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まちおこしレポート
訓子府町

京都から来た新卒女子が、訓子府町の移住施策に挑む20220721

京都から来た新卒女子が、訓子府町の移住施策に挑む

最後の夏休みに体感した、オホーツクの魅力

「訓子府町は道路や建物などが新しく、街並みがとてもきれいなんですよ!買い物もできますし、暮らしに必要な施設やお店などがコンパクトにまとまっていて、ちょうどいい町です」

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町の魅力を元気いっぱいに語るのが畠山真季さん。京都出身で、小学校〜大学までずっとバスケットボールに励んでいたという元気な体育会系女子です。今年の春に大学を卒業し、訓子府町初の地域おこし協力隊として着任しました。新卒なら進路の選択肢はたくさんあったはず。そのなかから訓子府町を選んだのはなぜでしょうか?

「実は地元・京都の企業から既に内定をもらっていて、北海道へは大学最後の夏休み旅行で来たんです。北見市に住む親戚を訪ね、道東・オホーツクを1カ月かけて巡りました。おいしいものを食べたり、農業体験をしたり...。もともと北海道に憧れがあったのですが、実際に訪れて体感したことで、この地域の魅力を多くの人に伝える仕事がしたい!と強く思うようになったんです。それで、Webで見つけた訓子府町の地域おこし協力隊に応募しました」

そうして結果は採用!でも地元・京都で企業の内定を得ていた彼女が、まさか北海道へ行くことになるとは。周囲の方々の反応が気になりますが......

「訓子府町の協力隊に応募することを母には相談していたのですが、父には言っていなかったんです。企業の内定を断るときは胃が痛かったですね......。父も会社員なのでがっかりしたかもしれません。でも友人には『やりたいことをやれるのは真季らしくてうらやましい!』といわれました」

移住には思い切りが大切!実体験を活かし、移住者に寄り添いたい

そして今春、畠山さんは大学を卒業し、訓子府町にやってきました。彼女が取り組むミッションは訓子府町への移住・定住促進です。

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「私自身も道外から移住してきたので、その視点を活かして移住希望者に寄り添っていきたいと思っています。たとえばストーブの使い方、雪かきの仕方など、地元の人にとっては当たり前のことですが、移住者にはわからないことがたくさんあるんですよね。ちなみに私は11月の訓子府町で滑って転んじゃいました(笑)」

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北海道ならではの暮らしの工夫はいろいろあります。彼女自身は移住後どう乗り切ってきたのでしょうか?

「役場の人たちや町の方々にあれこれ教えてもらってなんとかやっています。町の集会やバスケなどに参加させてもらっていて、皆さんと交流するのがとても楽しいんです!時には玉ねぎやお米など特産品をたくさん頂くこともあるんですよ。訓子府町の人たちのあたたかさを実感しています」

それは嬉しいですね!でもこれって単なる「田舎あるある」ではありません。彼女が持ち前の人懐っこさで積極的に交流しているからこそ、町の人達も受け入れて可愛がってくれるのでしょう。畠山さんもこう言います。

「まだ経験の浅い私ですが、町民の皆さんに教えて頂き、訓子府町がさらによい町になるように頑張っていきたいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。移住を検討されている方には『思い切りが大切』ということを伝えたいです。訓子府町はいい町ですのでとりあえず一度、来てみてくださいね!」

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町を歩けばあちこちから声をかけられるといいます。早くも町の人気者ですね

そんな畠山さんをあたたかく見守る上司の坂井さんにも、ぜひお話を伺いましょう。

地元っ子リーダーが目指す「元気なまちづくり」

坂井毅史さんは生まれも育ちも訓子府町。現在は訓子府町役場で町民課長と、元気なまちづくり推進室の室長を兼任しています。

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「訓子府町の基幹産業は農業。玉ねぎやジャガイモ、メロンなどが名産です。ただ、最近では後継者不足などにより農家の戸数が減ってきています。その農地を機械化などにより1戸当たりの面積を増やして経営しているのが現状です。都会では隣近所などの人間関係が希薄になっていると聞きますが、それは訓子府町でも少なからず同じであると感じています。そんななか町の人口は減りつつあり、商店街でも空き店舗がちらほら...。そこで訓子府町では移住・定住と商工振興を併せて担当する『元気なまちづくり推進室』を開設。暮らしやすいまちづくりを目指しています。例えば、町内のお菓子屋さんが閉店してしまったので、町外からお菓子屋さんを誘致したんです。若いご夫婦が移住し開業したお店のスイーツはおしゃれでおいしいと評判ですよ。今後は要望の多いドラッグストアもぜひ誘致したいと思っています」

また、子育て世代には心強い施設も。訓子府町役場のすぐ近くには、大きな認定こども園「わくわく園」があります。

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町内のカラマツ材や姉妹町・高知県津野町のヒノキ材を使用した園舎。ぬくもりが感じられます

「0歳児から就学前の子どもたちを対象にした200人定員の大型のこども園で、一貫した保育・教育を受けられます。現在町内にお住まいの方に活用していただくのはもちろんですし、移住を検討されている方は訓子府町にマイホームを持ち、北見市内まで通勤するという生活スタイルも可能ですよ」

平成27年に「十勝オホーツク自動車道」が整備され、北見市までは車で20分。網走市、女満別空港などへもアクセスが便利になりました。マイホームの候補地として訓子府町はとても便利で魅力的ですね。

「全国で少子高齢化が進むいま、訓子府町の人口を増やすのは容易ではありませんが、せめて減少のカーブをなるべく緩やかに抑えたい。そのためにも、まずはいま訓子府町に住んでいる町民の方々が『住んでいてよかった』と感じられる町をつくっていきたいと思っています」

いまの町民が暮らしやすいまちをつくることが、移住者にとっても魅力になるのですね。その魅力を広く発信し、移住へと繋ぐ力を求めて訓子府町初の地域おこし協力隊を募集することになったのです。

訓子府町初の「協力隊」を見守り育てる、町のあたたかさ

「畠山さんが協力隊に応募してきてくれて『これはイケる!』と感じました。彼女は入ってすぐにSNSを活用しはじめてくれましたし、これから移住・定住に関して情報発信や企画などいろいろと活躍してくれることを期待しています。
まずは彼女の母校である京都の大学と連携して、学生が参加できる企画を考えてもらっています。また、移住の課題のひとつである住宅問題については、空き家バンクの調査・活用を進め、空き家のDIYイベントなども彼女が計画中。観光についても、例えば『幸福駅』のように、人々が訪れたくなる場所づくりができたらいいですね。できる限り彼女のアイデアややりたいことをサポートしていくつもりです」


プランが次から次へと語られ、畠山さんへの期待の高さが伝わってきます。

「訓子府町での暮らしについても、彼女はもう町の人達にすっかり馴染んでくれていますので心配ありません。訓子府町の人達は慣れるととても親切で、お節介に感じるくらいですよ(笑)これから移住する方も、町民と仲良く交流してくれたらいいですね」

遠く京都からやってきたルーキーを、周囲があたたかく育んでいる様子を見て、訓子府町という町のハートに触れた気がしました。1年後、2年後、そして任期最後となる3年後には畠山さんと訓子府町がどのように成長しているのか。町民の皆さんと同様に期待しながら見守っていきたい、そう感じました。

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訓子府町役場 元気なまちづくり推進室
訓子府町役場 元気なまちづくり推進室
住所

北海道常呂郡訓子府町東町398

電話

0157-33-5008


京都から来た新卒女子が、訓子府町の移住施策に挑む

この記事は2022年4月22日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。