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札幌市

北海道の農業法人で働く。20170605

北海道の農業法人で働く。

自然を身近に感じながら大地に種を蒔き「命の糧」を育む。働き方が生き方とシンクロする農業は、北海道の魅力あふれる仕事の一つです。
この農業を職業として選択することを就農といいます。一般的に就農のイメージは、自らがオーナーとして農産品を育てる「独立就農」が多いようですが、今日では企業(=農業法人)が農産物の生産や販売に取り組むケースが増えています。
札幌南区や伊達市でミニトマトなどの生産に取り組む「株式会社風のがっこう」も農業法人の一つ。同社の代表とスタッフに、農業法人という職場の特徴や魅力を尋ねてみました。

代表トーク〜営業先を開拓し利益を還元できるのも、農業法人の魅力です。

株式会社風のがっこうは、社員1名、研修生2名、常勤パート3人で構成される農業法人。その代表を務めるのが平賀農さん。
「年間で35トンほどのミニトマトを生産しています。夏の収穫時期には地元のヘルパーさんを15名ほど雇用します」
雇用という表現がまさに法人ならでは。さらに収穫物の販売先も、代表自らが営業開拓した首都圏の百貨店や高級スーパーマーケットなど。
「個人の農家では営業に時間を割くのが難しいもの。法人組織とし、人材力や商品力が充実していくと積極的な営業も可能になります」
同社のトマトはそのクオリティの高さから、取引価格の道内平均の2倍以上になるとか。
「その利益は従業員に積極的に還元しています。一般的に冬期間はアルバイトをしているという生産者さんも多いようですが、当社は冬の期間は半分以上が休日。それでも安定して給料を支払えるのは、明確な経営戦略を持っているからなんです」

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通年雇用に加え、福利厚生から退職金まで明確に。

平賀さんが代表に就任したのは10年ほど前。その間、農業を志す研修生を数多く受け入れてきました。
「やはり独立就農を希望して研修に入る人が多いですね。でもそのためにはかなりの資金が必要ですし、土地や売り先探し、周囲の農家との関係づくりなど、いくつかのハードルもあります」
それでも農の現場で働きたい... そんな方に一考してほしいのが農業法人への就職という道。
「独立と雇用、個人と法人。全く違うように感じるようですが、農作物を作り販売するという基本は同じ。スキルを積めば仕事の領域も広がるでしょうし、北海道にはウチのように幹部候補になるというビジョンも描ける企業も多いですしね」
もちろん同じ法人でもその経営スタイルは千差万別。一般の就活同様、自分の要望や条件に見合った企業選びは欠かせないと平賀さんはいいます。
「福利厚生や経営、人事について... 各々の法人の考えをしっかり聞くところから始めればいいと思います。農業は一生をかけるに値する、本当に奥深い仕事ですからね」

hokkaido_nogyohoujin_7.jpg平賀さん「営業先を開拓し利益を還元できるのも農業法人の魅力です」

社員トーク〜法人だからこそ自分の役割が明確に。独立は考えていません。

社員の廣瀬論人さんにもお話を伺いました。ご出身は高知県で、大学進学で北海道に渡りました。その後就活時期になり「農業もいいかな」という軽い気持ちで、株式会社風のがっこうに入社したとか。
「その際に出会ったのが、代表の平賀さん。農に対するポジティブな考え方、攻める経営姿勢に惹かれ、この人と一緒に仕事がしたいと思いました」
未経験からのスタートでしたが、平賀さんの熱心な指導で農に対する才能が開花。現在では同社の札幌にある農場の運営を一任されるまでに成長しています。
ところで廣瀬さん、これまで独立を考えたことは?
「残念ながらありません。資金や土地だけではなく、作業のための機械や施設、人手の確保など、独立就農は自分には荷が重すぎました」
むしろ一年間安定した給料を得られること、保険を始め福利厚生も万全なこと、冬期は半分以上が休日になることなどのメリットは、法人ならではと広瀬さん。
「夏の間は休みは少ないですけれど、それは農の世界の常識。夏はガッツリ働き冬はのんびり休む、というこの会社のスタイルも気に入っています」

hokkaido_nogyohoujin_8.jpg廣瀬さん「法人だからこそ自分の役割が明確に。独立は考えていません」

法人の規模に応じた「やりがい」が必ずあります。

営業戦略を立てるなど経営の矢面に立つのが代表の平賀さん。廣瀬さんの役割はその細かなフォロー。
「例えば生産過剰になったミニトマトを無駄なく売る方法とか、加工品への展開や労力の効果的な分散などを考えるのが自分の使命。社長が外を攻め、僕は内側を守るという感じかな」
お互いの仕事や役割を尊重しながら、会社の発展のために一緒に汗をかく。同じ方向を見ながら互いの幸せを願う。もしかしたらこの一体感こそ、法人で働く最大の魅力なのかもしれません。
「うちのような小規模の法人はなおさらそう感じるかもしれませんね。ただスケールの大きな農業法人にも6次化事業への進出や加工品の開発など、そこなりの長所や魅力があるはず。農の道に進みたいならそこの見極めが一番大切になるでしょうね。いずれにしても...」といってにっこり笑った廣瀬さん。
「農業は本当に面白い仕事。独立就農でも法人への就職でも、そこは変わらないでしょうね」

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農業法人で働いてみたいそんな方はジョブキタをチェックしてみてください!

株式会社風のがっこう
株式会社風のがっこう
住所

北海道札幌市南区小金湯580番地

高品質にこだわったミニトマトを栽培している。


北海道の農業法人で働く。

この記事は2017年6月25日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。