
今回のテーマは「現場ではたらく林業機械たち Part2」です。Part1でも様々な機械を紹介しましたが、まだまだ紹介し足りない...!ということでPart2でも引き続き紹介していきます。さらに、林業・木材産業について学べる専門学校でもあり、2020年に開校した北の森づくり専門学院に置いてある機械のシミュレーターもお見せします!林業に興味のある方、機械を動かしてみたいという方、ぜひ最後までご覧ください!
【キャリアダンプ】どこまでも、どんなところへも行ける!

- 平川晃教さん
こちらはキャリアダンプです!走行装置がクローラー式の不整地運搬車のことをいい、地盤が軟弱だったり、傾斜があったりする地面でも、土や荷物を積載して走行が可能な重機です。通常のダンプカーでは入れないような整地されていない現場でも、キャリアダンプはそのまま走行が可能なんです。
- くらしごと編集部
なるほど~通常のダンプよりも走行能力が高いってわけですね!整地されていない土地でも走行可能だなんて、心強いですね!!
【フォワーダ】集材作業の効率化!
続いて、有限会社丹羽林業に勤める丹羽さんからのお写真です!
- 丹羽智大さん
お疲れ様です~!こちらからはフォワーダをどうぞ。
フォワーダは、集材作業車のことです。荷台の大きさによっては、短い木から長い木まで積み込むことが可能です。 - くらしごと編集部
ふむふむ...!荷物を運ぶ機械ということで、英語の「荷物を運ぶ(forward)」が名前の由来になっているんですよね!(ググりました。笑)
シミュレーターを使って操作を学ぶ!
これまでPart1から今回のPart2にかけてさまざまな機械をご紹介してきましたが、北海道立北の森づくり専門学院(通称、北森カレッジ)では、シミュレーターを使って操作を学ぶことができるそうなんです!
- 江頭功祐さん
北森カレッジが保有するフィンランド製のシミュレーターを紹介します!(10台導入)これのおかげで、油圧ショベルの基本操作などを理解でき、実際に乗った時に練習の成果が現れ、スムーズでした。
シミュレーターは手元で作業が完結するので、手元の技術力向上にはなりますが、足元のペダルなどはないので先日ペダル式の機械に乗った時は苦戦しました(汗)。
- くらしごと編集部
事前にここで操作方法や感覚を掴んで、いざ実践!となると、心の準備も出来ていて上手く操作できそうですね。何よりこのシミュレーター...楽しそう〜!足元のペダル式というのは一般的なのでしょうか?
- 平川晃教さん
グラップルであれば、ペダルも一般的と言えますね!
※グラップル...物を掴むための機械のアタッチメントの一種 - 丹羽智大さん
うちのフォワーダはペダル式です!IHI建機(株)のF801というフォワーダは、ペダルとペダル先端についているスイッチでの操作方式だったと思います。
- 鎌田和希さん
現在私は羽幌町にある会社に長期インターンに来ています!ここではフォワーダのヘッド(掴むところ)は足で操作しています。以前体験した場所では親指で操作する場所もあったので、そこのオペレーターさんの好みなのかなと感じています。昔の人ほど足で操作することが多いイメージです。
機械は自分たちで修理する!?

- 鎌田和希さん
インターン先で見ていてすごかったのは、フォワーダのクローラー(キャタピラー)が壊れてしまったんですが、自分たちでタイヤ部分を外して修理していました!
フォワーダはゴムクローラーなのですが、経年劣化などでローラー部分が摩耗して亀裂が入ることがあるんですよね。
機械を持っている企業はどの範囲まで、どのように自分たちで修理するのでしょうか? - 丹羽智大さん
ハーベスタ、重機のエンジン周りや電気関係は業者に依頼しますが、グラップルの足回りや、油圧ホースの交換などは自社で交換や修理を行います。
- 鎌田和希さん
壊れやすい足回りは自分たちで修理されてるんですね!油圧ホースを交換できるなんて、かっこいいしコスト削減にもなりますね!
もちろん、こうした機械を操作するのも簡単なことではないと思いますが、北森カレッジでは事前にシミュレーターで安全に学ぶこともでき、林業を志す人たちにとっても参入していきやすい業界となってきているのではないでしょうか。
Part1、2にかけて林業機械についてご紹介しました。機械については一旦終わりますが次回の「森の魅力発信し隊便り」もお楽しみに〜!
...最後に!本文でも紹介したフォワーダとハーベスタの動画もありますのでぜひ、ご覧下さい!
フォワーダとハーベスタの作業風景
関連動画
- 森の魅力発信し隊