【赤平市】全国の食卓が待っている！1億個のコロッケ。北海道加ト吉

テーブルマークブランドのほとんどのコロッケを製造

北海道加ト吉は、大手食品メーカーテーブルマークのグループ企業として、冷凍コロッケや冷凍うどん、冷凍ラーメンなどの製造を行っています。主力商品の冷凍コロッケの生産量は一日に70万個、一年では１億個にも上るそう！
「すごい数でしょ？コロッケは冷凍食品の中でも特に消費量が多い商品で一年を通してニーズがあるんです」。そう説明してくれたのは品質管理に携わる山口さん。グループの関連工場は全国にあるそうですが、北海道でコロッケが作られている理由はやっぱり...？
「そう！ジャガイモの生産が盛んだからです。テーブルマークブランドのコロッケ製造はほぼすべてこの工場で行われ、全国へと出荷されています。この工場では他社からの依頼も受けているので、弁当屋さんのおかずになっていたり、レストランの料理になっていたり、スーパーのお惣菜コーナーのコロッケもうちで作ったものだったりするんです」ということは、昨日食べたあのホクホクのコロッケもこの工場のものだったかも！

安心安全な商品を製造する縁の下の力持ち

山口さんは札幌の大学で生物科学を学び、５年前に北海道加ト吉に入社しました。現在、担当している品質管理ってどんなもの？
「ひとことでいえば、いつでも安心安全な商品が作れるように工場のみんなを支えるシゴト...ですね。食品製造では味も見た目も一定の商品を作り続けることが大切ですが、機械にトラブルが生じたり、スタッフがミスをする可能性はゼロではありません。品質管理とは、そうしたトラブルやミスを未然に防いで、万が一起きてしまった時はいち早く発見して再発を防ぐ役割。どちらかと言えば縁の下の力持ち的な存在かな」
工場内を見回って問題がないか確認したり、定期的に商品の状態をチェックしたり（実際に食べて味に問題がないかどうかも確認！）、ミスを少なくする作業方法を考えたり、山口さんの仕事はとっても幅広い！では、やりがいを感じるのはどんな時？
「みんなが困っている問題を解決できたり、トラブルの原因を究明できた時は思わずガッツポーズ！でも本当は、問題もトラブルも、起こらないのがイチバンです。何事もなく一日が過ぎた時がうれしいんですよね」

子育てにも理解があり明るい雰囲気が魅力なんです

北海道加ト吉のコロッケ製造は、家庭での作り方とほとんど同じ。ジャガイモを洗って、皮をむいて、形を整えて、パン粉を付けて...と、たくさんの手間ひまをかけて商品になります。そんな製造現場で働いて13年という大ベテラン、近藤さんにもお話をうかがうことに。ちなみに近藤さんは出産育児のために一度退職し、再び入社した経験の持ち主です。
「産休育休を取ろうかとも思ったんですが、子育ての状況がどうなるか分からなかったので、私は一度退職しました。再びここを選んだ理由ですか？うーん、やっぱり仕事が面白かったからかな。工場のシゴトって単調なイメージがあるかもしれないけれど、私がいる包装工程は製造ラインの最後なので、袋詰めするだけじゃなくて、間違った商品が出荷されないように防ぐのも役割。『最後の砦』っていうと大げさですけど、工場の信頼は私たちが守ってるって思うとやりがいは大きいんです」
スタッフの雰囲気が明るく、子育てに理解があるところも、職場の魅力なんだとか。
「工場には若いスタッフも多いし、最近増えてるフィリピン人の女の子もとっても陽気なんです！言葉の問題ですか？全然大丈夫！身振り手振りで伝わっちゃいます（笑）。子どもが急に熱を出した時は早く帰れるように仕事を代わってくれたり、子育てについて先輩ママに相談できたり。子どもが生まれてからは特に仲間のサポートをありがたく感じます。長く働き続けたいって思える職場です！」

おいしさを追求するって楽しい仕事です。

工場長　久保武人さん

「食品製造はどんなに景気が悪くなってもなくならない、安定感のある業界です。特にコロッケは価格も手頃ですから、不況には強い商品と言えますね。作り手のアイデアと工夫で商品を進化させられるのもこのシゴトの魅力です。新製品はもちろん定番商品でも、創意工夫の積み重ねでさらなるおいしさを目指せます。おいしいものを作るって、純粋に楽しいもの。この感覚を経験したいという人にぜひ働いていただきたいですね」