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Vol.35~編集部のつぶやき。え?クジラ肉解体のアルバイト?~20231121

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こんにちは。くらしごと編集部です。
おさかなメルマガのネタを探してたら、会社の同僚の方からこんなお話を聞きました。「私の夫が昔、調査捕鯨で揚がったクジラを解体するアルバイトをやってたんですが、ネタになりますか?」
なりますなります!すごく気になる!
ということで今回は、私が聞いたレアなアルバイトのお話です。


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Vol.35~編集部のつぶやき。え?クジラ肉解体のアルバイト?~


クジラ肉の解体アルバイトは、同僚の旦那さんが北海道大学水産学部の4年生の頃(大体13~14年位前)に経験したとのこと。鯨類研究会という団体(サークル)に所属する学生に、学びの環境提供も兼ねて話が回ってきたそうです。1回3~4時間程度で、時給は2,000円。当時としてはだいぶ高いですね!

解体するのは、函館近海での調査捕鯨で揚がった「ツチクジラ」。ツチクジラの体長は10~13m位で、体重は10t以上にもなるとのこと。20名位の職人さんが、様々な道具を使って10~20kgのブロック状に肉を切り分ける。アルバイトさんはそれを運び氷水につける。こういった作業の流れだったそうです。かなりの力仕事だったようですが、アルバイト後にはお土産で鯨肉をもらい、親戚におすそ分けしたり、にんにく漬け・大和煮にしたりしたとのこと。

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大学の近くに解体処理場があり、調査後には、そのお肉は市内の水産加工場に運ばれ、様々な加工食品として食卓に上がりました。道南地域では正月料理で欠かせないものとして「鯨汁」があり、食文化としてしっかり根付いていたようです。

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捕鯨には様々な意見がありますが、その地に根付いた文化であったことは間違いありません。そういった歴史や文化にも触れるアルバイトを経験したことは、きっと財産と言えることだと思います。そんな貴重な経験をされたこと、ちょっと羨ましいなと思ったりしました。

文・細矢隆弘(ほそやたかひろ)
くらしごと編集部メンバーとして、漁業関係を含め幅広い分野の取材と記事制作を担当。山形県出身。趣味はランニングと登山とサウナ。好きなサカナは鯖の味噌煮とワカサギの甘露煮。

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Vol.35~編集部のつぶやき。え?クジラ肉解体のアルバイト?~

この記事は2023年11月21日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。