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このまちのあの企業、あの製品
大樹町

まちの人が誇りに思う「愛され企業」雪印メグミルク大樹工場20161205

まちの人が誇りに思う「愛され企業」雪印メグミルク大樹工場

大樹町と雪印メグミルクは長〜いお付き合い。

大樹町は十勝エリアを代表する酪農王国。近隣のまちも含めて質の良い生乳が安定的に生産できることから、昭和14年に雪印メグミルク株式会社の集乳所が誕生しました。以来、このまちとの長〜いお付き合いが始まり、酪農家はもちろん町民の皆さんともじっくりと固い絆を結んできたのです。

超ロングセラーの「さけるチーズ」。

雪印メグミルク株式会社が大樹町にチーズ工場を構えたのは昭和32年。当時は乳製品があまり普及していなかった時代。そのおいしさを広げる拠点として企業の期待と命運がかけられた施設でした。初めのうちはゴーダチーズのような熟成期間の長いチーズをつくっていましたが、クセのないナチュラルチーズのニーズが高まり、製造ラインナップを移行。少しずつ規模も広げながら、今は家庭用のカマンベールチーズやクリームチーズといった商品をメインに製造しています。

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ここで手がけるアイテムの中でも、子どもから大人にまで愛されている大人気商品が「さけるチーズ」。読んで字のごとくスルッとさけて、噛みしめると「キュッキュッ」とした楽しい食感も味わえる超ロングセラーです。ストリング(さける)タイプのチーズとしては、国内でトップクラスの知名度を誇っています。

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「スタッフ思い」と「愛され企業」の相思相愛。

「当社の『さけるチーズ』にはいろんなフレーバーがありますが、大樹工場では一番親しまれているプレーン味を作っています。全国の工場でも手がけているのはココだけなので、沖縄の店頭で見かけたとしても『大樹生まれ』なんですよ」
にこやかに説明してくれたのは総務課課長の染野三郎さん。2年ほど前に東京から大樹町に転勤してきて以来、工場の窓口役として工場見学の問い合わせや来客の対応を担当しています。さっそく平成25年に増築したという「さけるチーズ棟」へと案内してもらいました。

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工場に一歩足を踏み入れると、食品を製造している場所とは思えないくらい近代的でインテリアもオシャレ。スケールも大きいことから多くのスタッフが忙しく立ち働いているかと思いきや、意外にも人影はまばらです。
「大樹工場は365日休みなく稼働しなければならないので、労働環境を向上させるのも目標の一つ。パッケージングやダンボールづくりもすべて機械が補い、できる限りスタッフの負担を減らしています。検品にいたっては全神経を作業に注ぐ必要があるため、30分に一度は休憩をとってもらっているんです」
それでも大樹工場で働くスタッフの数は約300人。その数はまちの人口の約5%にも及ぶのだとか。これほどの人が働き、長く勤めるパートさんも多いというのは、「スタッフ思いの会社」であり、まちに深く根づいた「大樹町の愛され企業」という相思相愛の関係だからなのでしょう。

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『さけるチーズ』の作り方は「超」企業ヒミツ!?

一通り工場内を見せてもらった後、染野さんは驚くことを口にしました。実は『さけるチーズ』はご家庭でも作れるのだとか。モッツァレラチーズを湯で温め、伸ばして冷やすことで縦にさけるようになるというのです。
「けれど、その繊維質はすぐに失われてしまいます。当社は特殊な製法と味つけのタイミングを工夫することで、不思議な歯ざわりと旨みを長期間キープできるよう仕上げているんですよ。え?製造のポイント?う〜ん...特許を取ると製造方法を開示しなければならないから、あえて取得しないくらいの『超』企業ヒミツなんです(笑)」

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『さけるチーズ』の製造現場は写真撮影もNGとはいえ、工場見学のルートに組み込まれています。年間1000名ほどが訪れるほか、町内の保育園や小学校の子どもたちも見学に来るそうです。
「工場は最新鋭の機械を導入しています。特に子どもたちはロボットのアームがチーズを並べ替えたり、パッケージされた商品がどんどん流れてくるダイナミックなシーンがお気に入り。食い入るように見ていますよ」

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まちの活性化につながるおいしさづくりにもタッチ!

大樹工場はまちの子どもたちの見学を受け入れるほか、盆踊り大会で若手スタッフが仮装行列をしたり、イベントのテント設営や食材提供に積極的だったり、会社ぐるみで大樹町との親交を深めています。

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「毎年7月には工場を開放し、チーズの試食や食べ方講座、乳搾りの疑似体験などをまちの方に楽しんでいただいています。とりわけ、この時しか購入できない熟成ゴーダチーズは好評です。当社の中でもこれほど地元に根づいている工場は珍しいでしょうね。私も数年で転勤を命じられる社員ですが、まちの人はそれを分かった上で『工場の窓口さん』として親しく接してくれます。そんなふれ合いにじんとくるんですよね」

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最近では大樹工場のマネージャーが、チーズとサーモンを組み合わせた天丼御膳のご当地グルメ「チーズサーモン丼」の開発に携わったとか。初めは一般的なチーズを天ぷらに揚げようとすると、溶けて形がなくなってしまうということに苦戦していたといいます。
「そこで、当社の『さけるチーズ』を使ってみてはとご提案したところ、形が崩れることなく、とろりと伸びてちょっぴり歯ごたえもある天ぷらが出来上がりました。大樹町の活性化につながる試みに貢献できたのはうれしいですね」

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雪印メグミルク株式会社 大樹工場
雪印メグミルク株式会社 大樹工場
住所

北海道広尾郡大樹町緑町35番地

電話

01558-6-2121

URL

http://www.meg-snow.com/

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まちの人が誇りに思う「愛され企業」雪印メグミルク大樹工場

この記事は2016年10月19日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。