こんにちは。くらしごと編集部です。
北海道内各地の漁村を訪問し、現地での漁業活動を体験しながら水産業界への学びを深めている北海道大学の水産サークル「レディ魚ー(レディゴー)」。以前くらしごとのお知らせでも告知させていただいておりましたが、そのレディ魚ーが、水産業界への理解を深めるための大学生向けのイベント「第一回水産勉強会」を自ら企画し実施。多くの方が参加され、盛況の開催となりました。
今回はこちらのレポートをお届けします!

Vol.67~北大水産サークル「レディ魚ー」主催のイベントが開催されました!~
大学においては普段接することが少ない水産業界の企業の方をお招きして、各企業の仕事内容や役割、水産業界の構造について学びを深める、ということが今回のイベントの主旨。というのも北大水産学部は、全国にわずか4つしかない貴重な水産系学部ですが、卒業生のうち水産に関わる仕事に就くのは2~3割程度にとどまっているのが現状。
「水産学部の学生が水産業界に進まないのは、業界のことを知らないからでは?」
「それなら、水産業界についてもっと勉強しよう!」
そんな思いから始まったのが今回の勉強会です。水産業に携わる企業や団体の方々を招き、それぞれの役割や仕事内容についてお話を伺う内容となりました。当日お越しいただいたのは、以下の5団体・計10名の大人たちです。
・全国共済水産業協同組合連合会
・全国漁業信用基金協会
・北海道漁業共済組合
・北海道漁業協同組合連合会
・北海道信用漁業協同組合連合会
司会を務めたレディ魚ーの船橋君
いずれも現場の漁師さんや水産業に関わる人々を、さまざまな形で支えている団体で、編集部の我々も具体的な活動内容をよくわかっておりませんでした。当日は学生の参加が10名ほどで、皆さん真剣に話を聞き、多くの質問も飛び交う活気ある時間となりました。
水産業は、現場の漁師だけでなく、こうした多くの団体や仕組みによって支えられていること。また、水産業がいかに重要な産業と位置づけられ、多様な制度で守られているか。今回の勉強会は、そうした多くの学びを得るきっかけになったのではないかと思います。
現在は様々な業界で人不足が報じられ、若手の人材確保は年々難易度が上がっている状況です。漁業も例に漏れず、担い手不足は深刻。現場の漁師だけでなく、現場を支える様々な団体でも同じ課題があります。
しかし、今回の勉強会に参加した学生さんの表情を見ると、皆さん興味津々で質問も多く、本当にイキイキとした表情で参加されていました。
学生さんたちは、その仕事の大切さ・意義・やりがいなどを知ることで、漁業全体の見え方も変わったのではないかと思います。今回参加された学生さんは1~2年生がほとんどだったのですが、数年後の進路や就職先を考える際に、少し選択の幅が広がるかもしれない。当日見学させていただいた我々編集部は、そんなことを感じたのでした。
今後も我々くらしごと編集部は彼らと協働しながら、様々な活動をサポートしていきます。彼らと活動を共にする中で、北海道の漁業・水産業に少しでも興味を持つ人が増えればうれしいですね!
この勉強会は今年の秋に第2回が開催予定とのこと。そちらの様子もお届けできればと思っています。
北海道の学生さんたちは北海道漁業の未来のため、一生懸命頑張ってます!
くらしごと編集部メンバーとして、漁業関係を含め幅広い分野の取材と記事制作を担当。山形県出身。趣味はランニングと登山とサウナ。好きなサカナは鯖の味噌煮とワカサギの甘露煮。