
北海道石狩郡当別町。札幌中心部からは車で1時間程度、北海道医療大学のお隣に「ハッピーバレーゴルフクラブ札幌」というゴルフ場があります。今回のお話の舞台はこのゴルフ場です。広さは135万㎡、41万坪。札幌ドームのグラウンドが93個分入るくらい、広大な土地が広がっています。
当別町に入ると、いくつかゴルフ場の看板が目に入ってきました。どうやらこの町内で8つのゴルフ場が存在するとのこと。
そんなゴルフ好きの人にはたまらないこの地域で、ハッピーバレーは自然の造形を活かした戦略的なコースづくりで多くの方々から親しまれています。ホテルも併設しており、ゴルフ場を利用される方はもちろん、素泊まりだけの利用も可能です。
関西出身、勤め先は東京。そして北海道へやって来た
今回お話を聞かせてくださったのは、常務取締役の廣瀬剛さん。
廣瀬さんは関西のご出身で、その後東京の外資系の会社に勤務。ゴルフ業界とは無縁の世界でした。そして2011年に、ここハッピーバレーに入社し当別町にやって来たのです。
全くの異業種の世界から、ゴルフ業界に転向した理由はやっぱり・・・?
「ゴルフが好きだったからです。休みの日に大好きなゴルフをたくさん出来るんだ!と思ったら、ゴルフ業界に行ってみたいと思って。でも現実の休日は、とことんゆっくり休んでいるんですけどね(笑)」。
ゴルフ業界で働く人は、『ゴルフが好き』な人ばかりだそう。会社のゴルフコンペをきっかけにゴルフ好きとなり転職、というスタッフも多いのだとか。
常務取締役の廣瀬さんです。
ずっと本州で過ごした廣瀬さんにとって、当別町とはどんな町ですか?と聞いてみるとまずは一言・・・
「豪雪地帯!」と笑いました。
「雪が凄いですね。でも北海道はやっぱり食べ物が美味しい。その上物価も安い。ただ、札幌に近い割りには豪雪地帯でビックリしました(笑)」。
冬場は雪に埋もれたゴルフ場。冬の間は一体何をしてるの?
夏場はこのように美しい緑が広がっているのですが、ここが真っ白な銀世界と姿を変えるのが、北海道のゴルフ場ならではの姿です。
そうなると『冬場は何をしているの?』という疑問が浮かんできます。ずっと閉館して、スタッフも誰もいないんじゃ・・・?
しかし、廣瀬さんは「冬場の方が忙しいんですよ。」と言います。
「お客様が入らなくなった今だからこそ、夏に向けてやることがたくさんあります。施設館内の清掃と修繕や、もうすでに夏にゴルフコンペの予約が入っているのでその調整・準備や、ゴルフコンペの営業など様々です。それも全て、夏に結果を出すために私たちは通年フル活動していますよ!」
「当別町に身を置くからこそ、少しでもこの町に還元したい」
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会社として当別町への想いも熱く、廣瀬さんのお話の端々からこの町への感謝の気持ちが伝わってきました。
「ここの周りにはコンビニや飲食店がないため、ホテルに宿泊されるお客様はタクシーに乗って町に出る、なんてこともしばしばあるのですが、その時は『当別町のオススメの飲食店』をお伝えし、『当別町のタクシー』を呼ぶようにしています」。
他にも、企業としてチャリティー運動もしているそうです。
「当別町の社会福祉協議会との取り組みの一貫で、赤い羽根の募金を集めたり、協賛させていただいたり、盲導犬協会や交通遺児のための寄付をさせていただいたりと、企業としても地域に貢献していきたいと強く思っています」。
他にも、北海道医療大学のゴルフ部の学生さんが合宿や大会で利用してくれるなど、地域と密着し、当別町に根付いているというのが伝わりました。
目指すはトップクオリティのゴルフ場
冒頭でもお伝えしたように、当別町内だけでも8つのゴルフ場がありますが、エリアを少し広げ石狩管内で見ると14のゴルフ場施設があります。
「ハッピーバレーが今後目指すところは、石狩管内でトップのクオリティを創り出すことです。それは、コースの状態だったり、従業員のサービスの質だったり・・・全てにおいてトップに立ちたい!と思って日々頑張っています」。
だからこそ、夏のシーズンに向けて通年でフル活動しているハッピーバレーのスタッフの皆さん。ちなみに、スタッフの年令層は幅広く、上は70代まで元気に活躍中。
「ここで働くには、年齢も性別も経験も問いません。『元気』があればなんでも出来るんですよね」と笑う廣瀬さんが印象的でした。