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まちおこしレポート
石狩市

道の駅石狩「あいろーど厚田」物語 〜シリーズその220170904

道の駅石狩「あいろーど厚田」物語 〜シリーズその2

平成30年春、石狩市厚田区に新たな道の駅石狩「あいろーど厚田」が誕生します。道内120番目の道の駅となる同施設は、厚田・浜益エリアの自然や歴史、産業を活かしたユニークな複合型空間になるとか。くらしごとでは、およそ一年をかけ、この道の駅完成までのドラマをシリーズでお伝えしていきます。

道の駅構想のキーパーソン、吉田和彦さん。

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現在、石狩市とともにこの道の駅の収支計画や事業計画にあたっているのが、株式会社あい風という企業。石狩市の100%出資で誕生した第三セクターで、代表を務めるのは吉田和彦さん。
「もともとは全日空の所属です。2度の北海道勤務で北海道に心底惚れ込んでしまって... それで早期退職しちゃったんです(笑)」
その後、観光産業の振興やまちおこしに関するノウハウを活かすべく、いくつかの企業に在籍。平成25年には八雲の観光施設(丘の駅)立ち上げプロジェクトの主要メンバーにも抜擢されます。
「施設自体の運営計画やプロモーションのほか、アンテナショップの販促なども担当。プロモーションなどの成果もあり、施設は2年連続の黒字経営となりました」
こうした実績を買われ、今回の「あいろーど厚田」の運営全般を管理するキーパーソンに。2016年5月には住民票を厚田村に移し、公私共に本腰を入れて道の駅石狩「あいろーど厚田」の盛り上げに取り組んでいます。
「大きな仕事を任されると、デスクワークが中心となる方もいますが、自分は現場にこだわる派。行政の方、商店経営者、漁師、お年寄りなどさまざまな声を吸収することで、観光客はもちろん地場の方々にも愛される道の駅になると考えています」

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年間17万人が訪れる地域の観光拠点

佐藤さん、吉田さんとともに道の駅の建設現場へ。場所は区の中心部からもほど近い厚田公園。躯体にはすでに足場が組まれており、建物のスケールや駐車場スペースの広さも伺い知ることができます。これは大きい...
「建物の規模は1333平方メートルほど。鉄筋の3階建てで、道内の道の駅の構造物としてはエスカレーターも設置して大きい方でしょう」と吉田さんも自慢げ。
一階にはパウダールームを備えた24時間トイレや特産品の販売スペース、2階はガラス張りのフードコートと郷土資料館、3階には地域コミュニティ室を完備。2階3階からはマリンブルーの日本海や厚田の風景を一望することができるようになるそう。中でも水平線が紅に染まる夕日の眺めは息を呑むほどの絶景だとか。
「大きな夕日が日本海に吸い込まれていく景色は、長く厚田に暮らすわたしたちでさえ見惚れてしまいますね。この美しい景色のほか、周辺観光やキャンプを楽しむために、年間およそ17万5千人の観光客が訪れると予想しています」

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産業から雇用まで。厚田を活性化させる新拠点に。

厚田の豊かな自然を背景に、日本海のパノラマビューを望む一大複合施設、「あいろーど厚田」。完成すれば大きな話題になること必至です。
「もちろんこうしたハードも自慢ですが、私が力を注いでいるのはソフトの部分。例えば物産スペースでは、地元のお菓子屋さんの商品のほか、農家さんから仕入れた規格外のカボチャを原材料とした饅頭やピューレ、漁師さんが新たに加工を手掛ける開きニシンや飯寿司なども販売する予定です」と吉田さん。

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地元の農家さんや漁師の方が商材を運びこんだり、売り場に立ったり。そんな心暖まる風景が見られるようになるかも。さらに吉田さんは、厚田周辺の観光の振興も視野に入れています。
「厚田や道の駅をPRするために観光パンフを手に旅行会社を訪ねたり、実際に厚田へのモニターツアーを企画したり。こうした外部に向けてのアピールをする一方で、地元住民向けに民泊のセミナーの開催や、地元のお年寄りにアルバイトで厚田の歴史の語り部をお願いするなど、受け入れの体制づくりにも尽力しています、まだまだ始まったばかりですけどね」

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なるほど、吉田さんの頭の中では、道の駅石狩「あいろーど厚田」の運営だけではなく、この施設を核とした、漁業や農業などの地場産業の活性化、観光客の誘致と観光産業の振興、さらに雇用の場の創出など、多彩な厚田の将来へのシナリオが描かれているのです。さすが、観光とまちおこしのプロフェッショナル!まさに脱帽です。
「いやいや、住民の方々の協力があってこそです。地元の皆さんと手を取り合い、楽しみながら取り組んでいく...これが、このプロジェクトを成功に導く鉄則だと思っています」

(道の駅石狩「あいろーど厚田」物語 〜シリーズ その3へ 続く)

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株式会社あい風
住所

北海道石狩市厚田区厚田98-2

電話

0133-78-2300

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道の駅石狩「あいろーど厚田」物語 〜シリーズその2

この記事は2017年6月15日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。