竜一朗さん。同社が開発中のロケットは、超小型人工衛星を乗せて宇宙空間へ打ち上げるためのものだと言葉を続けます。今は人工衛星を宇宙へ運ぶには大きなロケットの打ち上げに相乗りさせてもらうケースがほとんどで、好きな軌道に打ち上げられないのだそうです。
「人工衛星は暮らしや環境などの情報を収集するためには不可欠な存在。ですが、世界各国では打ち上げの順番待ち状態が続いています。なので、僕らの会社が開発しているのは日本初の民間企業による『ロケット界のバイク便』。お客様が好きな時に好きな場所に人工衛星を打ち上げられるよう、安価な小型ロケットを作るのが目下の目標です」

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何とも驚きの発想。同じ考え方を持つ会社は世界で増えてきているものの、事業化には至っておらず、ニーズの見込みは十分にあるのだとか。現在のところ、同社は高度100kmまで到達し、微小重量状態の研究に適したロケット開発に全力を注いでいます。

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ロケットがバクハツしてもタダでは起きない!?

ロケットというと特殊な機械や金属を使い、スケールの大きい工場で開発されているイメージ。けれど、同社は町工場とも思えるほどの小ぢんまりとした規模です。
「僕らの目標とする『ロケット界のバイク便』は低コストで打ち上げられるのが強みとなります。そのためには安価に大量生産できなければならないので、自分たちで加工できる素材やホームセンターで調達できる部品が大半なんですよ」

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ここで働くスタッフは14名。プログラマも設計者も工具を握り、少数精鋭でロケット作りに取り組んでいます。設計の変更があってもすぐに全員が柔軟に対応する機動力の高さも自慢です。
「JAXA(ジャクサ/宇宙航空研究開発機構)や大手企業は分業制が基本。開発全体を俯瞰できるポジションに上がるには、恐らくメチャクチャ偉くならないとなりません(笑)。ウチは見ての通り小さな会社なので、誰もが開発の進行を把握しながら、お互い気軽に意見交換できるのもメリットです」

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純民間企業だからこそ、ロケットの開発以外にもビジネスチャンスを広げているのも同社の特徴。例えば、平成25年11月には我が国初の商業ロケットとして、お菓子メーカーのチョコレート商品に見立てた「ポッキー」を打ち上げました。
「国のロケットでは広告のために気軽には使えないと思います。いわば、民間企業ならではのアイデアです。ウチは例え地上燃焼実験でエンジンが壊れても、残骸を『バクハツのカケラ』として売り出すくらいタダでは起きません(笑)」
冗談めかして笑いますが、最後に今後の見通しを尋ねると、キリリと表情を引き締めてこう答えました。

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「2020年ごろには人工衛星を軌道に投入するロケットを作り、打ち上げビジネスを成功させる計画。多くの人にとって宇宙をもっと身近に、『いつまでも憧れの対象じゃなく手の届くもの』なんだって思ってもらいたいですね」

インターステラテクノロジズ株式会社
インターステラテクノロジズ株式会社
住所

北海道広尾郡大樹町字芽武690-4

電話

01558-7-7330

URL

http://www.istellartech.com/

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宇宙はいつまでも憧れの対象じゃない!インターステラテクノロジズ

この記事は2016年10月19日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。