はじめまして!
レディ魚ー(レディギョーではありません、レディゴーです!)の代表をさせていただいております、北浦優翔改めカツオクンと申します!
第二回となる『レディ魚ー×くらしごと 漁村体験記』の舞台となるのは、北海道寿都町です!
寿都町での漁村訪問の活動報告!をする前に、レディ魚ーの今後の活動に関してお話させてください。
レディ魚ーのこれから
これまでレディ魚ーの主な活動は以下の二つでした。【漁村訪問】
実際に漁村に足を運び、そこでしか得られない学びを全身で感じ取る。
現地で身体を動かすことで見えてくる課題に対して、解決策を考えて、実行する。
余市町で船に載せて頂いたときの様子です!
【販売活動】
漁村訪問を通して得た知識や感じたことを魚を販売する際に伝える。
美味しく魚を食べてもらうために、水産に魅力を感じてもらうために、できることを実践する。
札幌駅の地下歩行空間での販売も行いました!
どちらも自分たちがワクワクすることをとにかくカタチにしてみることを大切に、活動を続けてきました。
しかし、たくさんの方に温かいご支援をいただき、これからの活動に関して立ち止まって考える機会となったクラウドファンディング(2月9日に終了いたしました)を終えた今、
111名の方にご支援を頂きました。誠にありがとうございました。
これまでのワクワクを形にする活動だけでは「僕たちは水産業界の未来をつくる魚屋」であると胸を張って言えないのではないかと感じました。もっと多くの人に認められるカタチにする必要がある。
そして、「もっと水産現場に寄り添った活動をしたい!」
「漁村に暮らす方々と一緒に水産物直売所の運営や移動販売をしたい!」
そのためには、漁村に長期の滞在をする必要がある。
ということで、私、カツオは漁村に滞在しながら活動をするために、北海道大学を休学することを決意しました。
大学三年次休学中です寿都訪問の経緯
やりたいことをカタチにするために、休学をしたはいいものの、地域の人同士の関わりの複雑さ、自然を相手にお仕事をする業界の難しさを目の当たりにして、「水産現場に寄り添った活動」はそう簡単なものではないと気づきました。
そして以下のような意識が必要だと思えるようになりました。
「半年や1年で形にできると見積もるのではなく、10年先を見て今できることを全力でする」
「焦らずに広く様々な視点で水産業界を視て、適切なアプローチをする」
大好きな海の写真
今後の活動に関して様々な方と相談をさせていただくなかで、ご縁あって北海道寿都町のカネサ漁業さんのもとでお世話になることとなりました。
ということで、今回は寿都町での漁村体験記です!
直売所の外観
寿都の基本情報
面積:95.25km2
人口:2,662人
特産物:ほっけ、馬鈴薯、寿かき(ことぶきかき)や小女子(こうなご)
寿都町は、北海道南西部の日本海に面し、函館、札幌のほぼ中間に位置して、本町西部から東部に走る弓状の海岸線が寿都湾を形成しています。
寿都のブランド牡蠣「寿かき」
寿都町における漁業の歴史は古く、町史によると1600年代に豊富なニシンを背景に和人が集落を形成し、住み着いたことが町の始まりとされています。以来、寿都町は漁業を中心として発展してきました。200海里問題以降は沿岸漁業へ移行し、比較的穏やかな寿都湾の特性を活かしたつくり育てる漁業を展開し現在に至ります。
水揚げのうち約65%がほっけで、製造業を営む事業所の約8割が水産加工業者となっています。
実際に体験したこと、感じたこと
滞在させていただいている間に、定置網漁と底建網漁の2つの漁を体験させていただきました!
定置網漁では、サクラマス、ヤリイカ、タコなどがあがっていました!
これまではあまり獲れなかったサクラマスが獲れるようになったそうです
底建網漁では、ホッケ、ガヤ、カレイなどがあがっていました!
ホッケは1.5トン獲れたそうです!これでも少ない方だそうです。
大量のホッケのなかにカレイもいます。探してみてください!
沖から帰ってきてすぐに食べさせて頂いたタコマンマ(タコの卵巣)、ホッケのお刺身は感動する美味しさでした!!
(すぐに食べてしまって写真を撮り忘れました。)
朝早くから、揺れる船に乗って魚を獲る漁師さんの姿はかっこいいなと思う一方で、今回の訪問では魚を獲る以外の様々な仕事を体験させていただきました。
印象に残っているものをいくつかご紹介します!
①船上活締め
電気が流れているマットの上に魚をのせると動きが止まり、魚を締めやすくなります。
鮮度が落ちないよう、すごいスピードで作業をしていました。
鎮静化装置というそうです
②箱詰め
沖から戻ってくるとすぐ魚の重さを量り、氷をひいた発泡スチロールに綺麗に丁寧に梱包する作業が始まります。普段、販売している魚が札幌に届く前には、このような作業をしてくださっている方がいることを知りました。
その魚をもっと美味しく味わって食べてもらえるような活動を今後もしていきたいと強く感じました!
綺麗に梱包されたヤリイカ
③加工
カネサ漁業さんは直売所も運営しています。
そこで販売する鮭とばの加工を見学させていただきました!
獲った魚を美味しく食べてもらうための加工も漁師さんにとって大切な仕事だと学びました。
美味しそうでよだれがでました
④網の修理
昨年の秋の大きなシケで破れてしまった網をなおしました。
漁師さんのロープ使いをまねようと私、カツオも練習しましたが、なかなか習得できずまだまだ修行が必要そうでした。
大きな穴がいくつも空いていました
⑤日曜大工
水槽にいれる仕切りまで自分たちで作っちゃいます。
「おめえ、大工のとこに来たんじゃねえ、漁師のところにきたんだべ」と言いながら楽しそうに作っていました!
この後、水槽にいれました!
漁師さんについてイメージすると、魚を獲っている作業ばかりを思い浮かべますが、魚を獲っている時間はほんの一部でした。
水産業のことに関しても、僕の知っていることは全体のほんの一部で、まだまだ知らないことだらけだろうなと感じました。
もっともっと色んな所を見て回って、様々な人と対話して、大学では学びきれない水産現場の人の声を聴いていきたいです!!
カネサ漁業の佐藤社長の夢は「この土地でキャンプ場を開くこと」だそうです
総括と今後の目標
ピチピチ動くサクラマス
漁村に足を運ぶと普段は見えていなかったものが見えるようになります。
魚はピチピチ生きていました。
漁業者さんは獲った魚を評価してもらうためにどうすれば良いかを考えていました。
家族がいて、家に帰ると家事や育児をされている漁業者さんがいました。
そのような生きている魚が、生きている人に獲られ、調理され、運ばれ食卓に並べられることを少しでも想像して食べてみると、普段とは違う味わいがあるかもしれません!!
ここまで読んでくださった皆様、いつも応援してくださる皆様ありがとうございます!!
まだまだ未熟な北浦優翔、レディ魚ーですが、どうぞ宜しくお願い致します!!
次回の漁村体験記もお楽しみに!
- 移動式鮮魚店レディ魚ー×くらしごと
- 住所
札幌市北区北20条西5丁目2-50(レディ魚ー事務局)
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